見たり・聴いたり・踊ったり

ダンス公演・コンサート・映画や本の感想と日々のつぶやきを書きつづっています。時々バレエ・レッスンへの想いも…。

ジゼル全国公演など。。

2010-03-31 21:15:11 | ダンス
 年度末ですね~。半端じゃなく忙しい毎日です。。
組織改編やら異動やら担当代えやら…。でも、まぁ、一年をふり返る季節ですよね。自分の成績表的なものも出るし…。納得の行くこと、行かないこと、いろいろではありますが、楽しい一年でした。よく働きよく遊んだな~。。

 ダンマガ、DANZAも出ましたね。アッサンブレからジゼル全国公演のチケット斡旋の案内も来ていました。どうしようか思案中です。11月にはBBLがあるし、あまりここで交通費・チケット代は使いたくないなというのもありますし、私はむしろ「M」を楽しみに待っていようかな…というのが今の気持ちです。


クラシカ・ジャパンでベジャールのモーツアルト・タンゴ放映がありました。ヨーラン・スヴォルベリ、やっぱり美しいですね~。バナも神々しいくらいです。
Mozart Tango.wmv

これを見ていたらやっぱりベジャールが見たくてたまらなくなって来ました。。

スペシャル・ワークショップ『re:bourne』

2010-03-29 23:37:28 | ダンス



『マシュー・ボーンの白鳥の湖』公演記念!
首藤康之、友谷真実、エタ・マーフィットが直接教えるスペシャル・ワークショップ『re:bourne』、開催決定!


 少し前にayanoさんに教えていただいてちょっと迷っていたのですが、結局応募してしまいました。自分でも時々無謀かな~と思うことがあるのですが(笑)どうも好奇心に負けちゃうんです。。面白そうですよね!?

 公演ももちろん楽しみですが、首藤さん、友谷さん、エタ・マーフィットさんの三名を見ながら身体を動かすのは楽しそうです。手も足も出ない場合も想定出来るのですが…、ま、その時はその時(笑)

 公演チケットは結局まだ一回しか取っていなくて、追加すべきか迷っています。とりあえず主役がダブルキャストなので、両方見ておきたいなとは思う物の、どちらがどの日か…は発表しないんでしたよね。。。
 


 そうそう、ワークショップがらみでもう一つ気になっているのが青木尚哉さんの

 青木尚哉ワークショップ「舞台上にて」

レベルは問いませんとは書いてあるけれどコンテンポラリーなんだよね。。しかも平日なんだよね。。というわけでとっても心惹かれながら眺めています。気になるな~。
 

衝動買い…

2010-03-28 22:58:57 | ダンス
 買ったのは今回チケットではなくて本です。



 一冊買ってしまったら何となく芋づる式に三冊買ってしまいました。

やさしいダンスの解剖学 セリア スパージャー著

やさしいダンスの物理学―ダンサーの動きは、なぜ美しいのか  ケネス ローズ著

ダンスのメンタルトレーニング  ジム タイラー著

こんな本読む必要があるようなレベルではないのは充分承知しているんですが、なんだか面白そうだな~という好奇心に負けました。とは言っても、例のプルーストがやっと5巻を終えたばかりで、読書の時間の確保は難しそうなことに変わりはないんですけれど…。

 解剖学の方は首藤さんのスタジオにあったとおりの骨格標本みたいな図がたくさん…。これを念頭に置いて練習したら上達早いかしら~?(いや、冗談です…そんなに甘くはありません。。)メンタルトレーニングの方はダンスだけじゃなくて色んな方面に応用が効きそうな感じです。で、物理学は本当に物理学なのですが、よく考えてみると…いや、そんなに頭を抱えるまでもなく、ダ・ヴィンチ始めとして自然科学と美術の世界は深いつながりがあるはず…。

 積ん読にならないように頑張ります(笑) 

ボリス・エイフマンのアンナ・カレーニナ 3/27夜

2010-03-27 22:38:28 | ダンス
 三銃士の時に続いて新国立劇場、中劇場でのボリス・エイフマンのアンナ・カレーニナ。原作の持つ重苦しいイメージのままに劇場に向かうと入り口に花。公演に出された花輪とはまた違い、アートな感じがいつも素敵です。。時節柄桜かと思いきやもうちょっと華やかな感じでした…。この花、何て言うんだっけ??



