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純利益 ホンダ初の首位

2011-05-21 21:29:45 | 日記
日本経済新聞社が2010年度の上場企業の純利益額をランキングしたところホンダが初めて1位となった。01年度以降、首位はトヨタ自動車かNTTグループが独占してきたが、初の交代となる。東日本大震災の影響でNTTやトヨタの利益が伸び悩む一方、いち早く合理化に取り組んだホンダが浮上。金融危機後、赤字が続いていた日立製作所や東芝など電機大手の復権も鮮明となった。

■トヨタは5位
00年代に入りトヨタが上場企業の純利益額でトップを独走する状況が続いていたが、金融危機の08年度以降は比較的、業績の底堅いNTTグループが首位を保ってきた。

ホンダは前の年度の5位からの浮上。金融危機後の合理化で収益体質が改善したところに、新興国や北米市場での販売好調が重なり、純利益はほぼ倍増。過去最高益だった08年3月期と比べても9割の水準に回復した。

一方のトヨタは5位。海外販売の伸びなどで利益は倍増したが、最高益の08年3月期(1兆7178億円)に対しまだ2割強の水準。1ドル=80円台の円高が続く中、国内での生産比率が他社よりも高く、利益の足を引っ張った格好。リコール(回収・無償修理)問題も影を落とした。

(後略)

日経 21日朝刊
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売上高では、トヨタが18兆9936億円、ホンダが8兆9368億円で10兆円近くトヨタが上回っているのですが、純利益では、トヨタ4081億円、ホンダ5340億円でホンダがトヨタを上回りました。それにしても両者を比較してホンダの利益率の高さが光ります。売上高純利益率でみれば、トヨタが2.1%のところ、ホンダは6.0%と3倍近い値となっています。記事にもありますが、合理化によるコスト削減効果が大きかったものと思います。今期は、サプライチェーンの復旧による生産稼働率の向上が、コストを抑える面で大きな課題と考えます。


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