遊亀公園附属動物園スタッフブログ

甲府市にある遊亀公園附属動物園で働くスタッフのブログです。
普段は見られない動物たちの暮らしをお届けします!

2016年、春のベビーラッシュ

2016年06月04日 15時27分32秒 | 日記

こんにちは。

あっというまに季節は初夏ですね

この季節になると、池の「石のカメ」の背中も、本物のカメでにぎわいます。

クサガメや、スッポンたちが入れ替わり、ひなたぼっこしています。

よくみると、後ろに順番待ちのアカミミガメが・・・

カメに大人気、石のカメ。(ややこし!)

 

この春、動物園はベビーラッシュだったのですが、あっという間に赤ちゃんからこどもになり、日々成長しています。

今のうちにご報告しなければ大人になっちまう、ということで、この春生まれた赤ちゃんたちを一挙ご紹介します。

 

まずは、この春最初の4/12に生まれた、モルモットの赤ちゃんです。

当園では珍しい、ちりちりウェーブの赤ちゃん。

ハツカネズミなどは、生まれたときには、ポークビッツのような形態(つるつるピンク)ですが

モルモットは生まれたときから、大人と同じような毛が生えて生まれてきます。

それにしても、こんなちりちりウェービーなこどもたちは初めて

両親ともこんなちりちりではないので不思議ですが、とってもかわいいです。

現在は生後8週間で、ジャーン

こんなに大きくなりました。(真ん中はお母さんです)

ちりちりは、どうなったかというと、現在はタワシのように四方八方に爆発しています。(分かりにくいですか)

それはそれで、とてもかわいいです

もうしばらくしたら本格的にふれあいデビューしますので、乞うご期待ください。

 

 

さて、お次は4/15に生まれた、アメリカビーバーです。

今年で3年連続出産の母ユリアさん、年々出産数が増えて、なんと今年は5頭の赤ちゃんを出産しました

とはいえ、お母さんのおっぱいで5頭は育てきれず、母につけたり離したり哺乳だけ足したり、そのたびまめに体重測定をし、

試行錯誤の結果、お母さんのおっぱいでは2頭が安定ということで、他の3頭は人工保育となりました。

この仔たちは、2週間、当園で人工保育ののち、動物専門学校へもらわれていきました。

そこでは、毎日学生さんたちが熱心に育ててくれているとのこと

 

お母さんたちのもとに残った2頭も、日々すくすく育っています。

すーいすい、上手に泳げるようになりました。

毎年、心配性のイクメン父、ヨシキがお迎えに。

「おまんとう、へえ、けえるぞ~(おまえたち、もうかえるよ)。」

「ハ~イ」

 

 現在、毎日14:30に公開体重測定を行っています。

 

ビーバーは夜行性動物。昼間はほとんど寝ていますので、この公開体重測定は必見です

6月いっぱいは行う予定ですので、どうぞお見逃しなく!

 

その次は4/20に生まれたコモンマーモセットです。

 

 お母さんのクミちゃんは、これまでに自分の弟、妹の育児を何度も手伝った

面倒見の良いお姉さんでした。

今回は初めての、自分のこどもの育児ですが、とっても愛情深く育てています

 現在は一日おきで外の飼育場へ出ています。

小さくてわかりにくいかもしれませんが、見つけてみてくださいね。

 

 

さらにさらに、4/24にはワオキツネザルの赤ちゃんが生まれました。

お母さんのクィーンは、昨年が初めての出産でしたが、とても安定した育児が評判でした

今年は、双子の赤ちゃんでしたが、代わらずの安定感

昨年生まれたおにいちゃんのカイは、お母さんと遊びたくて、うろちょろしています。

あまりしつこいと、お母さんにしかられることもありますが、

2匹の弟の毛づくろいをしてあげたり、やさしいお兄さんに成長しています

 

 

最後は4/30に初めて着地をした、ベネットワラビーの赤ちゃんです。

なぜかタイミングが合わず、赤ちゃんがポケットの外にいる写真が撮れませんが

ポケットから顔を出している姿もまた、カワイイ

最近は、よくポケットからの冒険をしていますよ。探してみてくださいね。

 

ということで、全5種類の動物の赤ちゃんをご紹介しました。

 

そして、この春に仲間入りした、こちらの動物を紹介します。

ウニのような外観の、この動物は・・・

アフリカタテガミヤマアラシのブラッシーくん。

5/21に福岡市動物園からやってきました

検疫とお見合いを経て・・・

先日、メスのモカと同居する運びとなりました

会って5分ほどで、気を許しあった2頭。

モカの背後からストーカーを続けるブラッシーくん。

この2頭にも、いつか新しい家族が増えることを願います。

 

新しい仲間、可愛い赤ちゃんたちに会いに来てくださいね