酔いどれおやじの独り言

徒然草の現代版

酔いどれおやじの千三百十六日目

2013-03-06 01:58:18 | Weblog
妙な事を言う人だと思った。私は次の日もまた別の席に座った。やはり彼女は例の駅から乗り今度は通りすがりに強い高潮で「座っている場所が違うって言ってるでしょ!」と怒鳴った。私はギョッとして彼女を見た。また何事もなかったように一番奥の席に座った。そしてニヤリと笑ったように見えたのである。さすがに私もむっとして「どこに座ろうと私の勝手だ!」と女に向かって怒鳴った。なぜか女は悲しそうな顔をした様に見えた。次の日私が何時もの時間に電車に乗るとなんと大勢の乗客がいろではないか。珍しい事もあるものだと座る席を探しているとなんと私が何時も座る席だけが空いている。そして乗客皆がそこに座れといわんばかりなのである。私は少々気味が悪くなってきた。女はやはり例の駅から乗り込んで来た。続く。
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