CHINA CHINA2

管理人の中国滞在記。大連で生活中。

お知らせ

2006-07-23 23:53:14 | Weblog
移転しました。
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腹出し

2006-06-18 21:23:03 | Weblog
夏の風物詩、それは「腹出し」。

道を歩くおやじがシャツを胸まで捲り上げて腹を出して歩くのである。

これがまた滅法見苦しい。
布袋のようなビール腹を誇らしげに披露して歩くのだ。
たまにがりがりの人もいるが、どっちでも見苦しいことに変わりない。

誰でもおっさんの腹など見たくはないし
それも、でっぷり太った腹など言語道断、
いっそこの世から抹消したいくらいである。
どうせ見るなら若い綺麗なスタイルのよいお姉さんの腹にしてほしいが
そのような人は簡単には見せてくれないのである。

暑くなるにつれこの「腹出し」オヤジが沸いて出てくるのだが
この暑い夏がよけい暑くなる光景をどうにかして
楽しめる方法はないだろうかと
オヤジの腹を憎憎しげに眺めながら考えてみた。

そこで思い浮かんだのは「腹芸」である。

この道行く「腹出し」オヤジの腹に
キャラクタの顔を描くのだ。
それはなんでもよい。
ドラえもんでも毛沢東でもよいかと思う。
もしくは好きな色にカラーリングするのはいかがか。
商売をやってる人はいっそのこと自分の店の宣伝でもいいのではないか。

キャラクタを描いた人はその顔が自在に動く
腹芸を習得すれば、ダイエット効果も期待できる。
しかも宴会芸にもなると言う一石二鳥ぶりだ。
ついでに、腹話術も習得したら、人形を使わずして
まるで腹がしゃべっているように見せることも可能になるはずだ。
芸術の域に達することも夢ではない。

夏の暑い日、道行くおやじみんなで「腹芸」に勤しむ光景を想像したら
楽しくなった。

誰かやればいいのに。

冷え

2006-06-10 22:59:16 | Weblog
私は以前から冷え性で冬などは足が冷たい為に
眠れないくらいである。

中国人の特に女性は、
この体を「冷やす」という行為を
極度に嫌っているようで、
夏でも肌を直接外気にさらさないようにしている。

その最たるものが「くるぶしストッキング」である。
肌色ストッキングがくるぶしまでの長さなのである。(そのまま)

基本的なコーディネートとして(若者の場合)
ミニスカート、くるぶしストッキング、サンダル
である。

センス云々を論じる気はないし、
誰がなにを着ようと私の知ったことではないが
それにしても気になる。

体を冷やさず、かつ目立たないようにしたい意図はわかる。
しかし、ものすごい目を引くのだ。

なぜなのか・・・。

そこでくるぶしストッキングからすすす~と目をあげると・・・
細い足と小さいケツ。
この綺麗な足とくるぶしストッキングのギャップから
違和感が生じていると推測した。

また、飲み物にしてもビールやジュースを注文すると
だいたい「常温」ででてくる。
まれに「冷たいのか、それとも常温か」
と言われることもあるが、
それでも選択肢として残るのである。

これも冷え対策と思われるが
夏に飲む常温ビールほど興ざめなものはない。
なぜこんなに暑い日にこんなぬるいビールを飲まなくてはいけないのか。
これはバツゲームなのか、仕事が終わってグビー、プハーと
冷たいビールを飲み干したいではないか、
やってられっか、やい、そこのねえちゃん今すぐ冷たいビールを持って来い
となるではないか。

そこでそのねえちゃんを見ると綺麗な足にくるぶしストッキング。
冷えを回避するとこのような足が手に入る可能性がある。
もしこの小さいケツと細い足を手に入れたいならば
まずは「くるぶしストッキング」と「ぬるいビール」
から始めることをオススメする。

