京都に行く前に、大好きなブーツの最強版…ひざまでサイズを奮発して購入しました。
なぜって…京都は盆地、盆地は寒い、寒いは冷える、冷えるは○十路の身体にゃ辛いのよっ
ってわけで、これが大正解!でした。
普段は薄着な私。身体が着ぶくれるのが好きじゃない。動きが鈍くなるし、一旦熱くなると脱ぐのが面倒。
でも、足もとは暖かくないと大変。足の冷えがあっという間に全身に回り、ぶるぶる…
で、冬はいつもムートンのブーツが欠かせないわけです。
ありがたい暖かさ。
また、命あったものを使うわけですから、大事にしています。
で、京都は寒かった!にも関わらず、快適な寺巡り。
1日目 北野天満宮→龍安寺→天龍寺→渡月橋→河原町
2日目 清水寺→知恩院→南禅寺→銀閣寺→京都御所→東本願寺→西本願寺
市バス1日乗車カードも駆使し、江ノ電の姉妹電車の嵐電にも乗りましたが、ほんとによく歩きました。
一日目の夜。東山の、八坂の塔が見える宿を後にしてぶらぶらお散歩。
なんとも風情があります。
そしてお月さま。
夕飯は、ぶらぶらと京都らしいお店を物色してみたものの、どこもかしこも大賑わいでなかなか入れず、
小道の奥にあったお好み焼き屋さんに入ってみたら、これがなんとも。
町屋風の長屋の小さな戸をがらがらと開けると、中が暗い。あれ、失敗したかな~(-_-;)なんて思ったら、暗がりにいたなんの愛想もないおじさんに“はい上にね~”と促され…
とんとんと上がってみたら、ひろ~い畳のお座敷にざっくり並べられた鉄板のテーブルは地元の方でにぎわっています。静かな一階からはうかがえなかった雰囲気。
写真は あんこうの焼き物ポン酢添え
メニューをソラ聴きすると、フランス料理みたいでしょ?
が、ただの焼き物でした。
が、これが激うま!ぷりぷりでアツアツ。びっくりしました。
翌日は宿の方に
“昨日より今日のほうが寒いみたいです~風邪おひきになりませんように~ありがとうございました~おおきに~またぜひ~”
と送り出されました。
東山荘というお宿、激高激安のどちらでもないのですが、清潔で親切で丁寧で、朝食がおいしくて、よかったです。部屋から八坂の塔が見えたのも風流でした。
そして最初は
清水寺。
高所恐怖症の私にはかなり辛い大舞台です。
怖さに震え上がった後は、ひいたおみくじが凶と出て、寒さが身にしみました。
“京都でひいたおみくじも凶と出ましてん”と自虐的なおやじギャグで寒さがさらに増しました(-_-;)
山を下りて、次は知恩院へ向かいます。
八坂の塔は、部屋から見ても なんだか不安定な感じがしたのですが…ちとばかし傾いてませんか?
舞妓体験?ほんもの?撮影中でした。
そして知恩院!
山門が特別公開中!ということで、この山門に上がってみました。800円。高いけど、階段一段いちだんもかなり高い。
そして逆に高い場所へ行くと私の血圧はとたんに低くなります。
この山門は、元和7年(1621)、徳川二代将軍秀忠公の命を受け建立されました。
構造は入母屋造本瓦葺(いりもやづくりほんがわらぶき)で、高さ24メートル、横幅50メートル、なんと!屋根瓦約7万枚。
構造・規模において、わが国現存の木造建築として最大の二重門で、外に掲げられている「華頂山」の額は、大きさは畳二畳以上だそうです。
楼上内部にはお釈迦様の菩薩像を中心に16の羅漢像(お弟子さん)が並び、天井画の龍や空想上の動物である麒麟など当時の色彩をそのままに見ることができました。
シニアボランティアの方の説明も分かりやすくいい時間を過ごせて大満足。
そして、娘の最終章、銀閣寺!
足利義政の東山文化の地味さ加減が・・・いい雰囲気です。
渋い。そしてシンプル。
銀沙灘と言われる砂の庭…向月台と合わせ
て不思議な雰囲気を醸し出しています。
枯山水や石庭もそうですが、石や砂は、植物が見せる四季やうつろいの美しさとはまた違い、不変や永遠、そして宇宙を感じさせます。
好きですね。
最後は西本願寺と東本願寺。
西は秀吉、東は家康。
家康は、秀吉の南禅寺に対して 知恩院を
そして西本願寺に対して東本願寺を
対抗してなのか バランスなのか
なにか故意を感じます。
京都には人を引き付ける遺産の宝庫。
それら遺産が生まれるに値する、自然と景観、そして土地の力があったんだろうなと思います。
土地が人を文化を歴史を作ったんだなぁ。
今回は娘のリクエストでざっくりと京都を回りましたが、次回はもっとゆっくり、オトナな京都を体験したいなぁ。