新国立のサイトでも案内が出ていますが、カルミナ・ブラーナの告知パネルも出ていました。2010/2011シーズンのラインナップも出て、ちょっとワクワク…。



 珍しくホワイエでコーヒー飲みつつプログラムをゆっくり眺めました。文化会館は中に入る前に自販機でコーヒー飲んじゃうか、コンビニで買った食料をせわしなく食べて座席へ直行というパターンが多いんですよね。何せ結構な回数見に行くのでいちいちリッチな気分を味わってなんかいられないので(笑)
新国立劇場は、建物がキレイなせいか、飾ってある花や展示してある衣装が素敵なせいか、ついつい非日常の世界の真似事をしたくなります。。中劇場は窓の向こうに通りの景色が見えるのですが、この日はカーテンで遮断してありました。なぜでしょう?



ボリス・エイフマンのアンナ・カレーニナ

台本・振付: ボリス・エイフマン

アンナ:ニーナ・ズミエヴェッツ
カレーニン:セルゲイ・ヴォロブーエフ
ヴロンスキー:オレグ・ガヴィシェフ
キティ:堀口 純

川村真樹 寺島ひろみ 湯川麻美子 遠藤睦子 西川貴子 西山裕子 本島美和 寺島まゆみ 長田佳世 丸尾孝子 楠元郁子 北原亜希 千歳美香子 寺田亜沙子 堀岡美香 伊藤真央 今井奈穂 大湊由美 川口藍 

マイレン・トレウバエフ 陳秀介 芳賀望 グレゴリー・バリノフ 江本拓 古川和則 高木裕次 福岡雄大 輪島拓也 小笠原一真 小柴富久修 澤田展生 福田圭吾 佐々木淳史 アンダーシュ・ハンマル 田中俊太朗 野崎哲也 原健太 小口邦明 清水裕三郎

セリョージャ:秦滉貴

主役のお三方はボリス・エイフマンバレエ劇場からのゲストとのことでしたが、振付の意図が身体に染みこんだような渾身の演技でした。三人とも長身なので、日本人ダンサーの中に入っても何となくとびでて見えます。スポットライトが当たっていなくても、そこだけ照明が当たっているように見えるのは大きさのせいなのか演技のせいなのか…。

 ボリス・エイフマン・ダンサー三人は共通する特徴があるように感じました。長身のせいもありますが、渾身のダンスというか、ド迫力のダンスというか…。ニーナ・ズミエヴェッツは柔軟性もあり、ダンスを通じて細かな感情の動きと抑えきれない官能性のような物を客席に向かって訴えます。同じ長身でもセミオノワなんかとは決定的に違うのは`生身`の感じが強い所でしょうか…。彼女は妖精にはなれないだろうなぁ~なんて思ったのですが、役柄が違うとまた見え方も違ってくるのかなぁ。。
 男性二人は実に男性的で大きく迫力のある演技でした。バレエ的に見るとテクニックとか柔軟性なんかはどうなんだろう~とも思いましたが、あの大きさで跳ぶと空気が大きく動くんです。原作のイメージには近いかな…なんて思いながら見ていました。

 
 さて、今回のコールドの顔ぶれを見ていただくと、実はこれがとっても贅沢な演目であることが分かっていただけるかと思います。だって、いつも主役を踊っているような人がたくさん入っているんですよ。群舞なので当然コールドと呼んでいいのでしょうが、難しそうなリフトなんかも交えつつ華やかでした。あ~、芳賀さん、寺島ツインズに輪島さんに古川さんもいるなぁ~なんて思いつつ楽しませていただきました。

 列車の轟音とアンナの遺体のラスト・シーンで濃密な心理劇は終わります。こういう演目では仕方がないのかな~、客席はぱらぱら空席もありましたが、ブラヴォーに嬉しそうに答える三人が印象的でした。

 帰路に向かう途中、森田健太郎さん(新国立では登録ダンサーでしたっけ)と西村真由美さん(東京バレエ団の)をお見かけしました。西村さん、やはり何となく華があります。。

