見たり・聴いたり・踊ったり

ダンス公演・コンサート・映画や本の感想と日々のつぶやきを書きつづっています。時々バレエ・レッスンへの想いも…。

The Royal Ballet Portraits

2010-04-30 23:22:48 | ダンス
 4月も終わりました。厳しい一ヶ月だったなぁ~。昨年の4月も担当換えがあったりして、転勤していった先輩社員の担当がそっくりまわってきて辛い思いをしましたが、今年はそれ以上の試練でした…いや、過去形じゃなくて現在も闘っているんですが。本人はかなり大変だと思っていてテンパっているのに、周囲にはそのように見えないらしく、それって良いんだか悪いんだか…。まぁ、グチってもしょうがないし、きっとそのうち何とかなるでしょう~(と、思いたい。。)

 さて、NBSの話題が続いちゃいますが、ファッション・ブランドのPAUL SMITHがロイヤル・バレエ団の写真展を開催するようです。スティーブン・マックレーがポール・スミスのファンであり、デザイナーとの出会いから企画されたというこの写真展。見に行かなくちゃ~。私はポール・スミスの事は良く知らないんですけれど。サイトでちらと見る写真も素敵です。


 The Royal Ballet Portraits

日時: 2010年6月18日(金) - 7月6日(火)
場所: Paul Smith SPACE GALLERY
東京都渋谷区神宮前5-46-14 3F 11:00-20:00
水曜定休


第23回 バレエの祭典

2010-04-29 02:44:08 | ダンス
 NBSサイトに載ったなぁと思っていたら案内が来ました。何だか随分先まで予定が載っているなと思ってはいたのですが、2010年秋から2012年夏までの19公演だそうです。S席会員は何と32万円…。いや~、どうします…??とりあえず以下のように発表になっていましたが。。

2010年11月 モーリス・ベジャール・バレエ団 2演目 
      「80分間世界一周」「火の鳥 3人のソナタ アリア」

2011年1月  ベルリン国立バレエ団 2演目
      マラーホフ版「シンデレラ」ボリス・エイフマン「チャイコフスキー」

2011年5月  英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団 2演目
      ピーター・ライト版「眠れる森の美女」アシュトン版「真夏の夜の夢 ダフニスとクロエ」

2011年7月  マニュエル・ルグリとウィーンの仲間達 1演目
      
2011年8月  ニコラ・ル・リッシュと華麗なるスター達 1演目

2011年10-11月 シルヴィ・ギエム<さよならトゥ・シューズ> 2演目

2012年1月  東京バレエ団 ノイマイヤー版「ロミオとジュリエット」初演

2012年3月  モナコ国立モンテカルロ・バレエ団 2演目 「バレエ・リュスプロ他」

2012年4月  ウィーン国立バレエ団 2演目

2012年6月  シュツットガルト・バレエ団 2演目
      クランコ版「白鳥の湖」「じゃじゃ馬ならし」

2012年7-8月  第13回 世界バレエフェスティバル 2演目 Aプロ Bプロ

 今までNBS公演では吉田都さんやSHOKOさんは見たことがなかったのですが、吉田都さんはBRB公演に客演が決まっているようだし、ベルリン国立バレエ公演にはSHOKOさんも来るんでしょうか?楽しみですね。ルグリが芸術監督に就任…のウイーン国立バレエも気になるし。。
 しかし、まとまった金額なので悩みますよね。今はこのラインナップを見ながらいろいろ想像して楽しんでいますが…。

AMADEUS~ディレクターズカット・スペシャルエディション DVD

2010-04-28 23:31:55 | 映画
先日見た映画ドン・ジョバンニ。これを見た後、どうもこの映画との違いが気になってしまい、結局アマゾンでDVDを買ってしまいました。

