近況報告。
8月14日、叔父が死去した。
スリランカは彼に取って第2の故郷。
その故郷で息を引き取った事は彼にとっては幸福な事だったのだろう。
彼は病院で、余命1ヶ月と宣告されていた。
入院生活を続けていれば彼の命は此処まで長くは持たなかった筈だ。
自然療法に活路を見出し、自分で歩けるように成るまでに回復をしていたが、最後の最後に判断を誤ったのだ。
24時間にも及ぶフライトとトランジットは彼に大きなダメージを与えた。
彼のスリランカに戻りたいという「我儘」が、彼の寿命を縮めてしまったのだと思う。
最後まで、自分の夢を追いかけて逝ってしまった叔父の人生は時として人に感動を与え、時として人を傷つけた。
今、僕を始めとする彼と共に仕事をし、また此れから仕事をしようとした人間は彼が残した物の整理に追われている。
彼の容態が急変した時、救急車を呼んだ。
しかし、救急車が故障していると云う信じられない理由で病院には行けずに、そのまま息を引き取った事が後の煩雑極まりない処理に繋がる。
検死、司法解剖、現場検証等。
その全てをスムーズに運ばされる為には袖の下がいちいち必要になった。
食事を出さないと怒り、何もせずに只居るだけの警察。
必要なのか?と此方が怒っても、此れがこの国のスタンダードだと云われれば外国人の僕等は何も出来ない。
まったく日本の常識はスリランカの非常識なのだ。
夢追い人は、自分が死ぬ事など考えていない。
そんな人が死んだのだから、残された僕らは彼の死を悲しむ暇など無いほどに、現実のゴタゴタを片付けなければ成らない。
外国で死ぬと言う事はそれほどに、煩雑極まりない処理をしなければ成らない。
彼の死後、僕らは何度も何度も警察に行き、病院に行き、裁判所にも行き、まるで犯罪者の如く扱われた。
お国柄か、船頭が多く何事にも時間が掛かる。
何をするにも1日掛かりで、何をするにも袖の下が必要なのだ。
弁護士が、普通にアンダーマネーを要求するこの国は、日本人から見ると狂っているとしか云いようが無い。
普通の日本人なら、まるで縁の無い場所にもう何度も足を運んだ。
コネが物を云うこの国の実態。
一部の有力者と大半の貧民。
役人の腐敗。
警察署長が平然と、この国は最低だ、日本に行きたい等と話す。
こんな国で仕事をしていたのかと、叔父の偉大さを知る事となった今回のスリランカ行き。
そして夢追い人に会社経営は無理だと知らされた現状。
今、少し落ち着いたが問題の全てが解決した訳では無い。
帰国は9月3日。
それまでにまだ解決しなければならない問題が有る。
今後に繋げる為にもやり切らなければならないのだ。
「無理をしないで」と言っても、無理をしないといけない状況だと思うケド、KOJIさんが身体を壊さないように、気をつけてくださいね。
無事、元気に帰ってきて下さい。
今いいたいことは、ekoさんと全く一緒。
元気に帰って来てくれるのを待ってますよ。
無事に帰国出来るか心配になって来ました。
aki;
大変を通り越して気が狂いそうです。
元気に帰れるかマジに心配です。