２８１．日常から消える

少しずつ気持ちの整理がついて来たので

ようやくパソコンに向かい記事にしている次第である。


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20日(金)に身体の異変に気付き病院へ行ったが

すでにミニタツはお腹の中で天使になっていた。

ミニタツは女の子であった。


病院でどう過ごしていたのか覚えていない。

ただ辛かった。辛くて辛くてどうしようもなくて…

新しく生まれてきた命の声が聞こえてくる。

耳を塞いでも塞いでも聞こえる。

胸が張り裂けそうになる。耐えられない。


23日(月)まで入院の予定だったのだが

病院にいるのが耐えられなくなり22日(日)に退院。


誰もいない家に帰宅。そのままベットへ倒れこむ。


この気持ちをどこへ持っていけばいいのか…

どう悔やんでも悔やみきれない。

私がミニタツを殺した。私の弱さが彼女を…


色んな想いが私のココロを渦巻く。

苦しい…　どう耐えればいい？

どうすればこの気持ちから解放されるのだ？

否、解放されなどしない。されてはイケナイ。

ミニタツはもっと苦しかったに違いない。

不甲斐ない母のせいで…


真っ暗な部屋の中で私の時間だけが止まっているかのようだ。


＜私もミニタツの所へ行ってしまおうか…＞


でも…　私がミニタツの所へ行ったら

私の母も同じことをするだろう。

そんなことをされたら子供としての私は悲しい。

ということは、ミニタツも悲しむだろう…

でも母としての私は子供の所へ行きたい。

母と子供の気持ちに挟まれる。


もし私がミニタツの所へ行ったら…

彼は自分を責めるだろう。彼のココロも壊れるかもしれない。


このまま耐えることも辛い、ミニタツの所へも行けない。


家にいるのが怖くなった。

家にいるのが、というよりも

日常の世界にいるのが怖い。

何処かへ逃げたい。


今思えば浅はかな考えなのだが

この時は自分でも何を考えていたのかが解らない。


携帯からブログに投稿し彼にメールをした。
(お知らせ・携帯より参照）


件名　昨日

本文　ミニタツ、いなくなりました。

　　　　最低の人間のクセに弱虫のアタシは

　　　　日常から消えます。

　　　　今まで悩ませてごめんね。


しばらくして彼からの着信があったが出なかった。



夢なのか現実なのか判らない状態で朝を迎えた。

しなければならないことを済ませ

カバンに適当に荷物を詰め車を走らせた。

ただ西へ西へと走る。何処へ？行く所などない。

下道を宛てもなく走り続けた。


そうだ。九州へ行こう。私の母が生まれた九州。

前から死ぬまでには一度は行きたいと思っていた。


うちのブログを読んでくださっている

ブロガーさん２人のことを思い出した。

いつも心配して励ましてくれた２人。

会いたい…

２人にメールをして会う約束をした。


九州へ向けて下道を走り続けた。

見たことのない景色。非日常。

ただ逃げる私、逃げられないのに…






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