虹の国へ-日々を楽しんだり嘆いたりしちゃったりして-

平成21年度3次隊青年海外協力隊として
南アフリカ共和国での活動記録

サッカーW杯直前企画-植民地編-

2010-06-10 19:49:00 | 南ア-W杯-
いよいよW杯の開幕戦が明日にせまった今日、
ここ南アはというと、意外と落ち着いています。

今回のW杯、南ア人にとっては、実はいろんな意味が含まれています。

たとえば、今日のテーマ、植民地について。

ここ南アは、過去に
イギリスとオランダに統治された歴史を持っています。

今回は簡単に南アの歴史をお勉強。
(かなりざっくり書いていますので、明らかに事実と異なる場合はご指摘ください。)

少し世界史に詳しい方なら、
1652年のオランダ東インド会社が
補給基地を作ったことはご存知なのではないでしょうか。

その後、オランダがこの地を占領しました。
その人たちがボーア人(もちろん白人)ですが、
彼らがもともとの現地語とオランダ語が混じったアフリカーンスという言葉を今でも話します。

そして、1806年にイギリスに占拠され、
1815年にウィーン議定書で正式にイギリス領になりました。

現在にように独立国家として、
南アフリカ連邦(1610年)を経て、
南アフリカ共和国になったのが、1960年。
そしてアパルトヘイトが終わったのが、1991年。

ものすごくざっくりしていますが、
つまり、この国とイギリス、オランダはとてもつながりが深いと言いたいわけです。

ということは、
もし今回のW杯の決勝が、『イングランド対オランダ』になったら、
南ア人はどう思うんだろうと勝手に想像して、
南アの黒人たちに聞いてみると、
結果は、ほぼ皆が「‥、知らん。」。
「どっちにしても白人だろ?」→ごもっとも。
「バファナバファナ(南ア代表)が決勝にいくからありえない。」

ちなみにこの間、
白人さんがオランダを熱烈に応援している姿が流れていました。

「我々の先祖はあの国に住んでいたんだ」と語る人もいました。

意外に、そこまで興味はないのだろうか?

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