出戻り日記。

昨日死にたいって言ってたのに次の日には来月本を出しますとか言っちゃう人の日記。

お礼小説。(お礼小説ですが15禁です)

2006-11-14 21:25:37 | 妄想
好きな人が出来た。

傍に居ると胸が締め付けられるのに、泣きそうになって、ドキドキして。

どうしたらいいかわからないのに、傍に居たい。

どうしたらいいかわからないのに、手を繋ぎたい。

どうしたらいいかわからないのに、キスしたい。

けれどそんな汚いことを考えてる自分なんて、知られたくなくて。

でもあの人のことは知りたくて。

ただ恋情故の怯えに苛まれていた俺に笑いかけたのは。

俺の好きな昼の先生と同じ顔をした、夜の先生。






昼の先生 夜の先生






校内でたった一室だけ煌々と灯りが点いた3年Z組の教室。
つい30分前まで夜間の授業が執り行われていたそこでは、30分前には考えられないような異質な行為が繰り広げられていた。
にちゃにちゃと濡れた音を立てて扱き立てられる男性性器。
あられもない声が時折静かな教室に響き渡る。
「やっあぁっ、そ、そんなとこ…あ!」
先端を舌先で弄られ、柔らかな濡れた舌に翻弄される。
肌蹴られたシャツから覗く胸の尖りに、可愛がるように、甚振るように、甘く歯を立てられた。
もう我慢できないというように、彼が首を横に振る。
それを見て、今まで彼を責め苛んでいた金髪の男が悠然と微笑んだ。
「何?」
「も…むり…でる」
「出してもいーよ?」
くすくすと笑いながら男が性器を弄ぶように、裏筋を指でなぞった。
途端に彼の体から力が抜け落ちて、甘い吐息が男の耳をくすぐる。
「土方君さぁ、何で毎回出すの嫌がるの?」
「…服…汚れる」
「あ、そっか、制服だもんね」
白い肌蹴られたシャツは皴になって、親に言い訳するのも大変だろうに。
膝までずり下げられたズボンを、一気に引き摺り下ろす。
机に座っている今の土方からズボンを脱がせるのはひどく簡単だ。
「これでいい?」
お伺いを立てると、ひどく恥ずかしそうな表情で俯いてしまった。
「金時…さん」
搾り出すように土方が声を出す。
呼ばれた金時は土方の顔を覗き込んだ。
「今は、先生、でしょ?」
「…せ…ん、せぇ…」
「何?」
優しい顔。優しい声。
髪の色以外は全て同じなのに、どうしてこんなにも罪悪感を感じるのだろうか。
きっと同じだから、罪悪感を感じるのだ。
大好きな人の双子の弟。
親友の近藤が通う定時制高校の教師。
最初はただの興味だけだった。
銀八そっくりな人。
見てみたいと思っていただけなのに。
どうして自分は、好きな人にそっくりな、けれど好きではない人に、抱かれているのだろう。
涙を流す土方に口付ける。
その口付けがひどく甘くて、優しくて、土方はまた泣いた。


こんな関係が始まったのは、先週からだった。
中学時代からの親友の近藤は、土方と同じ高校の定時制に通っている。
時折昼に勉強している土方の様子を見に来ることがあるのだが、その時に土方の担任である坂田銀八に遭遇した。
国語教師の癖に白衣を着たその風変わりな教師を見て、近藤は「うちの先生にそっくりだな」と言ったのだ。
髪の色や服装の趣味や眼鏡を掛けているかいないかの違いだけで、後は全て同じだという。
だから土方は興味を持った。
銀八のことが好きだったから。
けれど彼のことが好き過ぎて近づけなかったから。
定時制の教室に忍び込んで、出席もろくに取らないその不良教師と、土方は出会った。
『…君誰だっけ』
『…土方十四郎です』
『…ふぅん、わかりました。放課後ちょっと残ってくれる?』
すぐに教室から叩きだされるかと思っていたのに、金時はそうはしなかった。
けれど。
『兄貴のこと教えてやるからさ、その代わり俺の授業も明日から受けにおいで』
放課後一人残った土方に金時はそう言った。
その言葉の深い意味を知ったのは、次の日の夜だった。



