サイコロの目のように丁か半かのような感じで、真面に出るか出ないか、機嫌よく走るか走らないか?やはり迷いが大きすぎる。今年の充実ぶりが半端でないラブリーディはなぜか圧倒的な人気にならない。今回もそうだろうか?外国勢がどの程度か分からないが難しいレースだ。ミッキークインの人気が上がっているが?そうは甘くはないような気もする。有馬記念を睨んでここをステップにする馬もいるかもしれない。迷う材料の多いレースだ。
競馬は常に不可抗力が生じて紛れが出る。最たるものはイスラボニータの出遅れだろう。これは予測不能といっていい。出遅れと大外を懸念されたモーリスが上り最速でねじ伏せるように勝ってしまった。大外枠は普通に考えれば不利だ。しかし本当に強い馬は不利なく走れれば外を回って来ればリスクは少ない。つまり、モーリスは偶発的な不利も受けずまた出遅れもなく勝ってしまった。結論から言えば強いということだ。狙いのフィエロとイスラボニータ二着と三着で馬券にならず。
レース結果を見ると単勝オッズを見るかのようだった。安田記念とマイルチャンピオンシップの勝ち馬は連動しにくい。コース形態の違いが大きいと思うが、モーリスには休養明けのぶっつけと22年間勝ち馬の出ていない8枠ということもあって人気を下げて4番人気。最近の自分の馬券の特徴だけど軸に期待する馬が出遅れとなる。ご多分に漏れずイスラボニータは出遅れて、いい位置が取れなかった。蛯名騎手は腹をくくってインコースで4角からのイン突きを選択した。馬は期待に応えて鋭い上り最速33.0の足を使って3着に食い込んだ。フィエロは昨年に続いての銀メダル。もう少し切れる足を使えれば戴冠目前だっただけに惜しい負けだ。混戦といわれたレースだったけど上位5頭までが5番人気までの馬で決着したいわば実力通りの結果だった。先週のラキシスでムーアに期待したが、今回嫌ったら裏目だった。競馬は難しいと実感した。
馬場状態を見極めて積極的に行ったメイショウカドマツは結果良しの正解だった。ただし勝たれたゴールドアクターに差されたのは全てが上手くいっていただけに、残念な結果となった。勝ったゴールドアクターはスピードというよりスタミナ勝負に利があるように思える。今後のローティションで有馬に出てくれば狙いとしては面白くなる。今回のように前に行ければコーナー4回の中山の2500mは有利な展開となるような気がする。
今年の目覚ましい活躍の割には周辺の盛り上がりが今一なのは何故か?よく分からないけど柏木評論家は面白い見立てをしていた、つまり周りが弱いということ。この説で行くとこのままジャパンカップに行ってもあまり人気なならないということか。京都大賞典の切れに切れた末脚で32.3秒、これでも圧倒的な人気にならないのは??ジャパンカップのオッズが楽しみだ。