甘裸哲学

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ロールズの正義論とか

2012-12-30 21:45:36 | 大きな哲学
今までの記事:個人主義とか功利主義とか資本主義とかの立場からの記事
これからの記事:全体主義とか義務論とか共産主義とかの立場からの記事

いきなりなんだよ、って思うかもしれませんが
ちゃんと説明するためには相手の立場に立って記事を書く必要があると考えたので
しばらくの間、今までとはほぼ真逆な価値観の人間を演じて記事を書くことにします
記事の質が落ちるので、がっかりしたくない方は、これ以上読まないでください


さて、今回は、ロールズの正義論だ
功利主義では、確かに全体としての幸福量は増えるのだが
それを一部の人間のみが独占するため、底辺の人々はちっとも幸福ではないのだ
この不平等性を克服するために、ロールズは、「もしも自分が最底辺の人間だったら」
という状態を考えることによって、最も恵まれない人々の生活の質を上げようと考えたんだ
そして、それこそが「正義」だと考えわけだ

自由と平等とは両立し得ない観念である
このような関係をトレードオフと呼ぶことは覚えておいてくれ
資本主義は自由を重んじた結果、不平等のピラミッドができるし
共産主義は平等を重んじた結果、不自由のプラミッドができる
そして、今の私は自由よりも平等を重んじる立場にいるわけだ


この世界が、外側の世界の何者かにとっては、単なる手段にすぎないとしたらどうだろうか
要するに、金儲けのためにアニメを制作するような感じで、この世界が生み出されたという場合だ
これは非常に虚しいし、生きていることが本当に無意味でしかないと思う
カントの義務論は、このような【愛のない世界】を全否定し、【目的の王国】の実現を目指したものであった
「もしも神がいたら世界が滅茶苦茶になるからそれはありえない」などと言う人がいるが
その神が愛を持って我々の生活を決めてくれる限りは、世界が滅亡するようなことにはならないはずである


私はあまり自由が好きではない
自分にできる仕事を与えられ、それをこなしてさえいれば、多少好きなことをすることができる世界
ほとんど皆平等で、窮屈ではあるけれど、戦争や貧困で苦しんでいる人々のいない世界
何をするか、自分で思い悩む必要はないんだ
全部システムが決めてくれる、僕は黙ってそれに従えばいい
国家の枠組みは消え、売国奴がどうこうとかいった話は全て無意味となる
みんなほとんど同じだから、余計なことで傷つく心配はほとんどないわけだ
人々が苦しみから解放されるなら、自分の自由くらい犠牲にしたって構わない
私が間違っているのか?もういい、私は自分の信じる道を行く。以上


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