CHINA CHINA2

管理人の中国滞在記。大連で生活中。

飼犬についての考察

2006-06-05 23:00:09 | Weblog
最近中国でも犬を飼っている人が増えているようで
公園などに行くと首輪も着けずに自由に走り回る犬を見る。

日本なら「なんて飼い主だ」と思うだろうが
この犬がすばらしいほどに躾けられていて
主人以外の人間には飛びつくどころか、見向きもしないのである。
これは例外なく全ての犬がそうだ。
もう主人と犬だけ。
それはまさに主人に従順に仕える執事といったらよいのか。
(私の執事という言葉から連想されるイメージ)

躾けという言葉からは一番遠いところにいるのが
中国人だと思っていたが
この犬に対する躾けは世界の飼い主が見習うべきである。

ところで、こっちの犬はなんでこんなにきちんと躾けられているのか
常々不思議であった。
ちなみに犬を叱ったり、たたいたりしている飼い主は
見たことがない。
単に私がそのような場面に遭遇していないだけなのかもしれないが
1年いて一度もないので、ものすごく少ないのは確かである。

なぜなのか・・・中国人は躾け教室にものすごく金をかけているのか
なにか従順にさせる食べ物でも与えているのか、
なかなか考えても答えがでない。

そこで目に留まったのが一枚の看板である。
その名も「狗肉館」。
要するに犬が食える食堂だ。
なるほど。謎は一目瞭然、霧が晴れるような爽快感を得て解消された。

犬は中国人を慕っていたのではない。
執事ではなかったのである。
すでに鍋に片足突っ込んだ
「食料」。
まさに恐怖政治を振りかざす暴君に屈服する
民衆であり、同じ敷地になど存在することもかなわない。
執事と称するなどおこがましいにもほどがある。

犬にすれば、たたかれるなどよりよほど
威力のある、生死に直結した問題に違いない。
死ぬ気で主人に従順に尽くすのは当然である。
それを言わずとも雰囲気から感じ取るのだろう。
哀れである。

・・・・というようなことを緑のあふれる公園で
自由に走り回る犬とにこやかな飼い主のいる
和やかな風景を見ながら考えていた。

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4 コメント

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犬肉。。 (うら子)
2006-06-05 23:32:26
そうやんね、あたいも犬やったら、

喰われるより、服従するやろなぁ。。



犬世界も、なんてシビアなんだ。。
Unknown (koba)
2006-06-10 23:09:32
いつもあれは非常食なんだろうなあ・・と思ってしまうんだよね。私があんまり毛のモサモサ生えた小動物が好きじゃないからかな。
モサモサ (RINA)
2006-06-15 02:07:17
「そんなことしてると犬鍋にするぞ」って

うちの犬に言ってものんきな顔してるのは

本気じゃないなってのがわかってるのね。

犬って、空気が読めるの・・・か?
Unknown (koba)
2006-06-18 00:09:31
犬は空気じゃなくて、看板が読めるのよ。いつでも自分が皿の上にのる姿が想像できるのだ。

なんか前に教えてもらった太宰の「蓄犬談」みたいになってしまったよ、今回のは。