国分寺こどもみらい測定所が始める『放射線見える化プロジェクト』に、東村山の皆さんで参加します
(プロジェクトの詳細はこちら→http://memoli4future.com/kodomira/HSF/entry-10439.html)
市内の皆さんに、1口1000円で賛同を呼びかけたところ、5万円の募金が集まりましたので、「グループで3時間測定コース」に申し込みをさせて頂きました。幅広いご協力、ありがとうございます。
2013年09月23日(祝) カフェスローで、キックオフミーティングが開かれました
参加したメンバーからの報告です。賛同者の皆さん、ご確認くださいね
ホットスポットファインダーについて
・購入にあたり → クラウドファウンディグにて目標100万円が、総額149万6千円集まった。
・ホットスポットファインダーは、検出器に36ccのヨウ化セシウム結晶が使われている。
※行政が広く使用している日立アロカ(γ線サーベイメーター)は3ccのヨウ化セシウム結晶が使われている。
ホットスポットファインダーはその12倍の容積がある。
↑ 検出器は、このバックに入れて測定します
↑ 検出器本体
・ウェブカメラを付けたタブレットを使いエリアレコーダー機能できます。
ピンポイントを細かく測る機能です。(作業に二人必要)タブレットでポイント記録×1名、検出器を持って移動×1名
↑ 測定結果画像(見づらくてすみません、畑の一部、2㎡ぐらいのアップです)
ホットスポットファインダーの5段階の色分け (10μシーベルト/時まで)
1、0.02 刻み 比較的線量の低い場所:東京など 低い場所
2、0.05~0.25 ↓
3、0.1~0.50 ↓
4、0.2~1.00 ↓
5、~2.00 高い場所
↑ タブレットの画面
ホットスポットファインダーのパソコン画面の左半分は上下に分かれていて、上画面(つまり画面の4分の1)は1秒ごとにカウントするμシーベルト/時のジグザグ表示、どこから来るかわからない揺らぎの画面。
左の下画面はスペクトル、右側は全面GPS地図。
ある場所の空間線量の正確な値を出したいときは、1秒ごとにカウントした放射線を5秒~60分毎にまとめて平均を出すことができる。カウント数が多いので、より正確。
依頼者は石丸さんが測定したデータをグーグルアースのKMLまたはCSEファイルデータに入れると、DAYS JAPANのように写真地図上の線量マップが表示される。
測定データの受け取りについて
ファイル方式を選べる。
・CSV方式→ マップに変換できる。さらにグーグルアースを使用することで、マップ上に測定ポイント数200ぐらい表示できる。
・フュージョンテーブル方式→ マップに変換できる。表示できるポイント数は多いが、ちょっと難しいかも、との事です。
・KML方式→ ファイル開くと文字や数字が連なっているだけ。
※要望受ければ、データをCSV、KMLを一つにまとめることができる。
※機械にマップルデジタル版(地図で有名なマップル)がもとから入ってるようですが、あまりおすすめしない。
ホットスポットファインダー、3つの特徴
1、正確である
2、スピード早い(反応がいい)
3、自動的にマッピング化できる
測定と設定
希望に応じて細かく設定を変えられる。基本設定は次のとおり。
☆一秒ごとのデータ記録
☆平均化5秒
☆ポイント(地図上に落とすアイコン)は20秒間隔
・現場では、ショルダー式で測定機を1mの高さで固定する。(一度USBケーブル引っ掛けて、落とした事があるそうです。ショックで保険に入ったとのこと。)
・ゆらぎが生じます。設定を変更して1時間も測ればかなり正確です。食品測定機のような感じです。遮蔽をしっかりすれば食品測定にも使える。
・ショルダーの向きによって身体が遮蔽してしまい、結果が0.1μも変わることがあった。測定器の位置が右から左へ(後向いたりで)逆向くと変わってしまう (0.6↔0.5)
・検出器は、主にセシウムを拾う。他に、カリウム40やウラン系列 ※ビスマス214・鉛214も拾う。
・図表は細かさに合わせて色分け表示される。細かさは複数パターンから選べる。多摩地域では、一番細かい0.05刻み(色分けが細かい)で良いかも、とのこと。線量高い場所では、0.2刻み。※10μsvまで測れる。
・スペクトルも出る!
↑ スペクトル
・車や自転車での測定も可能(副代表前田さんが、自転車で千葉県白井市で測った実績有り)
※自転車はこちらで用意が必要。自転車&気になる地点は歩くなど、緩急つけたコンビネーションも可能。
※車の場合は、放射線が遮蔽されるので、実際の数値より2割~4割減る。
質問:自然放射線は入っているのか?
答え:もともとビスマス214と鉛214とカリウムが入った値、画面に表示されたスペクトルの数字の山でセシウムとの違いを判断する。
質問:高線量の土などは、どうするの?
答え:二本松の測定所・幼稚園経営の方はシャベルカーで園庭の端に深い穴を掘って埋めた。深いほど遮蔽される。
◎郡山の一戸建ての例
↑ 左が道路、右が山、かなり広い敷地の個人宅
・郡山の一戸建。公道から畑に挟まれた舗装道路を通り、家の中、裏山など、家の中だけでも100か所以上を測定。2秒ごとのカウントに設定、所要時間は約1時間。
舗装道路のアスファルト面は雨で流されて低いが、道の両端の植え込みは高い。
家は1階より2階のほうが高かったので、屋根に上ってみたが、屋根はステンレス製で線量が低い。家の中では裏山側の窓際が高い。家の裏山は0.5~0.7/時で一番高く、それが窓から入ると思われる。窓枠に、水を入れた2ℓ入りペットボトルをびっしり並べて遮蔽すると低くなった。
↑ 屋根測定
◎南相馬、試験田
↑ 見たところ、子供でも登れる普通の崖。一部分だけ3μsv/時。
線量の高いところは汚泥が混ざったと思われる。穴を掘って埋めると2μsv/時になった。
1枚の写真に数か所の数値を表示、埋める前と埋めた後の2枚の写真を比べることができる。
写真は下がったあとの画像。2μ以下になっている。
測定結果の公表について
・公表前に、必ずこどみらに確認すること。「だいたいの場所を示している」などの但し書きを入れるなど、対応が必要。
・センサーは基本的に全方向。 γ線はプラスチックを透過するので。
・二本松、南相馬、郡山で呼ばれてる。線量が高くわかりやすいので、先に計りに行く。一秒で上がったり下がったりするのでわかりやすい。
★東村山チームの測定★
この報告を受けて、東村山での測定について、調整を進めています。
・測定場所 空堀川周辺のホットスポットなど
・測定日、11月を予定
雨天は正確さに欠けるので中止 予備日を設定します。
・測定時間、3時間
ホットスポットファインダーで測定する時は、ご自分の空間線量測定機を、ぜひお持ちください。それぞれの測定機を比べることが出来ます
賛同者の皆さんへ。詳細などは、募金をまとめたメンバーへお問い合わせください
これから賛同したい方は、1口1000円で募金を受付中です。今から集まった募金は、今後のプロジェクトの活動資金として、測定時に、こどもみらい測定所の石丸さんへお届けします
東村山で「放射線見える化プロジェクト」に参加する実行委員会 (連絡先:田村)