飼犬についての考察

2006-06-05 23:00:09 | Weblog
最近中国でも犬を飼っている人が増えているようで
公園などに行くと首輪も着けずに自由に走り回る犬を見る。

日本なら「なんて飼い主だ」と思うだろうが
この犬がすばらしいほどに躾けられていて
主人以外の人間には飛びつくどころか、見向きもしないのである。
これは例外なく全ての犬がそうだ。
もう主人と犬だけ。
それはまさに主人に従順に仕える執事といったらよいのか。
(私の執事という言葉から連想されるイメージ)

躾けという言葉からは一番遠いところにいるのが
中国人だと思っていたが
この犬に対する躾けは世界の飼い主が見習うべきである。

ところで、こっちの犬はなんでこんなにきちんと躾けられているのか
常々不思議であった。
ちなみに犬を叱ったり、たたいたりしている飼い主は
見たことがない。
単に私がそのような場面に遭遇していないだけなのかもしれないが
1年いて一度もないので、ものすごく少ないのは確かである。

なぜなのか・・・中国人は躾け教室にものすごく金をかけているのか
なにか従順にさせる食べ物でも与えているのか、
なかなか考えても答えがでない。

そこで目に留まったのが一枚の看板である。
その名も「狗肉館」。
要するに犬が食える食堂だ。
なるほど。謎は一目瞭然、霧が晴れるような爽快感を得て解消された。

犬は中国人を慕っていたのではない。
執事ではなかったのである。
すでに鍋に片足突っ込んだ
「食料」。
まさに恐怖政治を振りかざす暴君に屈服する
民衆であり、同じ敷地になど存在することもかなわない。
執事と称するなどおこがましいにもほどがある。

犬にすれば、たたかれるなどよりよほど
威力のある、生死に直結した問題に違いない。
死ぬ気で主人に従順に尽くすのは当然である。
それを言わずとも雰囲気から感じ取るのだろう。
哀れである。

・・・・というようなことを緑のあふれる公園で
自由に走り回る犬とにこやかな飼い主のいる
和やかな風景を見ながら考えていた。

随地吐痰

2006-06-04 11:50:35 | Weblog
道を歩いていると、1分に1回もしくはそれ以上のタイミングで
痰を吐く「カーッペッ」という音を聞く。

道はありとあらゆる人の痰でまだら模様になっており
そのまだら模様が消えるのは、人がいなくなる夜だけだ。

それだけ痰を吐く人口が多いということだが
行く先々で痰を吐く声をきくとさすがにうんざりしてくる。

だから後ろなどから「カーッ」という声を聞いたらすぐに
速度を上げて後ろのおやじ(吐くのは主におやじだが、おばさんもやるし
基本的に老若男女関係ない気がする)
から遠ざかろうと試みる。
しかし、後ろのおやじから逃げ切れたと思った瞬間
速度を上げたため横に並んだ別のおやじが
近距離で「ペッ」とやったりする。
おまえら全員グルかよ。

そんなことがあって思いついたのだが
いっそのことこれをゲームにしたらどうだろうか。
一定の間隔で痰を吐く敵をよけながら、目的地に向かっていくという内容にして。
敵によっては337拍子で痰を吐いたり、
1分に一回しか吐かないけど3m飛ばせるとか、
逆に至近距離にしか吐けないけど1分間に100回連射できるとか。
(ここまで書いてそんな人間が実際にいたらと想像してしまった。)
このゲームを作ることで、実生活でも軽やかに痰をかわすヒントが得られるかもしれない。

たまに朝の出勤時に家からバス停に行く間
何回「カーッペッ」を聞くか数えたり
これだけみんなで痰を吐いてたら、
痰でいっぱいになったプールとかできそうだから
そこで泳げとかいわれたら
それってすごい時間と人件費の掛かった贅沢な
バツゲームだな。
でもそれできるのはセレブだけだわとか考えている。
通勤に1時間近くかけているので、
痰のことを考える時間はたっぷりある。

以上をふまえてこの一年で学んだのは
人の多い、流れのあるところで
急に足並みを乱してはいけないということだ。
やっぱり流れには身を任せないと思わぬところから
痰をかけられるのだ。痰から人生観を垣間見た。