AMADEUS~ディレクターズカット・スペシャルエディション


監督:ミロス・フォアマン
原作・脚本:ピーター・シェーファー
音楽・指揮:サー・ネヴィル・マリナー
製作:ソウル・ゼインツ
撮影:ミロスラフ・オンドリチェク

アカデミー賞受賞で一世を風靡した感のあったこの映画に違和感があった理由は、トム・ハルスの変な笑い声でもなく、まして背景や音楽や脚本でもなく…。英語で語られているということに尽きるかも…。ドン・ジョバンニという作品の評価自体はアマデウスには及ばないのかも知れないのですが、細かいリアリティはドン・ジョバンニの方に軍配を上げたい感じでした。。ピアノを弾く指や指揮する姿は好きだったのですが、何せこの映画のアマデウス君は強烈すぎましたよね…。何回か見た記憶はあるのですが(テレビでも放送したよね)20年以上の月日を経てDVDで再度見られるのはありがたいです。以前はあまり気になっていなかったのですがダンス・シーンがありましたね。トワイラ・サープ・ダンスカンパニーの名前をエンド・クレジットに発見したりして、やはりアメリカ映画なんだよなぁ~と再認識。不思議な気もするけれど、アメリカだったから作ることのできた映画だったのかもしれませんね。凡庸な感想ですが、やはり主役は音楽です。オペラって、実際に見てみると特に高尚なワケでもなく要は娯楽なんだなぁとの思いを最近強く感じるのですが、この映画にはその楽しい部分がよく現れていると感じました。
 好き嫌いはあると思うけれど、見たことのない人には是非見て欲しいです。。
 
追記:この映画を見ていてマイケル・ジャクソンの事を思い出していました。音楽の才能をごく幼い頃に見いだされ、英才教育を受けた反面、子供時代を経てきちんと大人になることが出来なかった…その故に情緒面での未成熟な部分と音楽の溢れ出る才能の部分とがアンバランスで、普通に生活することがままならなかった…何となく、そんな印象を受けました。マイケルの事は実はよく知らないんだけどね。。彼の映画も見てみないと。 

「エトワール・ガラ2010」スペシャル・トーク・イベント

2010-04-27 22:48:49 | ダンス
 毎月ダンスマガジンを買いに本屋に走るのが面倒になって定期購読にしたところ、安心するせいか発売日を忘れるんです。。家に帰ると届いていてビックリ!という事が多いです。それにしても本当に一ヶ月過ぎていくのが何と早いことか。ニーナのロミジュリもオペラ座バレエ団も先月の事だったんですねぇ。スワンレイクのワークショップも記事になっていました。

 届いたことに安心して読まずに放置することも多いのですが、さきほどぱらぱらと読んでいて「エトワール・ガラ2010」スペシャル・トーク・イベント という記事を発見。詳細は以下の通りです。応募してみようか…。ちょっと悩んでます。マチュー・ガニオじゃなくてマルティネスとかニコラ・ル・リッシュだったら絶対応募するところなんですが…なぜかあまりマチュー・ガニオに心惹かれない私。とは言っても内容に興味はあるのよね~。行ったらマチュー・ガニオに惚れ込んじゃう可能性も否定できないし(笑)

開催日時: 5月10日(月)19:30~20:30
会   場: Bunkamuraオーチャードホール内ビュッフェ
ゲ ス ト: マチュー・ガニオ (パリ・オペラ座バレエ団エトワール)
料   金: 2,000円(税込)
定   員: 120名様 
参加方法 : 抽選
申 込 先: Bunkamuraホームページ
申込期間: 4月30日(金)~5月5日(水・祝)18:00


 

 そして、ぱらぱらと読んでいて新国立劇場バレエ団の入団合格者リストの中に先日、東京バレエ団を退団した八木進さんのお名前を見つけました。次は新国立で見られるんですね。どんな感じなのかな。他のバレエ団から新国立に移籍する方、何人かいたけれど、以前のバレエ団にいたときとはちょっと感じが変わっちゃうような気がするんですよね。踊り方は変わらないのかもしれないのですが…。上手く言えないんですが、変わらない部分と違って見える部分があると思うんですよね。八木さんは東京バレエ団に在籍していた期間が短かったから、思いこみ?は強くないはずなので、先入観を持たずに、見るチャンスを待ちたいと思います。



 そして、再び大きく話題は変わりますが、サマソニにドリーム・シアターが来るらしい。8月です。見に行きたいな~。

 SUMMER SONIC 2010

東京バレエ団「THE KABUKI」4/25

2010-04-26 23:35:57 | ダンス
 続きを書きます~と中断してしまうと、どこまで書いたんだか何を書いたんだかちょっと朦朧と…と感じるのは、なぜでしょう。。同じ事何度も書いていたらゴメンナサイ…。

