対局日誌

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置かせ碁に向かない棋士達の反撃

2006-05-25 02:31:05 | 雑談
さらに続き

前回は置かせ碁における、厚み派の人たちの欠点が暴露された(?)。
今回はそのフォロー。

厚み派の人たちにだって、得意な分野はあるだろう。
すなわち単純な理屈だが、逆に自分が石を置く立場ならむしろ計算派より強そうである。
既着の石を最大限に利用するという意味では、この人たちの右に出るものはいない。

実際、武宮プロは「石の威力」「正樹のあゆみ」にもある通り、師匠の田中三七一プロに数多くの番数、置いて教わったのは有名。
置碁の黒を解説した著作も多い。
加藤正プロだって「置碁秘伝」という本を出している。

悲しいかな強くなりすぎて、いざ持ち味の置く立場になれないのが彼らの辛いところ。

「厚み派」のプロが、例えば「3子置き、コミ30目」の条件で石田芳プロと戦ったら勝敗はどうなるだろう?
興味深いテーマだ。

ちなみに3子局を互角にするには、大体コミ30目ぐらいが妥当だと言われている。
これは月刊「囲碁」2005年2月号に掲載されたプロ・プロ三子局特集で、三王プロと春山プロが実際にその条件で対局し出した結論。

武宮、加藤正両氏によるプロ対プロの置碁、というテーマ。
実は格好の本がある。
日本棋院が出している「戦って勝つうわ手の攻略法」という本がそれ。
まさにプロがプロに石を置いて打った対局をまとめた本で、武宮プロと加藤プロが都合の良いことに、いずれも三子を置いてプロと対峙しているのだ。

そして、その結果は…。

武宮プロは石倉プロに、41目勝ち。
加藤プロは山部プロに、中押し勝ち。
こちらはヨセまで打てば約70目ぐらいの勝ちが見込めそうだったとのこと。
いずれも目標の30目を上回る、快勝となった。

1局ずつなのでとてもデータとはいえないし、目数の多寡で勝ちの価値が決まるわけではないけれど、「厚み派」=置「き」碁に強いという雰囲気は出ていると思う。

「厚み派」の名誉、見事に(?)挽回である。

(まだ続くかも)


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