BALLET BODY MAKING

2010-03-26 23:50:32 | ダンス
 待ち合わせまでの時間つぶしにふと立ち寄った書店の店頭でふらふらと買ってしまった本。基本の`基`という感じの事が書いてあるのですが、普通のレッスンだけだと忘れがちな事が書いてあるのでいろんな意味で再確認できていいかも…です。



 ピラティスとかバー・オ・ソルとかバレトンとか、時間があったらその類のレッスンも受けたいのですがなかなか…なので、ちょっとした隙間時間にこんな本を読むだけでも意識は変わるかもしれないな~と思った次第です。バレエって、ちょっとした身体の使い方の違いで膝を痛めたり腰を痛めたりするようなので、イメージトレーニングも大事ですね。

 

 この後、カブキまでバレエ鑑賞はなし…と、数日前に書きましたが、新国立のアンナ・カレーニナの事を危うく忘れる所でした。21日のオペラ座ジゼルのために27日にチケット買い直したんだった…。大昔(高校生の時)原作を読んだ記憶はあるのですが、ストーリーの記憶を失っていることを発見(笑)、予習していかなきゃ…。

 

高田茜さん。

2010-03-25 20:44:02 | ダンス
 ローザンヌのコンクールのイメージが強く残っていますが、高田茜さん、2009年9月から英国ロイヤルバレエ団に正式入団だったんですよね。チャコットDANCE CUBEに高田茜インタビュー 『リーズの結婚』『コンチェルト』『エリート・シンコペーション』など、初めて踊る作品に挑戦していますという若干長いタイトルで記事が載りました。吉田都さんと入れ替わりのような印象ですが、そんな気負いは感じさせず淡々とした中にバレエへの思いが感じられるインタビューだなぁと思いました。

 そしてロイヤル絡みで蔵健太さんのブログを見ていたら、出演日が決定との告知がありました。
6月26日にベンヴォーリオ、28日にマキューシオを踊ります…とのことです。

 Kenta Kura Official Blog
 
 同じくチャコットDANCE CUBEにてコジョカルのジュリエットに感涙 マクミラン版『ロミオとジュリエット』という記事で絶賛されていた蔵さんのマキューシオ、むくむくと見たい気持ちがわき起こって来ました。この日は吉田都さんの主演日に挟まれてチケットがまだ取れそう…。行っちゃおうかな~~!!?と、思っています♪

Tales of Beatrix Potter 英国ロイヤル・バレエ団2007 

2010-03-24 23:19:37 | ダンス
 以前、1500円で再発売した1971年の映画のDVDを購入した際に、舞台をDVDにしたこちらも狙っておりました。日本で発売になったものはお値段5,000円弱で、ちょっと待てよ~と言う感じだったのですが、USAから直送だと2,498円というのに惹かれて買ってしまいました。あんな重たそうな着ぐるみを着て軽々と踊る様子がもしかして映像加工!?なんて疑惑もなきにしもあらずだったんです。

 Tales of Beatrix Potter (Ws Sub Dts) [DVD] [Import] (2007)


『ピーターラビットと仲間たち』
 振付:フレデリック・アシュトン
 音楽:ジョン・ランチベリー
 出演:
 チュウチュウおくさん: ヴィクトリア・ヒューイット
 まちねずみジョニー:リッカルド・セルヴェラ
 ティギーおばさん:ジョナサン・ハウエル
 あひるのジマイマ:ジェマ・サイクス
 キツネ:ギャリー・エイヴィス
 こぶたのピグリン・ブランド:ベネット・ガートサイド
 ピグウィグ(こぶたの女の子):ラウラ・モレラ
 ペティトーおばさん:デヴィッド・ピッカリング
 ジェレミー・フィッシャー(かえる):ザッカリー・ファルーク
 ハンカ・マンカとトム・サム:イオーナ・ルーツ、ジャコモ・チリアーチ
 ピーター・ラビット:ジョシュア・トゥイファ
 リスのナトキン:スティーヴン・マクレイ、他
 英国ロイヤル・バレエ団
 ロイヤル・バレエ学校
 演出:アンソニー・ダウエル
 演奏:ポール・マーフィ指揮 ロイヤル・バレエ・シンフォニア
 美術:クリスティン・エザルド