 今回、久々にかなり後ろの席でした~と書きましたが、改めて舞台の美しさを堪能しました。塩冶判官切腹シーンはもちろん、おかる勘平の流れていく背景。山崎街道の印象的なシーン。舞台近くで見るとあの`竹`は何なんだろ?なんて思っちゃうのですが切り取って眺めてみるとなるほど風にそよぐ竹なんですね。。討ち入りも涅槃も本当にきれいで感動しました。海外公演での代表的な演目なのも納得です。ラストの鐘の音が教会の鐘なのがいまだにちょっと気になっているのですが、この方がワールドワイドに説得力はあるよな~、確かに。で、お寺の鐘はお葬式の意味は感じないのでやはり教会の方が…。スミマセン、何だかこんがらがっております(笑)別に納得する必要はないのですが、納得できる説明をついつい求めちゃうんですよね。ベジャールさんにラストの鐘の音の意味を聞きたかったな…。というか、過去に何かの記事になっていたり、その由来を聞いたことがあるよって方はゼヒ教えてください。

 で、ここから先はきっと誰にも理解してもらえないかも…なのですが、私はラストの鐘の音の後に必ずピンク・フロイドが聞こえてくるんです。


↓ちょっと大きな音が出るかも…。気を付けてご覧ください。カブキとの共通項はあるんだかないんだか不明(笑)

Pink Floyd Live At Pompeii - Echoes (Part 2)


 そういえば、水香ちゃんはピンク・フロイド・バレエにも出ていて、あの時も顔世と一緒の真っ白全身タイツでした。ラストの寂寥感が何か共通してるの…と、思うんですが、これは誰にも理解してもらえないかな…。

東京バレエ団「THE KABUKI」4/25

2010-04-25 23:09:12 | ダンス
 bunkamuraオーチャード・ホールは通路より前側の席に段差がないようです。そのせいか、舞台の足元が見えにくいという難点があります。血判を押すときの巻紙を転がして広げる場面など、見えにくくて若干ストレスが溜まります。 
 25日、珍しくちょっと後ろの席でしたが昨日よりもむしろストレスなく見られたかも…。


東京バレエ団
THE KABUKI 
4月25日
キャスト

大星由良之助:後藤晴雄
直義:柄本武尊
塩冶判官:平野玲
顔世御前:上野水香
力弥:井上良太
高師直:木村和夫
判内:高橋竜太
勘平:長瀬直義
おかる:小出領子
現代の勘平:梅澤紘貴
現代のおかる:高村順子
石堂:宮本祐宜
薬師寺:安田峻介
定九郎:松下裕次
遊女:西村真由美
与市兵衛:永田雄大
おかや:田中結子
お才:井脇幸江
ヴァリエーション1:松下裕次
ヴァリエーション2:長瀬

 初役が多かった昨日とはうって変わって、貫禄のファースト・キャストでした。忠臣蔵の世界が絵物語のように広がっていました。舞台の一つ一つのシーンが、切り取って額に入れて眺めていたい感じだったかなぁと思います。

 素朴な感想ですが、後藤さんってやっぱり上手い…。見せ方を知っているんだなぁと改めて感じました。柄本弾さんが一直線で真摯な感じとすれば、後藤さんは「タメ」と「力のいれ所」を知っている感じ…。そう、歌舞伎っぽく「●×屋!!」と声をかけたい感じでした。水香さんの顔世は様式美を感じました。二階堂さんの儚げな感じとはまた違う、歌舞伎の女形のようなイメージです。彼女の特徴…高く上がる脚とよくしなう甲が今回も見事でした。。

 平野さんはマッジのような摩訶不思議な役も塩冶判官も両方行けちゃう、すごい人です。踊りは文句のつけようもないし、切腹シーンの演技も素敵でした。耳元で何か囁く、その声が聞こえるような情景でした。何度見てもここのシーンは涙が出そうになります。。ベジャールって、すごいですよね…今さらですが。異文化を飲み込んでこんなシナリオを創り上げ、こんな名シーンを生み出すんですものね…。

 木村さんの師直も見事でした。「おぬしもワルよのう。。」と時代劇のように言ってみたくなります。。表情の表現はそんなにないのに、なぜあんなにクッキリとキャラクターを見せることができるんでしょうか?木村さん、緩急の使い分け自在な方で、しなやかでいながらシャープな表現ができます。。見事でした。ベテラン勢に囲まれてましたが柄本武尊さんもなかなか…。昨日の森川さんはちょっとメリハリのない感じだったので、どうかな~と思ったのですが、武尊さんはキレイでした。彼の踊り方は、カブキのキャラクターに合っているのかも…なんて思いました。柄本兄弟、見事に踊りの方向性が違います…よね!?お兄さんはシャープで切れ味良い感じ、弾君は柔らかくニュアンスを感じる表現かな~と思います。

