ラヴォス村へようこそ

RPGクロノトリガーのラスボスだった「ラヴォス」を、お茶目なキャラに改変し、物語みたいなものを綴ってます。

ラヴォス星のラヴォスたちの生態

2012-07-17 | ラヴォス物語
パンダの赤ちゃんを育てるのは大変そうですが、ラヴォスの赤ちゃんはどうでしょうか。

もちろん、放っておいても大丈夫、自力で育ちます。
なので、親ラヴォスが食事に夢中になって、赤ちゃんをほったらかしにすることも、ラヴォスの世界ではよくあることです。
あるいは、赤ちゃんの面倒など全く見ずに、親は地中に潜ってそのまま寝て過ごすことも、よくあります。

それでも、ここラヴォス星の、人間の遺伝子を取り込んだラヴォスたちは、食事のときだけは赤ちゃんをほったらかすことも、ままありますが、それ以外のときは適当に面倒をみています。

赤ちゃんラヴォスが地中に潜らずに、地上での生活を選べば、教育も行います。
せっかく人間の遺伝子を獲得したのだから、やはり知性と教養を身につけて欲しいものです。

でもラヴォスたちはマイペースに「のんびり」と適当に、丸く生きることを良しとしているので、無理強いはさせません。
なので「ぐれるラヴォス」もいません。というか、ラヴォスがぐれて暴れたら大変です。あっという間に星を破壊してしまうでしょう。

丸く育てます。
本気のケンカもしないし、させません。やっぱり星が破壊されてしまうからです。

ただ、ちょっと「不良っぽいラヴォス」はいます。ま、個性というものでしょうか。

メスもオスもいれば、無性、中性もいるし、ラヴォスそれぞれです。

そんなラヴォスたちですが、祖先から受け継がれてきた「はるか昔の人間の遺伝子を獲得した頃」の記憶はいまひとつ、あいまいです。ラヴォスの遺伝子に「人間の歴史の記憶」も組み込まれているはずなのですが・・・なにしろ、はるか昔のことですし、膨大な量なので、遺伝子の中に眠ったままでいるのかもしれません。

ただ「人間の恐ろしさ」「人間が滅びた歴史と滅びた理由」は、きちんとインプットされてます。
ラヴォスの繁栄のために、それらは重要な情報だからです。

人間が滅びた理由(自然破壊、戦争)を知っているので、同じ轍を踏まないよう、ラヴォスたちは気をつけてます。

人間は原子力発電を開発しましたが、ラヴォスたちは、一個体が原子力なみの高エネルギーを放出できるので、順番に発電係をつとめます。

発電を担うラヴォスは、その日一日中、高エネルギーを放出し続けます。
けど寝ながらできるので、そうたいしたことではありません。

順番にまわってくる発電係という仕事は、人間でいうところの「納税の義務」と同じく、それはラヴォス社会の義務なのです。

そんなわけで、丸く平和に、自然も大切に、星の恵みを享受して楽しみながら、ラヴォスは生活していってます。


さて、ラヴォス村にいる乙女ラヴォスですが・・・最近、ちょっと「人間」に興味がわいてきました。人間については【恐ろしさと愚かさ】以外は、あいまいな感覚の記憶しかインプットされておらず、その分、想像力がわいてきます。

美少女ラヴォスが言っていたのですが、「本当に人間は恐ろしく愚かなだけなのかしら」と・・・乙女ラヴォスもそのことを考えてみました。
それだけ悪い生物であれば、なぜラヴォスの祖先は「人間の遺伝子」を取り込んだのでしょうか。「素晴らしいところ」もあるから、取り込んだのではないかしら。

そんなわけで、なんだか人間について考察した物語ができそうです。
それも今までとは違う新しい奥深い物語が・・・

それに今まで綴ってきた物語を「甘ったるい少女趣味」と切り捨てた批評家ラヴォスを、あっと言わせたいのもあります。

その話はまた次回。


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