 
 ステージの上でもやはり着ぐるみ着て軽々と踊っていました…。
舞台の上ということで、農場の雰囲気を出す事にちょっとこだわっているんだろうな~という演出も感じましたが、もともと人工的な「着ぐるみ」なので、舞台上の再現された農場や自然も違和感なく馴染んでいるように感じました。

 不思議だったのはポアント履いて踊る足元が本当に動物の足に見えたことです。こぶた達も可愛らしかったのですが、ジマイマ(あひるですね)の動きはいかにも本物のアヒルっぽくて、黄色いポアントの足元と首の傾げ方、振り方と相まって見ていると何だか思わずニマニマしそうでした。。
 蔵健太さんのブログに蔵さんのジェレミー・フィッシャーの写真があったのでキャストを期待して見たのですが、残念ながらこの映像は蔵さんではなくてザッカリー・ファルーク 。脚の長いカエルでした(笑)細かい技巧的なパをつなげて見せてくれるのですが、あのでっかい頭をかぶった中ではいったいどんな感じで踊っているんでしょうか?熊川さんもジェレミーを踊ったことがあったそうで、被り物の良さは、苦しいときに苦しい顔ができること…と言っていたのを思い出しながら見ていました。そうだよね~、ジャンプの連続の後も胸は波打ち若干ゼイゼイ言っていても顔はニコヤカでなくちゃいけない場合が多いですものね。歯をくいしばってもOKな着ぐるみ、きっとジェレミーの中ではザッカリー・ファルークが歯をくいしばって…なんて、想像するとちょっと可笑しい。。

 映画版でも一番大活躍だったのはピーターラビットよりもむしろリスのナトキンでした。舞台でもやっぱりナトキンすごいよ~。あんなかさばるしっぽをつけて軽々と跳び、くるくるとよく回ります。そういえば、昔シマリスを飼った事がありましたが、動きの速さは確かにあんな感じです。カゴから出して部屋に放そうものなら、次々悪さばかりして…何となくナトキンとイメージは重なります。尻尾取られちゃったナトキンはちょっとカワイソウではありますが、何だか可愛くて憎めない…。ところで、このナトキン、何とスティーブン・マックレーなんですね~。そりゃ~、軽々と跳びくるくるとよく回るはずです。


 舞台終わってカーテン・コール、お客さんの盛り上がり方もモノスゴかったです。。ひゅーひゅー口笛がなって客席総立ちでした。DVD見ていてこんなに臨場感を感じる事ってあんまりないかも…です。


 輸入盤を買ったので当然ですが、ストーリー紹介は英語でした。英語力、もうちょっと鍛えます(笑)ストーリーが予め分かっていて聞いているので辛うじて分かる…といった程度の英語力でした。。ちょっと情けない…。

 

KENNETH MacMILLAN'S ROMEO & JULIET

2010-03-23 20:30:45 | ダンス
 先日のアナニアシヴィリとグルジアバレエのロミジュリがまだ記憶に新しい所です。
一緒に見に行こう!と約束したわけではないけれど、時々このブログにもコメントいただく北海どうでしょうさんと偶然同じ日にチケットを取っていまして、幕間にロミジュリ談義♪
 で、彼女の一番のおすすめロミジュリはこれなんだそうです。。
見てみてすぐに分かりました。これ、かなり有名な`名演`なんですね~。フェリもイーグリングも若くてキラキラしています。

 録画されたのは1984年との事なので映像的には若干時代を感じますが、舞台自体は素晴らしいです。北海どうでしょうさんはイーグリングがちょっと高橋竜太さんと感じが似ていると仰っていましたが、私には何故かクリス・スクワイヤ(知らないかな~?プログレバンド、イエスのベーシストです。若い頃はそれなりに素敵だった…。)とベッカム様(笑)を足して二で割ったような感じかと…。あ、別にどうでもいい話題でしたかね。。再発売されたようなので、まだ買えるかもです。私はダビングしてもらっちゃったけど。

