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きじむなあの独り言

徒然なるままに、気になった沖縄の風景や覚え書です。

ホルモ~!!

2009-06-18 10:27:31 | 読書


万城目学の『鴨川ホルモー』を読みました。
映画にもなっているということで。
よくできた話です。
でも、ちょっとそれ以上のインパクトに欠けるかな…?

万城目学といえば、テレビドラマの『鹿男あおによし』の原作で注目していました。(多部ちゃんよかった。)
作品を読むのは初めてとなります。
最近、万城目とか森見とか、京大出身の若手作家が活躍しているように思います。
それも皆京都の学生生活を舞台にしていて、似たような雰囲気。
逆に京都の雰囲気に寄りかかってしまっているようにも思えてしまい、ちょっと手を出さないでいました。
ただ、話自体は面白かったので、よし。

ようするに「ホルモー」って何、ということになるのですが、
京都を舞台に、京大・立命館・京産大・龍谷大の四大学のサークルが、オニを使ってバトルゲームを繰り広げる、というお話。
それが、千年も続いているという設定です。
(千年前には京大なんてないやろ、という不可思議はさておいて。)
京の都の東西南北に位置する四大学ということなんですが、龍谷大はいいけど(龍谷大は1639年に設けられた西本願寺の学寮に始まる由緒正しい大学です。)京産大はマイナーすぎるよね。
叡山電鉄でトコトコ、さらにバスに揺られてエンヤコラ、すごい山の中にあるキャンパスです。ま、いいか。他に北の大学がなかったのか? 京都精華大もマイナーか…。

閑話休題。
結局のところ、よくもこの「ホルモー」なんて話を考え付いたよね、ってことになると思います。
そこが面白いんですけど、ではそれ以外のドラマの部分はというと、ちょっと???かな。
主人公(さだまさしオタクの根暗イカ京)、親友(帰国子女のちょんまげ男)、片思いの彼女、恋のライバル(嫌味な奴)、サークルの女の子(映画ではかの栗山千明が演じています。このキャスティングはよし。『バトル・ロワイヤル』よかったな。この間のNHKの時代劇もよかった…。)
人物設定と、その相互関係が、非常に分かりやすく、ある意味で「お約束」どおりの設定だと思うのです。
「京大の呂布」とか「京大の諸葛孔明」であるとか、の登場人物のあだ名にしてもそう(アニメの世界です)。
「ホルモー」の進行と主人公の恋の行方のストーリーにしても、なんも目新しいものはなく・お約束通りに進行する感じ。
(黒縁めがねのダサい女の子が、メガネとるとけっこう可愛くて…なんて、ちょっと定番すぎだよね。)

このあたりは、万城目は意識的にそういう設定で書いているのだろうな、と思うのです。
つまり、漫画やアニメ・ゲームで育ってきた感性というか。
お約束事は外してはいけないというところかな。
ホルモーという素材・発想の面白さで引っ張っていて、それなりにツボにはまっているので面白いのですが、爆発する力には欠けている。
さてそれ以上のサプライズは…? というと???なんですね。

一見「お約束」をなぞっているようでいながら、それ以上の過剰な面白さを創造できるかどうかは、この後の万城目氏の精進に期待したいところです。
『鹿男あおによし』や『プリンセス・トヨトミ』も評判はいいので、文庫になったらチャレンジしてみましょう。
映画は…栗山千明のためだけに見る気はしないな…。

ほたる

2009-06-07 08:53:46 | 風景
近所の末吉公園というところで、蛍を撮影してきました。
ここでは沖縄の固有種の蛍が観察できるそうです。


EOS 50D / EF24mm F2.8

沖縄の蛍は、本土のゲンジボタルなどと比べるとからも小さく、光も弱い感じです。
低いところで、チカチカと瞬いているのがクロイワボタルでしょうか?


EOS 50D / EF24mm F2.8

スーッと筋を描いて飛んでいるのが、オキナワスジボタルかと思われます。

沖縄では蛍のことを「じんじん」と言います。
ちなみに日本に蛍は54種、そのうち沖縄には25種の蛍が生息しているそうです。
蛍の幼虫というと水の中で成長するイメージが強いのですが、実際には幼虫が水棲の蛍は、ゲンジボタル、ヘイケボタル、クメジマボタルの3種だけのようですね。

(写真クリックで拡大します。)