旅人の回想 Memoirs

どこにもしばられず、寄留者でありたい。

共に歩き 共に探し

2007-06-16 20:29:32 | 日常の風景
「共に歩き 共に探し 共に笑い 共に誓い
 共に感じ 共に選び 共に泣き 共に背負い
 共に抱き 共に迷い 共に築き 共に願い」

インドに再び発つ僕に妻がくれた曲「永遠(とわ)にともに」(コブクロ)の一節だ。

この1年、人生の大きな節目を通り、ことさら妻は様々な辛い中を通ってきた。
今は日本で妻は生まれたばかりの長男を寝る暇もない目まぐるしさの中で育て、父親の僕は遠いインドの地にいる。昨年7月に結婚してから、共に生活する時をほとんど持てずに、出産・子育てに突き進み、殆どシングルマザーのように妻が長男を育てるという僕達は、家族の形としてはとても特殊であり、お互いが気持ちをしっかり保ってどうにかバランスをとっていくしかない。

会社は大きな再編を来年に控え、職員一人一人は二つに分かれる組織のどちらへ所属するか問われている。僕の選んだ道は、世界に100ヶ所の事務所が展開しアフリカや中東への転勤もありうる組織、緊急援助隊として災害などの非常事態にすぐに現場に赴く機能を持つ組織だ。そうした変動の大きい仕事の環境の一方で、妻と長男の幸せで安定した生活を求めている。幸せには形などなく、妻のくれた曲のようにあらゆることを妻と長男と共に一歩一歩踏みしめていくしかないだろう。

叔父はいう「瞬時に先を見通すチカラを持て、人生でのっぴきならない場面に君は幾たびも直面する、その時に将来を見通すチカラが必要になる」

会社の大先輩(大阪支店長)はいう「目の前の利益・不利益よりも、5年先、10年先、将来の君のありたい姿に目を留めて決断せよ」

今回僕は一つの大きな舵を切る、これによって国際金融の舞台から離れ、貧困や環境問題、紛争問題に軸足を置いた舞台に身を置くことになる。これがやはり天分であり進むべき道であろうと思っている。

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