日々不穏

吉法師の不穏な日々

石原江里子の新作

2006-03-21 13:30:46 | 音楽



 

ロンドン在住のジャズ・シンガー&ピアニスト、石原江里子の新作を聴いた。
彼女にとって3枚目のアルバム。2004年にはテレビ「ブロードキャスター」のOP&EDも歌った彼女。
 名古屋のライヴハウスに来たときも聴きに行った。

 彼女、別に歌が上手い訳でもないしピアノが上手い訳でもない。いや、かなりピアノは下手だ(笑)。ジャズとして高度な音楽をやっている訳でもない。
では、何故音楽にうるさい私がそんな彼女を聴いているかというと、理由は簡単「声がすき」であり何だか「フィーリングが合う」からだ。
もちろん「美人である」という要素がその根本にある事は言うまでもないが(笑)。

 ジャズ・ヴォーカルの場合、そういう事はよくある。
いくら上手いシンガーでも、声やフィーリングが合わなかったら聴きたくない。私にとっては綾戸智絵などはその好例だ。あの上手いサラ・ヴォーンも。

 この新作で、石原は4曲の自作も披露しているが、これもなかなか聴けるいい出来だ。
 しかし、ピアノはもうちっと上手くならんかのう?
昨夜は、彼女を聴く前に2日もフライングで発売されていたビル・エヴァンスのあのキーストン・コーナーでの「ラスト・レコーディング」を聴いたので、その差に愕然とした訳よ。テクニック以外の全ての次元が違うんだよね。
まあ、当たり前な訳だけど。それで石原の価値が下がるわけではないし。

 さて今日もう一回聴こうかな。
ベストトラックは1曲目のジョビンの「コルコヴァード」かな?

お薦めの曲・第2回 バッハ「カンタータ第158番」

2006-03-16 13:27:37 | お薦めの曲
 私のお薦めの曲・第2回。
バッハ音楽の真髄であるカンタータから1曲。
「第158番・平安なんじにあれ・BWV158」。
私がもし死んだら、キリスト教徒でもないのに、この曲の最後のコラールをかけて欲しい。何という敬虔な旋律であろう。身震いする。200曲を超えるバッハのカンタータは、そのどれもが名曲だが、この158番の最後のコラールは別格だな。

 演奏は、やはりカール・リヒターだよな。
フィシャー=ディースカウの名唱も素晴らしい。

 (アルヒーフ POCA-3013)

お薦めの曲・第1回 パーセル「メアリー女王の葬送音楽」

2006-03-16 13:24:39 | お薦めの曲
 今日は、私のとっておきのお薦めの曲をまず1曲ご紹介。

 イギリスのヘンリー・パーセル(1659~95)の「メアリー女王の葬送音楽」(1695年)。特にその「行進曲」。「行進曲」と言っても、元気なそれではない、荘厳な「葬送行進曲」である。

 この曲を初めて聴いたのは、我が敬愛するスタンリー・キューブリック監督の映画「時計仕掛けのオレンジ」の冒頭で、この曲が使われていたからだ。
ウオルター・カーロスによってシンセサイザーで演奏されていたその曲に、聴いた途端虜になってしまった。何と言う曲かすぐに調べて、やっとこれがパーセルの曲と知った。レコードを探したがなかなか見つからなかった。やっとクラシック専門の中古店で、ジョン・エリオット・ガーディナーの演奏を見つけて買った。
オーケストラで演奏される「行進曲」は最高だった。身震いした。CD時代になってからもこの演奏をCDで買い、愛聴盤にしている。ガーディナーは、もう一度この曲を録音しているが、何と言ってもいいのは1976年の録音である。
今はもう廃盤になってしまっている可能性もあるが、一応CDナンバーを書いておくと「エラート・レーベル(ワーナークラシック)のWPCC-3784」である。

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「ナルニア国」と愉快な仲間たち

2006-03-14 20:32:17 | 文学と読書
 私は「ファンタジー」は嫌いだ。
いや、正確には「ファンタジーにばかり夢中になるいい歳をした人間」が嫌いだ。
ここで言う「いい歳」とは、やはり中学生以上が対象になるかな。