KENNETH MacMILLAN'S ROMEO & JULIET



<キャスト>
ジュリエット:アレッサンド・フェリ
ロミオ:ウエイン・イーグリング
マキューシオ:スティーヴン・ジェフェリーズ
ティボルト:デヴィッド・ドリュー
ベンヴォーリオ:マーク・フリーマン
バリス:ジュリアン・ホスキング

ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団
指揮:アシュレイ・ローレンス
映像監督:コリン・ニアーズ&ケネス・マクミラン

 マクミランって、微妙な心理描写を実に巧みにダンスに織り交ぜて行きますよね。台詞が聞こえるような舞台です。フェリのためにあるような振付だよなぁ~としみじみ思いながら見てしまいました。背中のしない方、ポアントの足先、凄いです。自分がバレエのレッスンに行くようになって、改めてごくごく普通のパの一つ一つがただ普通にしていてもそんなに簡単には出来ないことだということを思い知りました。フェリがやっているとただのクッペでもルティレでも素晴らしく綺麗。。
 バルコニーの場面は先日、吉田都さんのスーパーバレエレッスンでもやっていました。あの時の生徒さんは確か牧阿佐美バレエ団で主役を踊るような方(伊藤友季子さん)でしたが、やっぱりこのフェリとイーグリングの演技と比べると随分違う…。まぁ、本番を迎えるにはリハーサルを重ねて到達するものなので当然ではありますが、この演技の「格の違い」なんてのを思って見たりもします。躍動感、流れるような勢いのあるパ・ド・ドゥ、素晴らしいです。ただしイーグリングのソロ部分ははもうちょっとという感じでした。回転系、ジャンプも上手いのですが、軽い感じでちょっと迫力不足な感じがします。最近、男性ダンサーの難易度の高い技を見慣れるという贅沢な状況に陥っているんだろうな。。

 イーグリング始め、出てくる男性ダンサーが何となく80年代の若者っぽいような気がするのは気のせいかなぁ(笑)ロックの本場ロンドンですから、きっと文化も共有しているんじゃないかな…と思ってみたり。。オススメ!と言うことで見せていただきましたが、私も、まだ見たことのない方にオススメしちゃいます。伝説のフェリのジュリエットが見られます。




 ところで、北海どうでしょう様、ロミジュリの舞台はどこか??という話にあの時なりましたが、作家はシェイクスピアですが、舞台はイタリアのヴェローナが正解でした。イタリアで正解!です。フェリはイタリア人なので、正統派ジュリエットと言うことでよろしいかと思います♪

ちょっとレッスンの話…

2010-03-22 23:37:18 | ダンス
 見ることが好き…から始まったレッスンもそろそろ1年と4ヶ月ほどになります。実は最近、結構レッスンの楽しさにはまっているような気がします。以前にも書きましたが、私が通っているのはいわゆるスポーツクラブの中のバレエのクラスです。私のように大人になって始めた人と、子供の頃やっていて、長いブランクの後再開した人の2種類います。この二つの違いはものすごく大きいですね~。子供の頃、それなりにやっていた人とは何から何まで決定的に違うような気がします。まぁ、どれくらいのレベルでやっていたか…と言うことも問題なんでしょうけれど…。さらに、大人になって始めた初心者の中にも過去に違う種類のダンスをやっていた人、という種類の人が存在しまして、そういう人はやっぱり何となく身体を使う事に対する飲み込みが早いような気がします。。ジャズ・ダンスやっていた人、新体操やっていた人等々。。

 さて、メインで通っているスポーツクラブの他に、チケット制のオープン・クラスに今年に入ってから何回かお邪魔しています。バレエ専門のスタジオです。小さな子どものクラスもありながら、大人のクラスも充実していて、今のところビギナークラスだけしかお邪魔していないのですが、そのうちに基礎クラスにももぐり込んで見たいな~と思っています。ここの魅力はいろんな人がいること!スポーツクラブの方は、年令も比較的近く、上手な人も何となく勝手知ったる仲という感じで、そこが良い所でもあるのですが、オープンクラスでいろいろな方が来て、ひたすらバレエをレッスンして静かに帰って行く感じが何となく新鮮です。若くてキレイ(見た目だけじゃなくて踊りも)な女の子がいると、ちょっと真似してみたり(笑)同じくらいの世代で同じような実力の人がいるとついついライバル心を燃やしてみたり(笑)
 ネットで探して行ってみたいなと思っているスタジオが他にもいくつかあるのです。。時間さえあればな~。もうちょっと上手になって、どこに行っても基礎クラスくらい大丈夫!と思える日が来たら、あちこち行ってみたいと思います。とは言ってもいつになったらそんなレベルになるのやら~。。



