喫煙を考える

「喫煙」という行為について共に考えましょう。
タバコで苦しむのは、喫煙者本人だけではありません。

世界禁煙デー2014大阪記念の催しに参加しました

2014-06-02 12:29:20 | タバコ問題への取り組み

5月31日に、大阪市中央区の大阪府医師協同組合本部で開催された
“世界禁煙デー2014大阪記念の催し”に参加し、そのプログラムの一つとして
「タバコ病患者を家族に持って」という演題でお話をしてきました。


6時30分に自宅を出発し、新幹線と大阪環状線、大阪市営地下鉄を乗り継いで
谷町六丁目駅からからほり商店街を歩くこと約3分、上町筋と呼ばれる大通りに出ます。

ここまで何事もなく、予定通りの時間にたどりつけて、まずは一安心です。

こちらが会場の、大阪府医師協同組合本部の建物です。

建物の入り口を入ると、案内板が出ていました。
会場に行くと、ボランティアスタッフの方が、配布資料の準備や会場設営に当たっておられました。
この日は、拙著『タバコに奪われた命 父の「闘病MEMO」に寄せて』の販売もお願いしていたので
スタッフの皆さんには大変お世話になりました。
ありがとうございました。
開場までに時間があるので、この日初めて使うパワーポイントのリハーサルをさせてもらい
軽く腹ごしらえをしてから(とはいうものの、サンドウィッチを2パックも食べました)前列の席で待機します。


いよいよ13時、大阪府医師会の矢野理事が開会を宣言し、催しが始まりました。
最初は、大阪赤十字病院呼吸器内科部副部長・吉村千恵先生が
「タバコの煙が肺に及ぼす影響(特にCOPD)について」と題し、講演されました。
タバコとCOPDについて、現状と今後の予測、その病態や罹患した場合の病状の経過
治療のための指針等について説明を受け、まさしく父がたどった経過について
お話を伺っているかのような気持ちになりました。
質疑応答の後、いよいよ順番がやってきました。
大勢の皆さんの前でお話しする機会というのは、これまでそれほどあったわけではありませんが
私としては、拙いながらも、ありのままをお話することができたのではないかと思っています。
出版した時に、本を店頭に置いてもらうために書店行脚を何店かしたのですが
そちらの方がこの日のように皆さんの前でお話をするより、私にははるかに重荷だったようです。

私の話の後、吉村先生からお話をいただきました。
「患者さんや御家族の方だけでなく、私たち医師も傷ついているんです。
 寿美子さんのお話をお聞きして、いろいろな患者さんのお顔が浮かんできました。」
吉村先生のお言葉から、お医者さんも傷ついておられるのだと知り
過酷な状況で呼吸器疾患の患者さんを日々診療しておられることは
どれほど大変なことかと、私も胸が痛みました。

また、子どもに無煙環境を推進協議会の野上理事からも、いろいろとあるタバコ関連の本のなかで
お医者さんや患者さん本人でもなく、家族の視点から書かれている本は今までになく
『タバコに奪われた命』は、大変面白く、ユニークであると褒めていただきました。


私の話が終わり、10分間の休憩後、大阪府健康づくり課の担当者から
大阪府内の受動喫煙防止の現状と大阪府のガイドラインについてのお話
子どもに無煙環境を推進協議会の野上理事から
大阪府内の受動喫煙の対策実態の事例(百貨店・ホテル)についてのお話がありました。
活発な質疑応答がなされ、この催しに参加された方の意識の高さが窺えました。
もちろん、このような催しに自主的にいらっしゃるわけですから
その時点で問題意識をお持ちなのだと思いますが、こうした皆さんから輪が広がり
多くの方がタバコ問題について考えてくださるようになれば、社会は変わるのではないでしょうか。
休憩時間や散会後、私にお声掛けくださった多くの皆様や、拙著を御購入いただいた皆様
今後の活動の励みになります。
本当にありがとうございました。
タバコは喫煙者本人だけでなく、周りの人々をも苦しめることを、今後も多くの方に知ってもらうため
今後の活動に皆様のお声を生かし、改善を重ねていきたいと思います。
これからも、共にタバコや「喫煙」という行為について考えていきましょう。


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