 だから「ナルニア国物語」や「ロード・オブ・ザ・リング」そのものには何の罪もない。
 NHK・BSで毎週土曜日の夜11時から「名作平積み大作戦」という番組を放送している。
これは、文学者やタレントなど、ありとあらゆる人が「私はこれがお薦め!」という、いわゆる名作を紹介(プレゼンテーション)し、スタジオに集まった人の何人がその紹介を聞いてその名作を読む気になったかを最後に集計する。また、実際に書店さんに頼んでその名作を平積みしてもらい、1週間で何冊売れたかを発表したりもする。
私も最近この番組を知ったのだが、今までに樋口一葉の「たけくらべ」やコナン・ドイルの「失われた世界」などが紹介されている。

 ファンタジーもいいが、やはりまず古典・名作を読もうよ。
名作を読むことで、特に中高生のうちから読むことで感受性や想像力を豊かにしてからでもファンタジーを読むのは遅くはなかろう。いや、その方がより楽しめるではないか。
 
 古典・名作からは得るものも大きいのだ。
確かにトルストイの「戦争と平和」やドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」など、また紫式部の「源氏物語」など古典・名作には長いものも多いが、そういう物こそ時間のある学生のうちに読んで欲しい。
 私も、高校生の時貪るようにそうした古典・名作の数々を読んだ。ドストエフスキーの「白痴」のように最近読み直した本もある。
そうした体験は、必ずやその人の人生を豊かにしてくれること間違いない。
 そうした経験をしていない今の若い人が「ナルニア国物語」を読むよりも、私のような人間が読んだ方が、はるかに多くのものをこの物語から得ることが出来よう。

 今の若い人の「想像力・創造力の貧困」は、Jポップを聴いていてもよく解る。
今中高生の諸君! (誰か読んでるかな?) 悪い事は言わない。古典・名作をぜひ読んでくれ!!

今日は妻の誕生日&美尻

2006-03-14 20:07:41 | 不穏な日々
 今日3月14日ホワイトデーは妻の誕生日である。
ホワイトデーと同じ日で妻は大いに「損をしてきた」というが、この子物欲ないんだよな。ありがたいけど(笑)。物欲がないというよりも「買い物ベタ」なんだよ。お母さんに似たんだ。この二人が買い物してると、何時間経っても買うものが決まらない。

 今日も夕方待ち合わせてまずケーキをおごる。
で、普通の女の子だったら自分の誕生日なら前々から欲しい服とか靴とか決めてあって、「これ買って!」となるだろうに、今日も一応「トートバックが欲しい」と言うんで東急ハンズを見るが決まらず、「他に何か欲しいものはないのか?」と訊いたら
「今は欲しいものがないから欲しいものが出てきた時でもいい?」
と、きたもんだ。
 これまでも何回もそういう事があって、それでそのままになってしまった事もあったように記憶する。
金がかからないのはいいが、私は女性におしゃれをしてほしいし(妻がおしゃれではない、という意味ではない、かなりおしゃれな子だ)何か素敵な服を買ってやりたい訳よ。
 だから、こっちが店へ連れていて「これはどうだ?」と服などを決めてやる事が何と多い事か。
今日の誕生日の分、いつ買う(買わされる)のだろう?


 しかし、最近街を歩いていてもピチピチのジーパン穿いた女の子が多いよな。お尻の形丸見え! おぢさんとしては
「たまらんなあ、おい!!」
という状況でひじょうに嬉しい。

モーツアルト今日の1曲・第1回

2006-03-07 12:25:34 | モーツアルト今日の1曲
 なんか、こういう企画ブログなんかでやりそうな人間多いよな(笑)。
でもやっちゃお! 忙しいから毎日は更新できないけどね。

 最近モーツアルトばかり聴いている。
私はクラシックとジャズをいつも聴いているのだが、バッハとベートーヴェンが一番好きで、あと交響曲など管弦楽作品ではなく室内楽やピアノ曲を最近は中心に聴いていた。
 ところが「モーツアルト生誕250年」につられて家にあるモーツアルトのCDを聴き始めたらはまってしまった。

