ここえのいまさらブログ

食玩,コレクショントイ,トレーディングフィギュア,フィギュア,模型,プラモ,ゲームなど趣味を気ままにつづる・・・。

緑柱石、質が良ければ、エメラルド。「地球の鉱物コレクション」第13号

2008-06-28 06:16:46 | 地球の鉱物コレクション

デアゴスティーニの現物付きパートワーク百科事典「地球の鉱物コレクション」第13号、緑柱石(BERYL/ベリル)のレビューです。

Beryl_01

Beryl_02

Beryl_03

Beryl_04

付属ファイルの解説を読んでみると、「緑柱石」というのも鉱物の名前ではあるのですが、上質なものは色によって名前が変わり、宝石にもなるそうで・・・。

たとえば、
・緑色 → エメラルド
・水色 → アクアマリン
・ピンク色 → モルガナイト
など。

・・・そういう意味では「緑柱石」というのは『グループ名』でもあるみたいですね。
いろんな色や呼び名があり、複雑の極みです。

-----
実は、第2号に付いていた『鉱物ガイドブック』に
鉱物名」(学会できちんと認められた、結晶構造を有する物の名前)と、
通称」(色や模様に特徴がある石の通り名で、学会で決められたものではない)
の違いについての説明なんかも少し書かれていたのですが、そういうのも考えると、頭がまぜこぜになっちゃいます。

「エメラルド」や「アクアマリン」というのは、「鉱物名」で良いんで・・・すよ・ね・・・?
それとも色が違うことを示すだけの「通称」なんでしょうか?
そこんところまだ理解できてません。(@_@;)

もし、「エメラルド」や「アクアマリン」が「鉱物名」であるならば、「緑柱石(今回の標本)」との化学的違いや、鉱物種としての定義の違いがあるはずですよね。
将来、「エメラルド」や「アクアマリン」の解説ファイルが付くのであれば、そういった情報も記載して下さるとありがたいのですけどね。

「色が違います」
という一言で片付けて欲しくはないですね。

-----
ちなみに、「モルガナイト(緑柱石の一種。ピンク色)」は第11号に解説ファイルが付いていました。
他の緑柱石と比べて、産出するときの結晶の形が違うとか、光の角度によって色が変わる多色性があるといったことが簡単に書かれていました。
読み物としては悪くはないんですけど、もう少し、詳しく書いて欲しいかな~~~。

ファイルを見る限り、「緑柱石」と「モルガナイト」の化学組成と晶系は同じです。
では、なぜ産出状態や外見の違いが生じるのか?
解説してくれないと、気になって夜眠れなくなります。(^_^;)

-----
今回付属していた解説ファイルは7枚。

・緑柱石
・チタン鉄鉱
・メネギニ鉱
・インディコライト
・吉村石
・実践!鉱物採集:鉱物の記録方法
・大島三原山(火山へのアクセスガイド)

-----
[関連リンク]

デアゴスティーニ・ジャパン
デアゴスティーニクラブネット
デアゴスティーニ『地球の鉱物コレクション』


ラ~ラ~ラ~ラララ♪ラ~ラ~ラ~♪「地球の鉱物コレクション」第12号。方ソーダ石

2008-06-28 06:03:48 | 地球の鉱物コレクション

デアゴスティーニの現物付きパートワーク百科事典「地球の鉱物コレクション」第12号です。

オーシャンブルーに、ウェイブホワイトのコントラストが美しい、方ソーダ石(SODALITE/ソーダライト)が今回の標本です。

Sodalite_01

Sodalite_02

なんか、夏!って感じがしませんか?
江ノ島が見えてきませんか?
サザンの曲が聞こえてきませんか?
・・・
・・・ ・・・
・・・ ・・・ ・・・あれ?こないですか。そーですか。(^^;)

なにわともあれ、上に書いた3っつのことが、私の第一印象です。
そう感じちゃったので、しょうがないのだ。

-----
Sodalite_03 Sodalite_04

青、白、乳白色、緑など、いろんな色のかけらが寄り集まっている感じです。
厳密に言うと、この標本の全部のかけらが「ソーダライト」というわけではなく、部分的には違う物質と一緒に固まったりしてるかもしれませんが。

解説記事によると、ソーダライトの色は、青、緑、灰色、赤紫、ピンクなど、文字通り色々あるようで・・・。
ピンク色のソーダライトなんて想像できないのだが・・・。(ーー;)

-----
多くの鉱物についていえることですが、私としては、
「色の違いが生じる理由」や
「不純物元素と、鉱物の色の相関関係」とかも、
あるのなら知りたいと思いますね~。

解説ファイルにはときどき、「○○○が混ざっているから□□□色に見える」といった記述があったりしますが、もっと詳細な解説も今後取り扱って欲しいかなと思います。
このシリーズには「ミネラル・サイエンス」という、教科書的な記事もあるわけですから。そっちで。

-----
今回付属していたファイルは8枚でした。

・方ソーダ石
・苦灰石
・藍閃石
・ブラジル石
・弘三石
・コレクターズガイド:標本のクリーニングと保存
・鉱物の性質:鉱物と元素
・進化する地球:地球の大気

-----
[関連リンク]

デアゴスティーニ・ジャパン
デアゴスティーニクラブネット
デアゴスティーニ『地球の鉱物コレクション』