「さ、てと…」
行為を終えて、まるで何事も無かったかのように土方の身体を濡らしたタオルで清めていく。
まるで人形のように自ら動くことを放棄した土方の身体を壊れ物でも扱うように丁寧に。
服を着せて、俯く土方の額に口付けると、まるで電流を流されたように土方の身体がびくりと跳ねた。
「帰ろうか。送るから」
「…いいです」
「変な人に襲われちゃったらどうすんの?生徒を守るのは先生の務めだから」
目に少しだけかかる土方の前髪をかき上げる。
少し骨ばった長い指。
この手に抱かれていたのだと感じてしまうから。それが怖くて早く離れたいのに、金時はそれを許さない。
頷こうとしない土方の手を強く引いて、無理やり教室から連れ出した。
「ちょ、金時さん!」
「先生だってば今は」
「俺の先生は…あの人だけです」
金時の足が止まる。
振り返るのが気配だけでわかった。
けれど土方は顔を俯けているから、金時が今どんな表情をしているのか知らない。
「…言いたいことはわかるけど、俺も一応ここで授業してるんだから、その間は俺のこと先生って呼んでもわらなくっちゃ、困るなぁ」
顔を上げる。
怒っているかと思っていたけれど、金時は怒ってなどいなかった。
それが余計に。
土方を翻弄させる。
いっそ切り捨ててくれれば、ひどい人だと詰って、それで彼との関係は終わるのに。
「…帰ろう?」
宥めるような優しい声で言われ、土方は首を縦に振った。
自分は汚い。
どこまでも、どこまでも。
相手が自分を嫌うのを待って、傷つけることから只管逃げて。
こんな爛れきった関係をダラダラと続けて。
そうして明日には何事もなかったかのように、彼に会うのだ。
こんな関係を金時と続けているのに。
それなのに銀八のことが好きだと言う。
泣きそうだった。
それでも泣けなかった。
今泣けば金時に抱きしめられる。
慰めを請うようなことはしたくない。
車に乗せられシートベルトをする。
左ハンドルのその車は、車には疎い土方の知らない車種だが、それでも桁違いなほど高いことが一目でわかる。
「今から…お仕事ですか?」
「土方君がデートしたいならサボるよ?」
「…ナンバーワンホストって結構気軽にサボれるんですね」
「何言ってんの、その分お客様に対するサービス精神が旺盛なんですよー」
金時の本職はホストだ。
学校が終わって、こうやって土方と時間を過ごして、店には10時から顔を出している。
よくそんなことが許されるなと最初はただひたすら疑問に思っていたが、ホストの仕事は定時制の教師を始めてからやり始めた仕事で、今の店で働く条件が教師の仕事を終えてから、ということだったらしい。
職業差別をするつもりはない。
けれど、金時の全てを信用することが出来ないのは、その仕事故ではないかと土方は思う。
家の前まで送られて、車を下りる。
すると金時は言い忘れていたとでも言うように、土方に一言言葉を投げた。
「そういや兄貴が明後日までに作らなきゃいけない書類があるんだって。明日でも手伝ってあげれば?」
こうやって。
別れる時に毎回毎回、金時は銀八の情報を与える。
ただそれだけの為だけに、土方は金時に全てを明け渡す。
金時に小さく頷いて、送ってくれたことに対しての礼をいい、早々に家へ入った。

心が軋んだ音を立てる。
銀八のことを知りたいから。
ただそれだけだと言い続けられるのは、あとどれくらいだろうか。

俺が溺れているのは昼の先生?
それとも、夜の先生?




