たつのこ半畳記 350

坐禅会情報・四季折々の様子を伝えるときどき日記。
令和3年に開創360年を迎えている起雲山大龍寺のブログです。

★東日本大震災【8】 四十九日法要を営みました。

2011年05月19日 | 震災ボランティア
■4月28日(木)午前

未曾有の東日本大震災が発生した3月11日から数えて
49日目にあたるこの日、被災地各地で、四十九日法要が営まれていました。
私達は前日に炊き出しをした北上中学校で逢った和尚さんのお寺のすぐそば、
石巻市の北上川河口にほど近い上ノ山墓地に向かいました。





ここは、急遽造成された埋葬所で、
今回の震災によって亡くなった方のご遺体を土葬しています。
それぞれに氏名と番号を記した墓標が建てられており、
当日現在で70人余のかたが、埋葬されていました。





私たちが滞在していたのは1時間弱でしたが、
数十人のご遺族がお参りに来られていました。
法要前に、ご遺族の方々へご挨拶をし、
読経供養を営みたいことを申し上げ、ご了解を頂戴しました。

  献香・献花
  読経
  回向

  各墳墓にて献香


※地元の方が、ブログに掲載してします。→こちら


法要を勤めた後、住職さんからお話がありました。
被災地の現状、被災者の心の問題、これからのことなど…。





お話が終わっても、この地に埋葬された方々のことを考えると
どうしてもすぐには、その場を立ち去ることが出来ませんでした。

墳墓は、自衛隊が一列に穴を掘り、立て板で両隣の方との境を定め、
ご遺体の到着によって順番に埋葬されているはずですが、
ところどころ穴の空いたままの場所がありました。
これは、親しい方をこのまま土葬しておくのではなく、
なんとか火葬してしかるべき場所に葬りたいとう気持ちから
既に改葬(土葬場所から別の場所へ移動する)が始まっているとのことでした。



目を周囲に拡げると、もう間近に三陸の海が目に飛び込んできます。



穏やかな姿をみせる三陸の海なのに…

なぜ?



被災地の所々に満開の桜が咲いていることを思い出しました。

なぜ?







厳しい姿も、穏やかな姿も、自然の真の姿なのだということはわかりますが、
このやり場のない痛ましい気持ちは、解決することは出来ません。


★東日本大震災【9】 帰途

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