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『遺恨あり ~明治13年 最後の仇討~』

2011-02-27 20:13:35 | ドラマ
昨夜テレ朝で放送してました。
なんとなく気になっていたので録画予約はしてあったのですが
オンタイムで見始めたら面白くて、結局全部見てしまいました。
久々に、すごいドラマを見た!!そういう感想です

この話は実話に基づいて作られたもので、多少のフィクションは混ざっているものの
江戸から明治、武士の時代が終わろうとしていたころのものであり
当時両親を同藩(秋月藩)の過激攘夷派に惨殺された男が
武士の時代が終わり「仇討禁止令」が出たのちに、両親の仇討を成し遂げるというもの!
仇討は違法であり、謀殺とみなされ死罪・・・という時代になっても、
10年以上の歳月をかけ武士の本懐を遂げようと、自分の命を仇討に捧げた男!
今の時代ではナンセンスなことでありましょうが、「恨み」「仕返し」という概念ではなく「仇討」なのです!
臼井六郎という男の一途な信念、そして武士の魂が、胸をうちました!

六郎が狙っていた父の敵一瀬を殺した時、死刑は免れ終身刑に。
そして模範囚として恩赦を受け、あしかけ10年で出所。
ここまでですでにかなり見ごたえ十分なドラマでした。

でも何かひっかかるものがあって・・・・
そしたらやはり・・・出所してから母の敵も討とうと思っていたわけです。
「もうやめろ!今度は必ず死刑だぞ!」という周囲の言葉には耳を貸さず、母の敵を取ろうとする六郎!
「生きる」ということは何?自分には「仇討」しかない
・・・・そんな六郎に、ものすごい迫力を感じました!固唾をのみました!

結果、母の敵は自殺をしたので、そこで仇討は終わった(中止された)形となり
無力感、寂寞感にとらわれ男泣きをする六郎。その六郎の背中が痛々しかったです。

最後故郷に帰った六郎を待っていたのは・・・なんとなく希望的な終わり方をしたのもよかったですけど
いずれにしても、六郎の魂のまっすぐさや強さには感服しました。

今の世の中、皆もっと個人主義になって生きてると思います。自分もそう。
今を否定する気はないですけど、武士の時代の人(男女)の魂がとても美しくて感じられて
半ば羨ましい様な気持ちになるドラマでした。

今の世の中、モノに恵まれているけれど、殺伐としてるかも・・・
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