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というわけでこんなお話がチャット中に非常に盛り上がっておりました。
いや、皆さんと盛り上がっていたのはもっともっと素晴らしいお話なんですが、いや、本当ね!っていうか銀八出てねぇしな!怒られる!!
銀八はね、金ちゃんに「土方君っていう可愛い子が居てさ~」とか言って散々土方君のことを話してるんですよ!だから金ちゃんも土方君のこと知ってるんだ!
銀八も土方君も好き合ってるから両思いなんだけど、お互いのその思いに気がつかないという。
金ちゃんは何で割り込んでんでしょうね。お兄ちゃんのもの欲しくなっちゃったのかな。(萌)
純粋に「俺が掻き混ぜねぇとこいつら進展しなさそうだし」と思っているのも萌えですが、何かお兄ちゃんに密かに因縁があっても萌えですね。
お兄ちゃんは全日制の教師やってるけど、自分は元はプー太郎で親にも期待されてなくて、とかそういうコンプレックスとかあったらもっと萌ですね。
あ、やべぇ、金ちゃん語りすぎてる。これでは私が金ちゃんが大大大好きであるということが世間に露呈してしまう。(何を今更)
で、金ちゃんとの関係なんて全然知らない銀八は何も知らないまま土方君を好きなままでいるんですけどね、何が切っ掛けかは分からないが(おい)金ちゃんと土方君の関係を知ってね、「放課後の先生」になってしまうわけですよ(R-18)
乱暴に土方君を抱く先生とか、物凄く萌えなんですが。
で、金ちゃんには凄く優しく抱かれていたことを思い出しちゃって、金ちゃんの名前を助けを求めるように呼んじゃったりするんだよ、土方君。
君!そこの君!!想像したかね!!
先生のひどく悲しそうな顔を!!
好きな子を無理やり抱いてしまったっていう罪悪感に責め苛まれながらも行為を止められない先生に、土方君は「やだっ!や!金時さん!!」とか言いながらさ!!
ちょ、もう最高。
先生の傷つく顔とか、もう樹里はどうしたらいいかわかりません。
ときめきすぎて心臓に傷がつきそうです。
で、土方君は「金時さんはもっと優しかった…」とか全てが終わった後に言うんですよ!!
ちょ、そんなこと言ったらきの子さんに殺されますよ土方君!!(笑)
にしても学校でこんな修羅場してていいのかよオイ。
本当、こんな素敵な萌えをくださった皆々様には本当に感謝です。

あ、でも普通に金+先生は兄弟仲良い想像もしていたのですよ?
きっと彼らはファミレスとか入ったら違うパフェ食べて普通にスプーンで相手に自分のパフェ食べさせてあげたりするんだぜ。(そして偶然現れた土方君はその光景に妬けばいいのかどうすればいいのか少々戸惑いながらも二人から差し出されたスプーンに乗ったパフェを食べてあげる←もちろん先生のを先に・笑)
他にもバーテン先生とかね!!
先生は金ちゃんが遊びに来ると「うざーい。帰れー」とか目も向けずに(ここポイント)言うんだけどさ、土方君が遊びに来て金ちゃんからバーテンの話とか聞いてて「かっこいい」とか言ってるのを聞いて、バーテンの服とか一式買っちゃうの!で、家で練習するの!シェイカーの振り方とか、鏡身ながら「こう?…あれ。こう?」とかやってんの!!
それを遊びに来た金ちゃんが見て大爆笑。
羞恥に震える先生。
その直後に土方君登場。
「ちょ!見て土方君!!こいつこの前土方君がバーテンかっこいいとか言ったからってバーテンになっちゃったよ!!」
大爆笑する金ちゃん。
「…笑いたきゃ笑えば」
拗ねてそっぽ向いちゃう先生。
けれど当の土方君は。
「…か、…かっこいい…」

やっぱバカップルでした。

そんな感じのお話を延々と。
本当に楽しませていただきました…。
上の昼夜先生はチャット参加していただいた皆様にプレゼントということで。
絵をくれたきの子さんにはまた何かリクエストくだされば書かせていただきます(笑)
次の日がお仕事or学校だったというのに(若しくはお仕事直前まで!)構っていただき、本当にありがとうございました!
今度は一般の方がお休みの土曜日の夜とかにやってみたいですけど、樹里のお仕事上ちょっと難しいですゴメンナサイ…(とほほ)
次チャット開く時も、皆様に楽しんでいただけるよう頑張りますv(まぁ私が頑張らなくても話は楽しい方に進むがね)

本当に、ありがとうございました!