 伴内、竜太さん…。彼の後ろ姿、高笑い、一つ一つのポーズが脳裏に焼き付いています。肩で笑い、すり足で移動。軽業師のようでスパイでもあり…。感想は単純ですが、カッコ良かったです…。本来は悪役なのですが大好きになってしまう何かがあります。ベジャールの力でもありますが、ダンサーの力もあります。きっと。中島さんの伴内と竜太さんの伴内も違いましたし、氷室さんの表現もちょっと違いました。最後の伴内でないことを切に祈ります…。

 おかる勘平、長瀬さんは優雅で美しい。小出さんは幼女のようでいながら妖艶(スミマセン、最初佐伯さんと無意識のうちに書いちゃってましたが正しくは小出さん…)長瀬さんの勘平、好きです。。彼は和服が似合いますよね…。勘平は情けない役なのですが、その情けなさが彼のビジュアルに上手い具合にマッチして何とも言えない日本的な叙情性を感じました。現代のおかる勘平の梅澤さん高村さんも素敵でした。高村さんはキュート、梅澤さんもキュート♪カワイイ~と言う感じです。

まだまだ書きたいことはたくさんなのですが、気が付いたら深夜1:30です。明日は仕事でした…。明日(の深夜かな…きっと)続きを書きたいと思います。
オヤスミナサイ♪

東京バレエ団「THE KABUKI」4/24

2010-04-24 22:16:17 | ダンス
 4月24日、bunkamuraオーチャード・ホールにて「THE KABUKI」初日を見てきました。久々の舞台鑑賞でした。直前に見たのが新国立「アンナ・カレーニナ」で3月27日だったので約一ヶ月ぶり。毎週のように何か見に行っていると、スケジュール帳を眺めて今週はなんだったっけ?と、ちょっと「こなす」感じになってしまいがちだったのですが、一ヶ月あくと何だか待ち遠しいんですよね。。やはり、劇場って非日常の空間だし、舞台を見る事って「夢の世界」の事であってほしいので、これくらいの頻度がベストなのかもしれないな~~。

東京バレエ団
THE KABUKI 
4月24日

キャスト

大星由良之介:柄本弾
直義:森川茉央
塩冶判官:長瀬直義
顔世御前:二階堂由依
力弥:青木淳一
高師直:松下裕次
判内:氷室友
勘平:宮本祐宜
おかる:佐伯知香
現代の勘平:井上良太
現代のおかる:河合眞里
石堂:谷口真幸
薬師寺:梅澤紘貴
定九郎:小笠原亮
遊女:吉川留衣
与市兵衛:永田雄大
おかや:田中結子
お才:井脇幸江
ヴァリエーション1:小笠原亮
ヴァリエーション2:宮本祐宜

 会場に向かう途中、山手線が人身事故でストップ。しかたがないので新宿から新宿三丁目まで歩いて副都心線にて渋谷へ移動。何だか会場に着くまでドキドキでしたが、3時ギリギリに間に合いました…。開演は10分遅らせてくれていたんですが、着くまでは確認できないし、焦りますよね。渋谷はものすごい人出で歩くのもままならない感じだったし…。 

 それでも舞台が始まってしまえばこっちの世界にクギヅケです。初役が多いキャストでした。何だか新鮮で、色んな事を感じましたし考えました。
 もう、最初の竜太さんのバク宙で興奮!ブレイクダンス部(仮称)!?と東京バレエ団サイト内のブログにもありましたが、見応えがありました。以前見た物よりはずいぶん進化した感じです。この作品は、現代の青年がいつの間にか由良之介になっていく過程が面白いと思うのですが、これがなかなか分かりにくいのか(良く知っているストーリーにはこのくだりはないからね…)一幕は退屈に感じ人もいるようです。私の隣の男性も睡魔に勝てない様子でした。。もったいない。
 師直、木村さんの時は悪~~い雰囲気たっぷりなのですが、松下さんは淡泊な感じを受けました。いや、むしろ、本当に顔世の事が気に入って何とかして自分のものにしたい…という感じかな?踊り自体はキレがあってベジャールの振付の良いところがはっきり感じられるんですが、表現がおとなしい感じでした。もうちょっと`あくどい`感じがあっても良かったかも。長瀬さんの塩冶判官とのやりとりも、なんとなくキレイなままするするとストーリーが進んで、それはそれで悪くはないのですが、過去に見たもうちょっと濃いものとの違いにちょっととまどったのでした…。で、長瀬さんの塩冶判官は彼の元ビジュアル系の面目躍如というか(笑)狂気の混じった美学が良かったです…。切腹のシーン、誰の演技を見てもジーンと来るのですが、長瀬さんと柄本弾さんが並んで耳打ちする所など、切り取ってずっと眺めていたいような感じでした…。


