美術の先生は考える

中学美術の授業の実践を中心に、美術について考えたイロイロを紹介できればと思います。

鑑賞の授業が楽しいと感じた日

2016-09-06 19:13:26 | 日記
予定していた技術の授業がトラブってできなくなっちゃったので、急遽美術の鑑賞の授業に変更。
遅ればせながら、以前から考えてはいたものの、延ばし延ばしになっていたリオオリンピック閉会式のトーキョーショーをネタに実施。


「オリンピックで印象に残ってることって…?」の問いに、「バド!」等と競技名を挙げる声が多数ある中、意外に早く「閉会式ー!」の声も挙がりました。
そこに絞って話を始めると、「安部マリオ!安部マリオ!」の声はあちこちから聞こえたので、「フルで見た人ー?」と聞いてみると皆無…。
ネットや情報番組等で話題になってたから、見てる生徒も多いと思いきや、そうでもないんですね。

鑑賞カードを配り、いざ見せてみると、最初はザワザワ・ニヤニヤと見ていましたが、気づけば後半からは食い入るようにじーっと見てました。
見終わった後に、月並みではありますが、亀倉雄策さんにもクローズアップ。
教科書や資料集にも載っている東京オリンピックポスターを見せると、「あー!」と期待通りのリアクションもちらほら。

今回の鑑賞の視点は、
・日本らしい色・形・光の演出
・登場している人やキャラクターが表すもの
・音楽の効果(美術じゃないが…)
に絞ってみることにしました。

授業終了後、鑑賞カードをざっと読んでみましたが、
『オープニングの君が代と日の丸がとにかくかっこよかった』
『光るフレームを使った演出がきれいだった』
『随所に使用された赤と白の配色に日本らしさ、演出した人たちのこだわりを感じた』
『現代らしさと古さが入り交じった音楽の雰囲気が、良い意味で混乱させられた』
といった内容が書かれていて感心。

やや思いつきのざっくり授業でしたが、生徒の感想にも『すごく楽しかった』の声がありましたし、食いつきもよく授業者も楽しかったです。
安部マリオ安部マリオの声だらけで始まった鑑賞会。観賞後は椎名林檎さん、中田ヤスタカさん、MIKIKOさんの声が美術室を飛び交ってました。
んー、いいねー。


最近やっと鑑賞の授業が楽しくなってきました。
ねらいをある程度しっかりもって、生徒の関心もつかみながら計画して実践すると、授業者も生徒もなんだか生き生き!
そして何より鑑賞カードを読むのが楽しいですね。

今後も頑張ってどんどん鑑賞授業を充実させていこうと思うのでした。

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