トゥ・シューズも以前は特に魅力を感じてはいなかったのですが、最近なんとなく履いてみたい。。買ったばかりの時は履かせてくれなかったムスメも最近根負けして?ちょっと試し履きさせてくれましたが、両手でつかまってもちゃんと立てませんでした…。ただし、彼女に言わせると数回履いて練習すればそれなりに慣れる…との事でしたが。 

パリ・オペラ座バレエ団「ジゼル」3/21

2010-03-21 23:48:10 | ダンス
 オペラ座バレエ団来日公演、二つめの演目は「ジゼル」です。

 風の強い日でした。春なんですね。。
中央線もちょっと遅れていたようですが山手線も一時止まってしまった模様。ただしこちらは人身事故とのことですが。電車遅延の影響で開始時間が少し遅れました。

 「大入」看板出ていました。チケット完売だったんですね…。
パトリス・バール版ジゼル、DVDではお馴染みですが実際に見るのは初めてです。
そういえば、オペラ座バレエ団の古典モノを見るのも初めてでした。これには自分でもちょっとビックリ。どんだけ古典を毛嫌いしてきたんだろう。。

キャスト
ジゼル:オレリー・デュポン
アルブレヒト:ニコラ・ル・リッシュ
ヒラリオン:ジョシュア・オファルト

ウィルフリード:ジャン=クリストフ・ゲリ
ベルタ、ジゼルの母:ヴィヴィアン・デクチュール
クールランド大公:ヤン・サイズ
バチルド姫:ベアトリス・マルテル

ペザント・パ・ド・ドゥ:メラニー・ユレル、エマニュエル・ティボー

ミルタ:マリ=アニエス・ジロー
ドゥ・ウィリ:マリ=ソレーヌ・ブレ、サラ=コーラ・ダヤノヴァ


 オレリー・デュポンのジゼル、一幕は可愛らしさの中に凛とした雰囲気とちょっとノーブルな感じとがミックスされて良い味出していました。DANZAのアニエス・ルテステュのインタビューに、ジゼルの生い立ちの秘密…みたいなことが書いてありまして、これはもちろんオペラ座バレエ団的解釈、もしくはアニエス・ルテステュ的解釈なのでしょうが(一般的なモノなんでしょうかね~。私は初めて目にしましたが)、ジゼルはただの村娘ではなく、もしかすると高貴な血を引いているのかも…みたいな事が書いてありまして、それが何となく気になっていろいろ探りながら見ちゃったんですよね。どうしてジゼルには父親がいないのか?とか、他の村娘達が農場に仕事に行ってもなぜジゼルだけ家にいるのか?とか(身体が弱いからという理由ももちろんありますが)ジゼル母娘はどうやって生計を立てているのか?とか、考え出すとキリがありません。オレリーの演技はそんな所も踏まえてか、純真でいながらただの田舎娘ではない洗練された雰囲気を醸し出していたように感じました。
 変わって二幕はピュアな魂としての存在を表現していましたね~。リフトの場面では本当にふわりふわりと浮いているようで、どこを見ているとも知れない視線の向こうには何を見て、何を願っていたのでしょうか。

 今回のジゼルで一番楽しみだったのはマリ=アニエスのミルタです。やっぱり、ぞっとするくらい格好良かった…。手足の長い長身のマリ=アニエス、迫力のミルタなのです…が、迫力だけではないんですね。二幕の最初、入ってくるところ、音もなく滑るようにポアントが動くのです。。音がまったくしませんでしたね~。何か魔法を使っているようでした。書いていて、あの感じを伝える上手い表現が思いつかずもどかしいです…パ・ド・ブレだけで表現できるその凄さ…って事です…。言葉足らずでスミマセン。

