2月が終わります。
実家が無くなりました。
親父も年を重ね、
去年は脳梗塞で倒れ、
娘のように
かわいがっている子がいるにしても
体調を考え、
親父の兄弟の元へと引っ越して行きました。
生まれ育った家は、
今はあとかたもなく、
あった場所は道路のセンターラインに。
生まれた町も区画整理で変わり、
知っている風景は、
残っている写真と記憶の風景だけです。
区画整理後に親父は引っ越し、
うちとは近いような離れているような
そんな距離間でしたが、
あまり思い入れがなかった次の家も
今回の引っ越しで離れ、
これで実家というものが無くなったわけです。
区画整理のために
更地になった場所も、
その後に行った際に見たセンターラインも、
「無くなるよ」と言われた後も、
寂しく感じなかったのは、
きっと昔に自分で寂しさを
置いてきたからなのかもしれない気がします。