子どもの未来を考えるゆるやかなネットワーク♪ IN 東村山

原発震災以降の不安をひとりでかかえない、孤立しないためのゆるやかなネットワークを作りつながりを育み、一緒に考える会

空堀川の放射能

2013年03月23日 20時34分48秒 | 市内グループの活動

311以前東京の空間線量は0.036マイクロ/毎時といわれています。311以降東村山市の空間線量がそれを上回っている事はみなさんご承知のとおりです。

最近空堀川の空間線量が高いとよく耳にするので測定を行いました。

すると311以降住宅地で確認される空間線量を上回る数値や、高線量のマイクロスポットが多数あることがわかりました。

地図上赤のライン3区域を測定しました。

1と2で人が立ち入れる区域では住宅地より空間線量の高いところが多く、また高線量のマイクロスポットも多数存在します。

下流3の区域では1・2に比較すると空間線量は低めでしたがマイクロスポットは数地点ありました。

 

全ての区域に共通することは、次のとおりです。

a.護岸部分にある、雨水の排水出口周辺の空間線量が高い傾向であること

b.増水時には浸水するが普段は水が無く砂利や草の土手や水みちのようなところ

数字で示すと、1と2に関しては人が入っていける草地や砂利の区域で、空間線量が0.15マイクロ/毎時(地表約120cm)を超える場所が多く注意が必要です。

また雨水の排水出口周辺では、1マイクロ/毎時(地表約0cm)を超えた地点もありました。

 

2の区域の見取り図です。図の左が上流で右が下流になります。

 

2の区域の空間線量について推測してみます。

川の流れが新青梅街道(浄水橋)を潜る箇所でクランク状に変わり、そこで流れに抵抗がかかります。

そのため上流部は水かさが増し横へ広がり土手を浸水します。

水と共に流れていた放射性物質は通常の流れに戻るときに草地や砂利部分に取り残されてしまい移動できずに残ってしまう。

そのため空間線量に影響を与えているのではないでしょうか。

 

雨水の排水出口周辺の空間線量が高いのは、住宅地や畑・草地などに定着したものが雨で浮き流されて、道路脇の雨水集水桝へ集まります。

そこで濃縮したものを含む雨水は雨水管などを経由した後、護岸部分に設置された排水管から川に注がれます。護岸部分の排水管から流れた水は土手に水みちを作り川へ流れていきます。

その水みちもやがて水の流れのない草地に戻るため、そこに放射性物質が取り残されてしまうのかもしれません。

空堀川は武蔵村山市、東大和市、東村山市、清瀬市と4市を流れる1級河川です。

源流は武蔵村山市の里山から湧き出る綺麗な細い川です。

東大和市で奈良橋川と合流しますが 恩多町 本町付近で流れが途絶えてしまいます。その先は清瀬市で柳瀬川へとつながります。

現在は親水整備もされ市民の憩いの場所となっています。

子どもたちにとっては自然と触れ合い学べる貴重な場所であり、いつしかふる里として記憶に残る大切な空間なのです。

そんなふる里の川を愛し地域のコミュニケーションの場としてイベントを開催し清掃活動を続けるNPOもいます。

私たちにとって空堀川は人と自然、人と人をつなぐとても大切な存在なのです。

 

管理者の東京都へ通報し対処を求めましたが、次の理由で断られました。

1mの高さで国の除染基準(周辺より毎時1マイクロシーベルト以上高い場合)以下であるので対応できない。

東村山市にも相談しましたが、市内であっても都の管理区域のため難しいようです。

 

◎都の基準 1mの高さで国の除染基準(周辺より毎時1マイクロシーベルト以上高い場合)

◎市の基準 地表1メートルの高さで毎時0.23マイクロシーベルトを超える場合

都-市=0.77マイクロ(以上)も安全判断に差があります。

 

多摩地域の多くの自治体では東村山市と同程度の判断基準を設けています。

それに比べ東京都(国)は都民(国民)の健康被害を軽視したかのような判断基準であることがわかります。

 

東京都は、より住民に近い地方自治体がなぜ都より厳しい基準を設けているのかを真摯に受け止め、また都民からの声にしっかりと耳を傾け、子どもたちの安全のためにもレベル7の原発事故に見合った厳しい基準の対応を強く求めていきます。

 

子どもたちと私たちのふる里東村山を守るためにみんなで声に出していく事がとても大切です。

 

《空堀川管理者の問合せ》

東京都北多摩北部建設事務所管理課 
住所:東京都立川市柴崎町2丁目15-19
電話:042-540-9508

 

 

 

 

 

 

 

 


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