仏壇販売人、ぶつぶつ日記

山口県の隅っこから
仏壇販売人のたわ言、繰言、独り言。
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経木塔婆に思うこと

2007-08-06 14:18:11 | 商品のこと

塔婆(あるいは卒塔婆)にはいくつかの種類があります。

もちろん長さも各種あります。

もっとも一般的なのは板塔婆

厚みが1cm弱で、よくお墓などに立ててある、あれです。

そして塔婆の原点、といわれているのが角塔婆。

四角柱の上部が塔婆と同じように削られています。

(この削られ方の意味はいずれまた・・・・)

お遍路さんの杖(金剛杖)は遍路の途中で亡くなった時、

杖を墓標として立てられるよう、角塔婆のミニチュアのような削り目が

入っています。

 

そして、一般家庭ではまず目にしないだろう塔婆が「経木塔婆」です。

名前の通り、1mmくらいの厚さのペラペラの塔婆です。

お施餓鬼とかお寺での供養に使われることがほとんどです。

だから塔婆供養をしない浄土真宗のお寺の門徒さんは

見たことがない、という方もあるかも・・・。

 

ともあれその経木塔婆。注文があるときは100枚とか200枚とかの

単位なので常に在庫を切らさないようにしています。

そして新しく入荷した場合は、ペラペラのものをきちんと数えて

100枚ずつの束にしておきます。

この作業が結構めんどくさい

薄い薄い白木だから、丁寧に扱わないと割れたりささくれたりする。

その上、白木に脂分をとられて、数えている間に手がカサカサに・・・。

嫌いな作業のうちに入るのですが・・・・・・

経木塔婆を数える楽しみがただ一つ

その、香り、です。

なんとも言えない白木のよい香り。

そして、必ず思うのです。

最近、折箱詰めのお弁当なんてとんと見かけないなぁ~~

おいしかったよなぁ~~~~~

 

 



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