 という事で今日はこの曲。
最初だから有名な曲を。

 「ピアノ協奏曲第20番ニ短調 K.466」

 第1楽章の冒頭 「♪じゃーらちゃっちゃ・じゃらーらちゃっちゃ・ちゃちゃちゃちゃちゃらちゃちゃ・・・・」(こんなんで伝わるのかい?・笑)という出だしから引き込まれてしまう。何と言う美しい耽美で高貴な響きであろうか。
 やがて独奏ピアノが「♪ちゃんちゃんちゃちゃんちゃちゃん・・・」とパトスにほとばしった音色を奏でる。く~たまらん!(中山康樹調)
ベートーヴェンやブラームスもこの曲をこよなく愛し、ベートーヴェンは自作のカデンツアまで残しているが、それもよく分かる。
 第2楽章は映画「アマデウス」でも使われた天上の美しさを持った音楽である。
「美しい」という安易な言葉は使いたくないのだが、ことモーツアルトの音楽に関しては使わずばなるまい。
 全編がまさしく「こぼれ落ちるような悲しみ」とも形容できる美しさに満ちた名曲である。
モーツアルト初心者にも絶好の曲かもね。

 演奏は、何と言おうとグルダ(ピアノ)、アバド&ウィーン・フィルの演奏である。
グルダというピアニストは、日本のクラシック評論家などからは、クラシック以外のジャンル(ジャズなど)にも手をつけたせいか、イマイチ評価が高くない気がする。
しかし、先日出たモーツアルトのピアノソナタ集などを聴いても、グルダでしか出来ない清冽な演奏を聴かせてくれる。
バッハの「平均律クラヴィーア曲集」、ベートーヴェンのピアノソナタなども名演奏だ。
 グルダの弟子、アルゲリッチもこの曲の演奏を残しているが、やはりグルダの演奏が一番だ。内田光子のは、ちょっとなあ。この曲の本質とは少しずれているような気がする。

 という事でぼちぼち書いていきます。

止めて!

2006-03-06 21:48:03 | 不穏な日々
 
 「止めて!」と言われてもこんなに色っぽかったら止められまへん(^^)
逆に・・・以下ピー音。

 これは名古屋駅地下街のもの。今はあまり目立たぬ隅っこの上のほうに貼ってあるけど、前はすごく良く見えるところに貼ってあった。
地下鉄星ヶ丘駅にも、「女子高生襲わる」って感じのポスターがある。
痴漢の被害=女子高生というイメージみんな持ってるだよな(笑)。
事実そうかも!?

 フラッシュが焚けなくてすんません。

「たかじんのそこまで言って委員会」最高!

2006-03-05 21:29:15 | 歴史と思想
 前にも書いたが読売テレビの「たかじんのそこまで言って委員会」最高!
こんな本音ぶちまけてあらゆる社会問題を語り合う番組未だかつてなかった。
「TVタックル」なんて問題外。次元が違う。

 この番組、東京では放送されていない。
まず、内容が過激すぎて東京では放送できない。テレビ版「嫌韓流」である。つまりこの番組で放送されている事、出演者が語る事は「タブー的事実」なのである。ホントに今までテレビでタブーとされてきた問題・発言のオンパレード! 司会のやしきたかじんは「東京で放送するなら司会を辞める」と断言している。つまり東京で放送したらこんな過激な番組は作れないという思いからだ。
大阪の番組だが、どんどん全国に放送拡大されて、今や東京とその周辺だけが放送されていない地域になってしまった。

 番組でも言っていたが、情報の空洞化が、テレビの世界では東京を空洞化地域として起こりつつある。

 名古屋では日曜日のPM13:30からだが、観たことない人絶対一度観てみて!!
今話題になってる社会問題もよーく本質が解るよ。

 司会は歌手!(笑)のやしきたかじんと辛坊治郎(読売テレビ解説委員)。
よく(ほとんど毎週)出る準レギュラーは三宅久之・桂ざこば・宮崎哲弥・橋下弁護士(笑)・田嶋陽子・山口もえ。
もちろん田嶋陽子は、視聴者が「何を馬鹿言ってるんだよ、お前みたいなのが今の日本をこんなに悪くしたんだよ!」という怒りと「かわいそうな奴」という同情を買う役を買っているのはもちろん(核爆)。
他に舛添要一・金美齢・江川達也・デーブ・スペクターや国会議員もよく出る。
この前なんかは清原があの運命のドラフトの時の事を語って桑田を・・・!!

http://www.ytv.co.jp/takajin/index.html

これHP。