たつのこ半畳記 350

坐禅会情報・四季折々の様子を伝えるときどき日記。
令和3年に開創360年を迎えている起雲山大龍寺のブログです。

★文字を毎日“書いて”いますか?

2016年07月05日 | 行事報告
「ガラスペンで書く般若心経写経講座」を
6月25日(土曜日)に7名の参加者を得て開催しました。







初参加の方にはガラスペンを購入していただきまずは書き方の練習。







大龍寺近隣の子供たち、多世代交流を手掛けられている方に
今回の開催に当たって昨年からご協力いただいています。
その方にガラスペンの書き方についてご指導をお願いしました。
お手製の「美文字練習シート」は、身近な仏教用語がお手本です。







ガラスペンの書き方に慣れたところで「般若心経」の写経を開始。
一文字一文字を丁寧に書くことは勿論ですが、
一文字を構成する一画一画を。また更に一画を構成する一点一点まで
とことん丁寧に丁寧に書くことをお伝えしました。






 
そして般若心経の写経に入ります。
だいたい50分くらいで書き終える人がチラホラと。
ゆっくり目な方でも60分ほどで全員が書き終わりました。






 
写経の後、しばらく休憩して本堂に移動して永代供養法要を勤めました。
読経したのはさきほど写経した般若心経。
各自の写経をそのまま読誦できれば良いのですが、
ふりがなが付いていないとなかなか難しいものです。
お焼香をして修了。みなさん写経を納められて帰られました。






 
 
 
 
今回で2回目となったガラスペンでの写経。
開催してみての課題もあります。



第1に、今回の写経には非常に有効なガラスペンですが、
初期投資の金額がやや高いということ。

毛筆・硬筆・ポールペンでの参加も可能としていますが、
基本的にはガラスペンを持っていなければ
4000円ほどで購入してもらわなくてはなりません。



そして第2はインクについてはまだ課題があります。

写経の台紙を下に敷いて写経用紙を重ねた場合、
お手本が十分透けて見えるので写経に適しています。
ただこの写経用紙は繊維の粗い半紙であるため、
通常使用している染料系の水性インクを使うと滲みます。

そのためこの講座では、
染料系のインク=墨汁を使って写経をしています。

墨汁はガラスペンのペン先の溝で固まりやすいので、
写経を終えたら直ちに十分に洗浄をする必要があります。
洗えば落ちるので問題は無いかも知れませんが、
微細な溝に墨汁が残ると書き味に影響が出ます。
この点は非常に嫌がる人がいるかもしれません。

普通のインクを使って、写経はできないものか。
次回11月の第3回に向けて検討してみたいと思います。
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ★平成28年7月の定例坐禅会... | トップ | ★きれいにするにも、コツがあ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

行事報告」カテゴリの最新記事