隠れている自分

　秋の気配を感じる今日この頃です。澄んだ青空が高く高く広がっています。

　私は、現在、教員という仕事をしていますが、仕事柄、人前で話をしたり、担任としてクラスのリーダーを務めたりするときもあります。しかしそれは、私の幼いときからすると、まるで考えられないことなのです。

子供の頃の私は引っ込み思案で、授業中の発表はまったくなし。おとなしくて、目立つのを極力控えているような女の子です。でも、友達の中では明るく楽しくすごしていました。ただ、人に喜ばれることや、そして誉められることは進んでしていたような気がします。 　小学校４年生の時、同じクラスの活発な女の子と友達になりました。それまでは、自分と似たような性格の子としか付き合っていなかったのですが、何かのきっかけで仲良くなったのでしょう。それからは、自分よりぐんと元気がよく、自分にはないリーダー性のある人とばかり仲良くなっていきました。私は、それらの友人たちの尊敬すべきところに感心し、私もそうなりたいな、と思いながら学校生活を送っていたのです。 　そうなると、不思議です。その友人のとなりにいると何でもできそうな気になるし、そして、できるようになっていったのです。少しずつ、自信を持てるようになり、人前で意見が言えるようになりました。中学校のときは発表もできるようになったのです。
　私は、今、そのときに出会った何人かの友人たちに、とても感謝しています。消極的でもじもじしていた時の自分を変えてくれたからです。いえ、たぶん私の中に隠れていた、活発な私を目覚めさせてくれたのだと思います。 　思い込みの自分と、本当の自分。表に現れる自分と隠れている自分。まだ気づかない自分が、どこかにいるかもしれませんね。

　自分を固定しないで、いろんな可能性のある発見をしましょう。 　今よりもっともっと素敵な自分に出会えるかも・・・

　１０月１日から入学願書受付け開始です。新しい発見のために・・・☆