 今回、一番楽しみにしていたのはもちろん初役で主役のお二人です。
二階堂由依さん、やはり脚が驚異的に長い。顔が小さい。。それでも、するすると歩く顔世の表現は齋藤友佳理さんに通じるものがありました。楚々としているんですよね~。さすがに、後ろ姿だけで哀しみを表現する齋藤さんのレベルとはちょっと違う感じはありましたが、たたずまいが美しかった…。もう、それだけで充分という感じでした。あ、踊りも身体は大きいですが決して大味ではなくキレイでした。水香さんと比較するとまた感想は変わるかも知れませんが。
柄本弾さん。シルフィードのジェイムズに続いて二度目の主役です。ジェイムズは優柔不断な青年役ですので、ある意味演じやすい部分もあったかと思いますが、四十七士を率いるリーダー、しかも現代を生きるある青年がふとしたきっかけで忠臣蔵の世界に入っていく(タイムスリップする…の方が適切かな…)のですから、一青年がリーダーとしての自覚に目覚め、仇討ちを敢行し、切腹する…という表現を、あの長いソロも含めて表現しなくてはならないワケだし…。いったいどんな感じになるのか、楽しみだったんですよね。古典作品で見る柄本弾さんの踊りは優雅で柔らかく、安心してゆったりとその世界に浸れる感じなのですが、由良之介は時として激しい表現を要求される役柄なわけだし。でも、杞憂に終わったというか、新しい由良之介が生まれたというか、そんな感じでした…。やはりアームスの表現は基本、柔らかく優美で、その合間に時として鋭い表現が挟まれた感じがとても新鮮でした。由良之介のソロも良かったと思います。唯一、難を言うと、長いソロの最後、二幕の最後、スタミナが切れたかなというのが客席で見ていても分かった所かな~。力の配分がきっとまだ上手くできないんでしょうかね。。いや、自分にはまったく見当もつかないレベルの話なので、偉そうに言える事ではないのですが…。

 伴内の氷室さんも、踊りに関しては文句はないです。なんとなくアクが足りないかな…というのは無粋な感想でしょうかね~?伴内なので、もうちょっと弾けた演技が欲しかったかな?というか、中島さんや竜太さんとついつい比較しちゃうのがいけないんでしょうか。。

 憂いの男達、これだけ露出の多い衣装はベジャールならでは(笑)
これ、ベジャール氏の趣味だと勝手に私は思っていますが(笑)面白いのは顔世御前の踊りのバックで渦巻いていく憂いの男達…。ここ、バレエ・フォー・ライフのラジオ・ガガの箱のシーンとどうもオーバーラップしちゃうんですよね。若い男の子のカタマリ…という印象でしょうか…。今回はいつもバレエを教わっている先生がキャスティングされていました。頑張れ~~!と、とりあえず念を送っておきました(笑)

 定九郎の小笠原さん、勘平の宮本さん、現代の勘平の井上さん、おかるの佐伯さん、現代のおかるの河合さん…それぞれに感じるものがありました。書きたいことはたくさんなのですが時間がなさそうです。

 討ち入りから切腹までの流れ、何度見ても見事です。



カーテン・コール、私の後ろの席の方、二階堂さんのお知り合い?親戚かな…??大きな声で由依~~!と呼んでいました。二階堂由依さんも、気づいていたように感じました。17歳か~。。。この先、どんな人生が待っているんでしょうか?楽しみですね。柄本弾さん、カーテン・コールの時は感無量という表情でしたね。高岸さんに花束をいただいて、ちょっと笑顔が出ました。彼のこの先にも何が来るのか、気になります…。楽しみですね。

