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昇仙峡開発に努力した人物

2013-03-26 11:40:00 | 地域スポット

 長田円右衛門  


こんにちは、市民レポーターの内藤です。
山と谷・渓谷が見事に発達している現在の甲府市御岳昇仙峡ですが、
この昇仙峡の開発に努力した人物をご存知ですか?

 


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その人物の名は「長田円右衛門」

今回は、国立公園指定の昇仙峡開発に努力した甲州人の歴史を
多くの方に知っていただきたいと思い、この「長田円右衛門」をご紹介します。 
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以前は、昇仙峡奥地の黒平地域から
炭・木材や水晶を甲府市中心街に運搬するために、
10kmの険しい山道を往復しなければならず、
村民は大変な苦労をしていました

そこで、江戸時代後期の天保4年(1833年)に、
その地区出身で39歳だった長田円右衛門が、
山奥・黒平地域に住む人たちのために
新道開発・掘削を思い立ち、着手したそうです 

当時の黒平・猪狩村は飢餓や
水害に見舞われ困難を伴っていました。
資材と労力不足のため工事は中断。

しかし、円右衛門はそこで諦めず、
30ヶ所あまりの村に寄付を呼びかけるなどして、
天保11年(1840年)に工事を再開させ、
天保14年(1843年)に新道を完成させました

後に、円右衛門は「腰越」に接待の庵『お助け小屋』を作り、
通行人に湯茶を振る舞ったり、わらじなどの販売をしながら、
細々と生活したそうです

 

このような円右衛門の骨身を惜しまぬ努力が、現在の名勝渓谷美の発見・開発に繋がったのです
昇仙峡開発のために努力した円右衛門の碑は、
滝上(バス停グリーンライン昇仙峡)から仙娥滝への遊歩道の途中、石門をくぐり抜けた先にあります。

 
▲みやげ物店が並ぶ路地を進み、鳥居を抜けると仙娥滝へと続く長い階段があります。


▲仙娥滝の更に先へ道沿いに進むと石門が見えてきます。


▲石門をくぐり抜け、更に道沿いに進むと・・・

 
▲長田円右衛門の碑があります。

 

私の専門は自然科学ですが、教授職を退職後は、某企業の宝石資料館の館長に再就職し、
宝石鉱物と健康について生涯学習・研究をしていました
80歳の今日でも風邪ひとつ引かずに生涯学習・研究に従事していることは、
宝石愛用と生涯学習意欲のおかげであろうと自負しています。 

甲府には、歴史・文化・景勝地など、まだまだ沢山の魅力があります
生涯にわたって、地元について学習することは、
自分の住んでいる街の新たな魅力に気付けると共に、
自身の健康や活力にも繋がるものです。
みなさんもぜひ自分の興味ある分野を見つけて、生涯学習をしてみてください


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