Kingyo@EastAsia

Kingyoの日記などなど

日本へ

2006-11-25 | 留学日記
はじめてのエバー航空キティちゃん便!座席、機内の小物、機内食までキティちゃんづくしで、なぜかテンションが上がりました。

久しぶりに日本へ帰国しました。今回の帰国目的は、日本の所属大学で、博士論文の論文計画を報告することでした。政治大学が学期中だったので、慌しい帰国になりましたが、一度博士論文の内容についてまとめ、帰国して様々な先生、先輩や後輩の意見を聞いたことはよかったな、と思いました。今回強く感じたことは、留学はある種特殊な環境であり、自分が気付かないうちに色々な影響を受けてるものだなぁ、ということでした。例えば研究では知らないうちに自分の観点や言葉遣いが変わっていたこと、報告の準備に計画性と綿密さが欠けていたこと、以前よりも自分の考えを相手に明確に伝えられるようになったこと、人との付き合い方が少しルーズになっていることなど、どれも良し悪しがありますが、来年帰国する時には自分の中できちんと相対化していかなければならない問題だと思いました。台湾の生活は自分にとても合っていて、居心地のよい留学生活を送っています。また、こちらで様々な機会に恵まれ、アドバイスをくださる人にも沢山出会えました。今回帰国して、改めて決心したことは、「残りの半年強は迷わず台湾に染まろう、日本へ帰ったらそれを相対化しよう」ということでした。一日一日を大切にしていかなければいけません。

祖母の訪台

2006-11-10 | 留学日記
89歳になる祖母が福岡から台北へ遊びに来てくれました。祖母は私が台北で暮らし始めた当初から「遊びに来たい」と言っていましたが、本人の足の手術、台湾の気候、私がバタバタしていたことなどもあり、なかなか実現できませんでした。それが今回、母と伯母が協力してくれ、ようやく実現しました。4泊5日の日程で、台北市内、故宮、北投温泉などを回り、美味しいものを食べたり、マッサージをしたりという「スローな」台湾旅行でした。祖母が終始元気に台湾を満喫してくれ、私にとっても非常に嬉しい5日間でした。祖母が帰国後に手紙にしたためてくれた台湾旅行の感想の中でも、中正記念堂について書かれた、

「中正記念堂の憲兵の交代の見事さ、思はず昔の日本の兵隊もあんなだったと感動しました。又蒋介石の像を見た時、苦しかった戦時中を思い出し、何となく胸のつまる思いをしました。」

という一節には、深く考えさせられるものがありました。祖母は何も言っていなかったけれど、そんなことを考えてたんだなぁ、と思いました。


とう案館

2006-11-03 | 留学日記
先日、日本の外交史料館の方が断交後はじめて公式に台湾を訪れ、その方のお供で台北のとう案館をまとめて訪問する機会がありました。今回訪問したのは、国史館、中央研究院近代史研究所とう案館、国民党党史館、国家とう案管理局の四ヶ所で、それぞれのとう案館の所蔵、その特徴やとう案の管理法について責任者の話を伺うと同時に、実際のとう案管理(マイクロフィルム化やデジタル化)の行程を見学しました。私は普段専らとう案を使う(閲覧する)側ですが、管理し、公開するという観点からとう案館を見ることができて、とても勉強になりました。また、これまで個別に訪れていた台湾のとう案館がどのような関係にあるのかもよく分かりました。現在、とう案の使い手が最も心配しているのは、一時的に閉鎖されている国民党党史館の行方でしょう。ここでもお話を伺いましたが、党史館は既に元の建物の中で、とう案そのもの、目録など党史館の設備を既に6階に移動済みです。とう案デジタル化などの作業も普通に行われています。ですが、建物(旧国民党本部)自体の工事が当面終わりそうにないので、来年まで再開放は難しいだろうとのことでした。再開放後、党史館の制度、公開されるとう案などが大幅に変わることはなさそうです。