 
もっともっと書きたいことはありますが、時間切れです。明日も行ってきます♪
お休みなさい。。

「オペラ座は生きている」~世界が喝采! 伝説の劇場のすべて~

2010-04-22 21:21:03 | ダンス
 昨日は会社の同僚達と、産休に入る子を囲んでTHANK YOUパーティー(産休パーティー?)でした。女子ばっかりだとつられて甘いお酒を飲んじゃうので翌日身体が重い…。それでなくても歓迎会続きで体重増なので、ゴールデン・ウイークはレッスン頑張ろうと思います…。さて、チャコットDANCE CUBE見ていたらテレビ番組情報が…。

 4月24日(土) 夜8:00~9:55 BSジャパンにてBSジャパン開局10周年記念番組 「オペラ座は生きている」~世界が喝采! 伝説の劇場のすべて~ という番組があるようです。カブキの日ですね。いそいで帰らなくちゃ…。オペラ座バレエ団というよりはむしろ「オペラ座」という建物をめぐる物語のようです。もちろん、バレエとは切っても切れない関係ですので、バレエ団やらバレエ学校も出てくるようです。デルフィーヌ・ムッサンとカール・パケットの椿姫の舞台のダイジェストもあるようで,
やっぱり見逃せない!!

   
とってもきらびやかなのですが、実際に歩いてみると意外とほこりっぽかったような記憶があります。

「マラーホフの贈り物」会場特別プレゼント

2010-04-20 23:14:53 | ダンス
 いくつか気になった公演もあったのですが、結局今月はカブキ公演以外はダンス鑑賞はなし。。さすがにちょっと寂しくなって来ました。「マラーホフの贈り物」も楽しみにしているのですが、NBSサイトに「マラーホフの贈り物」会場特別プレゼントと載っていました。マラーホフ愛用のシューズにサインを入れてプレゼント…らしいです。ふぅ~ん…という感じではありますが(笑)マラーホフが大好き!というヒトには嬉しい企画なんでしょうね。。いや、私もマラーホフ凄いな素敵だなとは思うのですが。

 話題は変わって東京バレエ団のブログ。青木さん担当でちょっと凝った内容になっています。いつも楽しく読んでいるのですが、今回思わず食いついたのは…4月16日と書いてあるくだり。。青木さん、安田さんはお誕生日が一緒らしく4月16日とのこと。この日生まれの有名人はチャップリンと毛利元就…と、なぜ私がこんな事を知っているかというと私も4月16日生まれだからなのでした…。もちろん年令はかな~り違いますが(笑)意外と親近感というのはこんな所からも湧いたりするのかも…。
 私自身は誕生日もいつも通り仕事→レッスンで深夜帰宅でしたが、ムスコがモエ・エ・シャンドン贈ってくれました♪他にもたくさんの方に祝っていただきました。ありがとうございます。年令にふさわしい大人になります(笑)

 

家族はみんな味見だけして飲まないので、結局一人で全部飲んじゃいました。。たいへん美味しかったのですが、ちょっともったいなかったかも(笑)

 

『カルミナ・ブラーナ』終演後ミニトーク

2010-04-19 22:31:57 | ダンス
 年度の変わり目、慌ただしいのは毎年の事ですが、今年もやはり歓迎会だのミーティングだの顔合わせだのと忙殺されています。一年中忙しいと言い続けているような気もするのですが、やはりこの季節の忙しさは別格かなぁ。。

 新国立、新芸術監督ビントレー氏の「カルミナ・ブラーナ」トーク。当初4月24.25日に予定されていたような気がするのですが、いつの間にかアフター・トークとなっていたようです。最初の企画はなくなっちゃった!?と、探して見たんですが見つけられず。。

 『カルミナ・ブラーナ』終演後ミニトーク
 
日時:
5月1日 2:00開演(3:50終演予定)
5月2日 2:00開演(3:50終演予定)
5月2日 6:30開演(8:20終演予定)
5月3日 2:00開演(3:50終演予定)
※上記公演の終演後

場所:オペラパレス

上記日時以外でも「カルミナ・ブラーナ」のチケットを持っているヒトは入れるそうです。
私は2日の昼公演を取っているので参加して来たいと思っています。ビントレーさん、こんなに何回もトークで大丈夫かな…。

