ついにパリにまで史料収集に来ました。私は仏語ができないし、自分の研究における必要性という観点からも、本当に意味のある史料収集になるかどうかは私自身もよく分かりません。ですが、色々調べていくうちに米中台の史料からはどうしても分からない疑問点が幾つか出てきたし、本件に関するフランス側の研究状況や史料状況などが日本であまり紹介されていないことは事実なので、思い切って行ってみることにしました。この史料収集が意味のあるものになったかどうかは、論文を完成させ、発表してみなければ分かりませんが、数名の研究者が親身になって協力してくれたお陰で、「史料について把握し、収集する」という次元では、自分が考えていたよりも遙かに多くの成果を得ることができました。博論の史料収集という意味ではここまでくればほぼ大詰めで、あとは中国、台湾の史料を時々補充しながら、とにかく書き上げることに専念しなければいけません。だんだん「書き上げ」モードになってきてはいますが、自分の無知無力と正面から向き合わなければならず、日々一進一退を繰り返しているという感じです。
