たつのこ半畳記 350

坐禅会情報・四季折々の様子を伝えるときどき日記。
令和3年に開創360年を迎えている起雲山大龍寺のブログです。

★第17回夏期大学講座「禅といま」受講生募集中

2016年06月19日 | 講座「禅といま」
この時代を共に生きる我々が、禅を通していまを考える充実の講座です。
キャンセル待ちが発生することもございますので、
聴講を希望される方は、お早めにお申込いただきたくお願い致します。


現在、申込受付中です。

 
 
◆日時

 平成28年7月27日(水)~28日(木)

  宿泊は含まれておりません。2日間の通学スタイルです。
  宿泊が必要な方は、ご自身にて宿を申し込んで下さい。
  会場ホテルには、受講生のため数室を確保しています。


 
◆会場

 東京グランドホテル 3階桜の間

 東京都港区芝2-5-2
 03-3456-2222


 
◆受講料

 8000円

 受講料・昼食精進弁当・資料代として
 4講座一括のみ、講座ごとの申込は不可
 
 
 
●7月27日(水)

 帯津良一先生
  帯津三敬病院名誉院長
  歓喜と創造、そして来生へ
 
 千葉公慈老師
  駒澤女子大学教授・宝林寺住職
  ブッダ・最後の旅の物語
 
 坐禅・椅子坐禅
  指導 峯岸正典老師・藤田一照老師
 
●7月28日(木)

 田上太秀先生
  駒澤大学名誉教授
  『禅』について考えていること
 
 鈴木包一老師
  前大本山永平寺後堂・林叟院住職
  而今、虚空に坐す
 
 坐禅
  指導 峯岸正典老師・藤田一照老師
 


※その他の詳細はチラシをご覧下さい。参加申し込み方法も記載されています。








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★熊本、避難所へ。

2016年06月19日 | 震災ボランティア
熊本での2日目。

朝8時。SVAと協働で焚きだし(避難所への配食)をしている
玉名市の蓮華院誕生寺のボランティア会議へ参加しました。



こちらでは、各避難所へ「温かい汁物」の配食をしています。
そして被災から1ヶ月がたち、県内の日帰り入浴施設と避難所の
送迎バスを運行させるという活動を始めるタイミングでもありました。
当初の話では、こちらのボランティア活動に随喜する筈でしたが、
残念ながらこの日は私たちが参加できる活動がないとのこと。





山内の様子、活動の要領などをお聞きして益城町のボラセンへ向かいました。



 

益城町では、永平寺の先輩が現場を仕切っていたこともあって、
避難所での喫茶活動(傾聴活動)をさせていただくことになりました。
避難所での写真はないので、町内の様子をお伝えします。(写真は加工してあります。)







遠目には被害がほとんど無いように見えますが、
建物調査の結果は、赤い表示が貼られています。
赤い表示は「危険」という判断です。
確かに、建物は強固にできているようですが、
その下の地盤部分は堅固さがまったく失われています。





こちらは黄色判定。要注意です。でも人の気配はありません。





被害が無いと思いながら近づくと、
車では越えられない段差が…。







施食会の際にご参列いただいた檀信徒皆様からお預かりしたご寄付は、
益城町ボランティアセンターにて、同町社会福祉協議会へと寄附をしました。
こちらがその領収書です。







帰る間際、飛行機の時間まで間があったので、
地表に現れた断層に立ち寄りました。
田んぼの中の断層に「大地は動くのだ」と自分の常識が揺らぐ思いをしました。







僅か1泊2日で果たして現地のお役に立てたのか。
東日本大震災同様、これからも関わっていけたらと思っています。
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★熊本、大慈寺へ。

2016年06月19日 | 震災ボランティア
気がつけば、このところブログをまったくアップしていませんでした。
順を追って大龍寺の様子を伝えさせていただきます







5月下旬の1泊2日で、熊本に行って参りました。
1日目は活動の下見と縁のある寺院のお見舞い拝登。




飛行場の周辺は阿蘇の高原野菜畑?
のどかな風景が続いていますが、民家が目立つようになると、
その民家にはブルーシートが掛けられているものもあります。









まず1ヶ寺目は熊本市南区にある大慈寺。
ここは私にとっては、法系の祖である寒巌義尹禅師が開かれたお寺。
また、大龍寺の歴代住職で中興27世に列せられる哲巖孝道大和尚さまは
この大慈寺の住職をしていたこともあるという深い縁のお寺です。





大慈寺は、熊本市の南方、2本の川に挟まれた地区に建立されています。
寒巌義尹禅師はこの南北交通の難所に橋を架けるため
九州一帯を托鉢勧募でまわり建設資金を拈出したそうです。
後にその功績から橋を架けた地区に一寺を建立したとのことです。
通常であれば水害に襲われないか心配な地域ではないかと思いますが、
そのような経緯によりこの地に建立されたことを知り感慨深いです。





大龍寺とも、私自身とも縁の深い所でありながらも初拝登であり、
それが地震被害を受けたことによるとは、申し訳ありません。

伽藍(建物)もご本尊さまも被害を受けています。




大慈寺の山門。




稲荷堂。正面の軒が完全に脱落してしまっています。




開山堂。このような状況ですが、拝登させていただく事が出来ました。












そして仏殿のご本尊さま。重要文化財に指定されていたため、
「被害があってもそのままにしておくこと」と役所から指導があったそうです。
そうは云っても毎日礼拝するご本尊さまですから、
そのままの状態にしておけないとご本尊さまを全て回収したとのこと。

文化財として考えるか、信仰の対象として考えるかということ。
お寺にとってはどちらの立場にあるか、そしてどうすべきか。
どちらの立場に立つか、もう明白な気もします。






2ヶ寺目は大慈寺様の近くにある観音寺。
ここは道元禅師が中国から戻られて船を寄せた帰朝の地、川尻です。

和尚さまと偶然お目に掛かる事が出来て、
いろいろとお話をお聞きすることができました。

大慈寺から車で数分という近距離にありながら、
逆三角形の石碑も、本堂も地震の被害を感じない様子です。












最後は熊本城に立ち寄って初日は終了。










続きます。
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