ドン・ジョヴァンニ 天才劇作家とモーツァルトの出会い

2010-04-18 23:03:21 | 映画
 気になっていた映画を見てきました。
ドン・ジョヴァンニ 天才劇作家とモーツァルトの出会い



監督:カルロス・サウラ
撮影:ヴィットリオ・ストラーロ
ロレンツォ・ダ・ポンテ:ロレンツォ・バルドゥッチ
ヴォルフガング・アマデウス・モーツアルト:リノ・グランチャーレ
アンネッタ:エミリア・ヴェルジネッリ

 オペラもクラシック音楽もさして詳しいわけではありません。ドン・ジョバンニと聞いて真っ先に思い浮かべるのは東京バレエ団の演目にあるベジャールの作品です…。ドン・ジョバンニが色男伝説だってことと、モーツアルトのオペラだって事くらいしか前知識はありませんでした。それでもやっぱり有名な楽曲なので何度も耳にしたことはありましたし、モーツアルトは映画「アマデウス」などの知識はあったのです…でも、そんな前知識はさしてなくてもきっと楽しめる作品だったと思います。

 撮影担当ヴィットリオ・ストラーロ氏のカメラ・ワークのせいか、絵本をめくるような美しい映像が展開して、見ていると幸せでした。冒頭のロレンツォ・ダ・ポンテが舟に乗って亡命するシーンのクリアで美しく幻想的なグレイの世界。ロレンツォ・ダ・ポンテが病に冒されているところにアンネッタが会いに来る所の質素でいながら繊細なベージュ~カーキの色合いの見事さ。レースの質感。ダ・ポンテがダンテの神曲の本の中で見つけるベアトリーチェの表情。一つ一つのシーンを切り取って飾っておきたい感じです。

 そして、目で見る幸せに加えて耳で聴く美しい音色…。オペラはあまり得意ではなかったのですが、最近好きな楽曲も増えました。この映画に出演している歌手は一切吹き替えなしだそうで…。これ、凄いと思います。

 ダ・ポンテとモーツアルトのやりとり、現実の世界とオペラの世界が交錯して出てきて、時に切なく時に美しく物語を紡ぐのですよね。。18世紀ってこんな時代だったのかな…なんて思いながら見ていました。

 アンネッタ役エミリア・ヴェルジネッリ 、絵に描いたような美女です。キレイすぎてちょっと現実味がないのですが、まぁ、ベアトリーチェがこの世に現れたら…という事なんでしょうね。モーツアルトの描かれ方が「アマデウス」と一緒なのが何だかおかしい…。やっぱり彼はああいうちょっと不思議なキャラクターのヒトだったんでしょうかね??ロレンツォ・ダ・ポンテとモーツアルトに関する研究もされていて関連本も出ているようでした。時間があったら読んでみたい。。



 




ローザンヌ・バレエ・コンクールは5月1日放送!

2010-04-16 23:36:29 | ダンス
 やっと詳細が出たようです。毎年、ゴールデンウィーク放送なんだけどなかなか詳しい日程が出ないですよね。今年は変な画面編集はしないでほしい。。。

 5月1日(土)午後2時~3時45分 NHK教育

 ローザンヌ国際バレエコンクール2010年
↑ swissinfoの記事です。みんな一生懸命で可愛い…。
 コンクールに関してはいろいろ言われているようですが(レベルが~審査方法が~~~等々)プロの踊る舞台とは違う何かを感じるんです。。そこが、毎年なんだかんだ言いつつ見てしまう要因かな。。

in the middle somewhat elevated

2010-04-15 22:20:40 | ダンス
in the middle somewhat elevated


 エルヴェ・モローを見たことがありません。彼がキャスティングされている公演のチケットを取ったことはあるのですが、怪我で降板だったり。縁がないのかな~と思いつつ、動画で見る彼の踊りがとても好きなので、いつか見るチャンスが来ないかな…と思っています。エルヴェ・モローのダンスはしなやかで繊細で美しいですよね。脚に見とれているうちに終わってしまう事が多々…。これ、不思議なのですが、見とれる場所がダンサーによって違うんです…って、私だけですか??首藤さんだと手から腕、肩あたりかな…。タマラ・ロホは絶対に脚です。SHOKOさんは背中だな。。いや、他の部分ももちろん見るんですけどね。そのダンサーの「ここが好きなの」ってポイント、ありますよね。。
 私自身は「背中フェチ」の傾向があります。ダンサーの方達の背中を眺めていると幸せ…特に男性の背筋は美しいなぁと思います。白タイツが嫌いなのは背中が見えないからかも知れません(笑)そういえば、脚もちょっとこだわりがあるかも。女性がポアントで片足でアラベスクやルティレのポーズの時の軸足の膝の入り方とか、妙に気になります。。キレイな人とそうじゃない人がいるんです…。ま、結局は非常に個人的な好き嫌いの問題なのかもしれません…。

