木祖村 Gリポート

木曽路や木祖村の話題を報告します。木曽川源流の里の議員日記。

12月19日 木祖村12月議会・一般質問

2007年12月22日 | 木祖村議会と議員
12月19日 木祖村平成19年12月定例議会
 各議員による一般質問が行なわれました(7議員14件)。
 星梓の一般質問および村の答弁の内容は以下のとおりです。

Q1:木祖村郷土館の現状について

Q(星):
木祖村郷土館は入場料収入が得られる村の文化観光施設です。平成18年2月4日に権兵衛トンネルが開通した後、郡内の主要観光地ではゴールデンウィークの観光客は2割から7割増加しました。そこで、本村の木祖村郷土館について、権兵衛トンネル開通後の来館者数・入場料売上げ等はどのように変化したか、状況の説明をお願いします。

A(教育長):
開通前の平成十七年度は入場者数が429人・利用料が46095円。十八年が482人・利用料が59028円。十九年は367人・利用料38575円です。確かに十八年度は若干増えたが、十九年度はトンネル開通前よりも下がってしまった。開通による効果を判断することはできないと考えております。

Q(星):
 入館者数は年間500人以下と極端に少ない結果です。これは木祖村(県道奈川上高地線)だけが交通量が増えなかったのではなく、権兵衛トンネル効果を受けとめる体制を整えてこなかったというのが最大の理由かと思われます。
 入場料も、過去3年間の平均は年間約4万8000円になりますが、郷土館ハードの年間維持経費を考えると経費割れです。現行の入場料大人150円・子供80円は、昭和50年代の価格であり、周辺の施設にくらべてかなり廉価です。こうした施設は入場料が安ければ人が入るというものではありません。入場料をとる公共の展示施設である以上は、見学できる施設として観光客をいつでも受け入れる体制を整え、きちんと運営する事が大切ではないかと思います。
 そこで提案ですが、現行の「木祖村郷土館設置条例」を改正し、一般入場料を現行の150円から300円に、子供の入場料を80円から100円に引き上げる。さらに、団体割引を撤廃することはできないでしょうか。

A(教育長):
 ご指摘のとおりこの料金は長らく改定しておらず、開館時の状態をいままで引きずってきたと理解しています。団体割引も、30人・50人・100人が入る場合で1割・2割・3割と非常に細かい料金設定がされています。実態としてはあまり割引効果が認識できないと思われるので、この際、料金の改定はさせていただいても良いのかなという気はしています。

Q(星):
 次に郷土館設置条例の改正に付随して、「木祖村郷土館の運営に関する規則」についてもお伺いします。現行の運営規則には、寄贈資料・収蔵品の保管・利活用に関する規則がございません。郷土館は、村の貴重な資料を次世代に伝える役割があり、災害あるいは盗難から収蔵品の損傷や紛失を防ぎ保護する観点からも、保管・利用規則は必要です。今後、郷土館を積極的に生涯学習に利活用するためにも、館内資料の閲覧・撮影・館外への貸し出し等についての具体的な規則を追加し、適正な運営管理を推進していただきたいと思いますが、この点についてはいかがでしょうか。

A(教育長):
 現状には実態が伴っておらず規定と合わない部分があります。ご指摘の部分にも様式がきちんと整えられておらず適正な管理に若干の疑問があります。これはあらためて運営方針をしっかり見極めて、例規を変える場合、実際の運営を変える場合で所定の改善や改正を加えなければいけないと思います。両面から検討したいと思います。

Q(星):
 最後に木祖村郷土館を中心としたエリアにおいて、村民センター・郷土館・木工センターの「協働」という点についてお尋ねいたします。
 現在郷土館は、村民センターと一緒に管理委託した形になっていますが、この管理というものには、一般的には郷土館の受付も含まれるとの理解がされているようでございます。
 実際のところ村民からは、「郷土館に客が来ているのに、電気がついていなかったり、入り口が閉まっているから、車を降りた客がすぐに引き返してしまう。」との目撃談も寄せられますし、「呼び鈴を押さなければ開かない展示施設など普通はない。」とか、「なぜ、来訪者からみえる場所に誰も人がいないのか」といった意見をこれまでも何度となく聞かされております。郷土館入口については、事務所受付が見えるような、もっとオープンに来館者を迎えられる形に改装できないかという声もございます。
 この点については管理サイドも悩んでおられる部分ですが、現在のインターホンを携帯式のワイヤレステレビドアホンにしたり、管理人の常駐場所を変更するなど、小さな工夫で改善可能だと思います。また木工センターには別に一名おられ、あの敷地には一日のべ二人の人間がいるわけですから、「協働」ということで、お互いの業務を補完しあうような体制をとっていけないものでしょうか。

 2007年までを対象とした木祖村第三次総合計画の中には『日曜画家の村』を宣言した村として「村民センターの老朽化に伴い、文化の拠点となる総合文化センター建設の調査・研究を進める」という施策が明記されております。村の現状から今更ハコモノをと言うつもりはありませんが、社会教育施設の改善等にとりくむ姿勢があったことを忘れないでいただきたい。
 また、村の文化資源を観光資源として有効活用し、観光収入に結び付けてゆくのも、資料を寄贈してくださった村民に対する郷土館本来の使命であります。
 今後、郷土館・村民センター・木工センター等をどう位置づけ、既存の社会教育施設をどのように利活用していくのか村としての方針をお伺いいたします。

A(村長):
 これまで郷土館については目が行き届かなかったり落ちている部分があった。今の料金改定や運営等につきましては、改善等をするべく準備させていただきたいと思っています。
 そのほかにも商工会館・村民センター・郷土館、いわば木祖村の玄関口でありますが、木工文化センターへは商工会が入って事務所を借りて営業するという話もあるので、関係の皆さんと「協働」という中でどういう方策があるのか、これから検討してゆきたい。
 また、社会教育施設をどういう位置づけでいくかということですが、さきほどの運営や規則の改正等を含めて総合的に、また文化財の皆さんの意見も聞いて位置づけをしたいと思います。
 今の『日曜画家の村』も「中部日本画家展」のみに終わっている形になっていて、それに関わる企業もあることから先輩の皆さんがそういう取り組みをしてきた。これらの経緯も併せて、きちんとした位置づけをしながら、利活用がうまくいくような、これらをアピールできるように考えてゆきたいと思います。



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