虹の国へ-日々を楽しんだり嘆いたりしちゃったりして-

平成21年度3次隊青年海外協力隊として
南アフリカ共和国での活動記録

地方に見られる公立と私立の格差-ソフト面-

2010-08-02 12:43:50 | 南ア-学校-
地方に見られる公立と私立の格差について、
前回は、ハード面を中心にかきました。

今回は、ソフト面。

特に教員の採用について。

日本では、公立学校の選考試験と私立学校の選考試験は、
互いに独立しており、教職志願者は、両方とも受けられます。

それは、南アも同じ。

しかし、南アの場合、
教職志願者は、まず必ずと言っていいほど、公立学校の教員を目指します。

何故でしょうか?

それは、待遇が全く違うからです。

特に給料。

正確なことはわかりませんが、
私立学校の先生の給料は、公立学校の先生の約70%だと言われています。

また、学校によっては、健全な運営がなされていないところもあり、
数か月給与が支払われないこともしばしばあります。

そのため、私立学校の先生方の授業のやる気は、いまいちだと聞いています。

実際、一部の私立学校では、
先生が授業をしょっちゅうサボっていなくなり、
生徒が放置されているケースがあるとの報告も受けています。

したがって、教員は、公立学校の先生の方が明らかにましだと言えます。

と、ここまで述べたところで、みなさん、
疑問がわかないでしょうか?

それは‥

『なぜ一部の保護者は高いお金を払ってまで、
質の低い私立学校に通わせているのでしょうか?』

ということです。

これは次回書きます。

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