ロンドン在住のジャズ・シンガー&ピアニスト、石原江里子の新作を聴いた。
彼女にとって3枚目のアルバム。2004年にはテレビ「ブロードキャスター」のOP&EDも歌った彼女。
名古屋のライヴハウスに来たときも聴きに行った。
彼女、別に歌が上手い訳でもないしピアノが上手い訳でもない。いや、かなりピアノは下手だ(笑)。ジャズとして高度な音楽をやっている訳でもない。
では、何故音楽にうるさい私がそんな彼女を聴いているかというと、理由は簡単「声がすき」であり何だか「フィーリングが合う」からだ。
もちろん「美人である」という要素がその根本にある事は言うまでもないが(笑)。
ジャズ・ヴォーカルの場合、そういう事はよくある。
いくら上手いシンガーでも、声やフィーリングが合わなかったら聴きたくない。私にとっては綾戸智絵などはその好例だ。あの上手いサラ・ヴォーンも。
この新作で、石原は4曲の自作も披露しているが、これもなかなか聴けるいい出来だ。
しかし、ピアノはもうちっと上手くならんかのう?
昨夜は、彼女を聴く前に2日もフライングで発売されていたビル・エヴァンスのあのキーストン・コーナーでの「ラスト・レコーディング」を聴いたので、その差に愕然とした訳よ。テクニック以外の全ての次元が違うんだよね。
まあ、当たり前な訳だけど。それで石原の価値が下がるわけではないし。
さて今日もう一回聴こうかな。
ベストトラックは1曲目のジョビンの「コルコヴァード」かな?