資金繰りの改善手法－Ⅷ．ピンチのときに資金繰りを楽に－９１．手形のジャンプは慎重に行なえ

手形のジャンプとは、手形の期日を延期してもらうこと。早めに依頼し、秘密を守ってもらわなければならない。

手形資金の用意ができない場合は、手形のジャンプを依頼するという方法があります。
手形のジャンプとは、手形の期日を延期してもらうことをいいます。

手形のジャンプには二つの方法があります。
① 旧手形を返してもらい、新しい手形と差し替える方法。
② 手形の日付を訂正して延期した日付に書き換える方法。

手形のジャンプのためには、何より所持人の協力がなければできません。ジャンプに応じる条件として、一部を現金で支払うことや、高額の利息相当分を上乗せすること、保証人を付けたり担保を提供するなどの要求を受けることも想定しなければなりません。

手形の振り出しも、手形のジャンプも、いずれも基本的にはお勧めできない決済方法です。延期した期日に資金繰りがつかなければ、同じことを繰り返すだけで、最後には行き詰ってしまうからです。
したがって、手形のジャンプはその間に確実に資金の用意ができる場合に限るべきでしょう。

手形のジャンプのうわさはすぐに広まってしまいます。そうなると銀行融資や掛けでの仕入れに支障が出ることとなりますので、秘密を厳守してもらえるよう交渉しましょう。



【確実に資金が用意できる場合に限るべき】


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