塔婆(あるいは卒塔婆)にはいくつかの種類があります。
もちろん長さも各種あります。
もっとも一般的なのは板塔婆。
厚みが1cm弱で、よくお墓などに立ててある、あれです。
そして塔婆の原点、といわれているのが角塔婆。
四角柱の上部が塔婆と同じように削られています。
(この削られ方の意味はいずれまた・・・・)
お遍路さんの杖(金剛杖)は遍路の途中で亡くなった時、
杖を墓標として立てられるよう、角塔婆のミニチュアのような削り目が
入っています。
そして、一般家庭ではまず目にしないだろう塔婆が「経木塔婆」です。
名前の通り、1mmくらいの厚さのペラペラの塔婆です。
お施餓鬼とかお寺での供養に使われることがほとんどです。
だから塔婆供養をしない浄土真宗のお寺の門徒さんは
見たことがない、という方もあるかも・・・。
ともあれその経木塔婆。注文があるときは100枚とか200枚とかの
単位なので常に在庫を切らさないようにしています。
そして新しく入荷した場合は、ペラペラのものをきちんと数えて
100枚ずつの束にしておきます。
この作業が結構めんどくさい。
薄い薄い白木だから、丁寧に扱わないと割れたりささくれたりする。
その上、白木に脂分をとられて、数えている間に手がカサカサに・・・。
嫌いな作業のうちに入るのですが・・・・・・
経木塔婆を数える楽しみがただ一つ。
その、香り、です。
なんとも言えない白木のよい香り。
そして、必ず思うのです。
最近、折箱詰めのお弁当なんてとんと見かけないなぁ~~
おいしかったよなぁ~~~~~
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