資金繰りの改善手法－Ⅵ．損益取引から資金繰りを楽に－６３．まず利益を増やそう

資金繰りの改善の基本は利益を増やすこと。借入金や手形は一時的な改善策に過ぎず弊害も多いことを忘れてはいけない。

利益がキャッシュフローの最大の源泉になるべきものであることに変わりはありません。
キャッシュを稼ぎ出すには、まず利益を増やさなければなりません。ここで大切なのは、資金の裏づけのある利益を増やすということです。

利益は「収益－費用」で計算されますから、利益は収益を増加させ、費用を削減することによって増やすことができます。

もちろん銀行借入や支払手形の振り出しによっても資金調達することができますが、しかし、それはう一時的な資金繰りの改善策に過ぎないことを理解しましょう。


＝利益を増やすにはどうしたらよいか＝
① 売上高を増加させる
売上高＝価格×数量
と計算されるので、価格を引き上げられるモノを提供すること、
数多く売ることがポイントとなる。

② 売上原価を減らす
商品や原材料の仕入単価を下げること、
製造業では生産効率を上げること、不採算部門からの撤退などがポイントとなる。

③ 販売費及び一般管理費を削減する
固定費の見直しとアウトソーシング化、物流経費の見直し、
人件費の見直し、交際費や寄付金の見直しなどがポイントとなる。

④ 金融費用を削減する
低利資金の調達と借入金の返済がポイント



【キャッシュを稼ぐには利益を増やすこと】


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