 本日、エルヴェ・モローから若干変な話題になりましたが(笑)
昨日のシッダールタもそうだけど、オペラ座ダンサーの踊るフォーサイスとかマッツ・エックとか…を日本でもやってほしいなぁ。。毎年来日するわけでもないし、全員来日するわけでもないので、やはり見たい演目はパリに行きオペラ座に見に行くのが一番なんだろうなってのは分かるんですが…。自由になるお金と時間が欲しい…という、非常に月並みな結論(笑)
 

Angelin Preljocaj : Siddharta

2010-04-14 22:47:45 | ダンス
 オペラ座のサイトを覗いて「シッダールタ」という作品をプレルヨカーユが発表するのだな~とは思っていたのですが、やはり着想はヘッセだったのですね。。

 DANCE CUBEにAngelin Preljocaj : Siddhârta のタイトル(日本語でちゃんと、鮮烈な印象を残したデュポン、ルナヴァン、プレルヨカーユ『シッダールタ』という長いタイトルもあるけどね。。)で記事がアップされていました。プレルヨカーユ、文学的…というより散文的な作品かなと私は思います。どんなシッダールタなのか、とても気になります。。シッダールタはニコラ・ル・リッシュです。彼はきっとシッダールタの苦悩も愛も言葉を一切使わないで見せてくれるんだろうなぁ…。見たいです。日本ではやってくれそうにないような気がするので(興行的にどうなんだろう…と思うので)向こうに見に行くしかないんでしょうかね~。


 ところで、ブッダつながりで、昔「リトル・ブッダ」という映画があったのはご存知でしょうか?作品的には「?」の部分も多々ありましたがキアヌ・リーブス扮するシッダールタが輝くばかりだったのが忘れられません。彼はその後、スピードで大ブレイクするのですが、その前、この時代の彼はちょっといいな~と思います。後ろに作品を創り上げる人たちの脚本…というか、思いがあっての俳優の輝きではあるのでしょうが、若き日のシッダールタはこんなだったのかなと思わせる説得力があったんですよね。。
 原始仏教とかジャイナ教にちょっと興味があって、中村元さんの本も数冊読みました。現在のチベット問題などに詳しくないのであまり偉そうには語れないのですが、ヘッセから見たシッダールタ=東洋思想を体現しようと試みているところ、プレルヨカーユもベルトルッチも共通なのかな…と、それをこの目で見てみたいんです。。

 見ても全然分からない可能性は大いにありますが…。

The Whirlwind

2010-04-12 23:14:57 | 音楽
 The Whirlwind

 音楽の話題をたまに…。
最近、あまり書いていなかったのですが、音楽は基本ロック好きです。それもプログレとかメタルとか呼ばれる、ちょっとマイナーな部分の音楽が好きです。とは言っても最近(年のせいかも)あまり新しい話題にもついていけず、新譜の発掘もなかなか進まず…なんですが。

 ちょっとネットをのぞいていてこのアルバムが昨年発売になっていたのを見つけて買ってみました。。トランスアトランティックの3枚目の…というか8年ぶりのアルバムなんですね~。

 もう、聴き出したとたんにナツカシ~~~感じの空気が漂ってきます。プログレの匂いです。ちょっとムーディー・ブルースなんかとも同じテイストを感じます。。

・ドラム&ボーカル/マイク・ポートノイ(ドリーム・シアター)
・ベース&ボーカル/ピート・トレワヴァス(マリリオン)
・ギター、キーボード&ボーカル/ニール・モーズ(元スポックス・ビアード)
・ギター、キーボード&ボーカル/ロイネ・ストルト(フラワー・キングス

 こんなに番長?ばっかり集まって大丈夫なのかしらと言う気もするのですが、そこは出稼ぎ部隊…もとい、本妻は他にあっての愛人的存在のバンドですから、きっとゆったり趣味に走って楽しんで創っているんでしょうね。。

本編もナツカシ風味いっぱいですが、ボーナス・トラックにGENESIS、Procol Harum、The Beatles、Santanaのコピーもあり☆楽しめます☆