 一幕にもどりますが、ペザント・パ・ド・ドゥも好かったです。エマニュエル・ティボー、彼はチャーミングですよね。背が高いわけでもなく、王子様キャラではありませんが、ここぞと言うところで良い味出してくれる非常に愛すべきキャラクターの持ち主だなぁと思います。何度やってもザン・レールからきっちり五番におりてくれて、見ていて気持ちよかったです。

 

 ニコラ・ル・リッシュのアルブレヒトは最初はちょっと遊び人の風情です。彼は現実世界に少し飽きていて、厭世観を持って田舎に逃げてきた時に見つけたジゼルに心惹かれます。。

 ニコラ・ル・リッシュ、素敵でした。どんな作品で見ても不思議なオーラを放つ人ですが、アルブレヒトも然り!でした。百合の花束を持って入ってくるところ…もうすでにここから雰囲気がニコラ色です…。アルブレヒトのソロの所も、一つ一つのジャンプやターンはもちろん切れが良く、しなやかで美しいのですが、問題はそんな所ではなく、その向こうに見せてくれる一つ一つの感情の襞なんですよね。
 なぜジゼルはこの世の物でなくなってしまったのか。本当に大事にしたいものは何なのか。。目に見える物と目に見えない物。彼は現実の世界と非現実の世界の狭間で自分を取り戻すために闘っているように見えます。ジゼルがそれを後押ししているようにも見えました。

 
 カーテン・コール、やっぱりスタンディング・オベーションとなりましたね。ステージの上のニコラやオレリーやマリ=アニエスが手を振っていました。私は結局各演目一度ずつしか見ませんでしたが、毎日来ていた人もいた模様。ガルニエでまた見てみたいな~と、そんな事を思いつつ帰路につきました。

 

キリン 氷結

2010-03-20 23:21:14 | ダンス
 ヤマトナデシコ七変化も最終回でしたね。始まったな~と思っていたら終わっちゃったよ。結局なんだかんだ言いつつほとんど見ました(笑)まぁ、内容に関する批評は差し控えておきますが、宮尾さんが意外とセリフもいけたのが新しい発見かな。Kバレエのサイトのダンサーブログでここから本格的なリハビリが始まり、ここからが勝負…と書いてありました。頑張って早く舞台に復帰して欲しいですね。

 KIRIN 氷結のCMも始まりました。以前のエステのCM(たかの友梨でしたっけ?)の方が良かったな~と思うのは、多分カラダが映っていないからでしょう(笑)


 ちょっと話題は脱線しますが、エトワール・ガラは結局普通にe+の座席選択で買えました。満足!というほどの席ではありませんが、まぁまぁの場所が残っていました。あの先行予約の時のつながらなくてイライラするのを思ったらネットで買った方がいいなぁ~というのが私の感想です。

 昨晩は送別会でした。本日、レッスンに行ったらピルエットが全然ダメで苦笑。。飲んだ翌日の平衡感覚はおかしいですね。。


映画など。。

2010-03-18 21:30:04 | 映画
 今年は映画も見るぞ!と思いながら結局あまり…です。今月はとにかく仕事絡みのもろもろで気ぜわしい感じで公演情報すらまともに追えていません。いつになったら一段落するんだろう。。

 映画、bunkamuraだけでも「ニューヨーク、アイラブユー」「ドン・ジョヴァンニ 天才劇作家とモーツァルトの出会い」「モリエール 恋こそ喜劇」の3本が気になります。「ニューヨーク、アイラブユー」にはカルロス・アコスタが出ているらしいし、岩井俊二監督も参加しているようだし、時間作って見に行きたいんですが…。
 Kバレエのサイトを覗くと宮尾さんの出演している「花のあと」の告知もあり、そっちもちょっと気になりますが、お侍さん姿の宮尾さん、似合っているのかいないのか、微妙ですね~。見たことがない方はゼヒご覧ください。。→「花のあと」
 カムイ外伝も結局まだレンタルすら出来ていない状態…そろそろ見なくては~。。

今週末はオペラ座ジゼル。これが終わると次はカブキまでチケット取っていません。いくつか気になる公演はあるので、これからゆっくり考えてみようと思ってはおりますが、たまには映画三昧もやってみたい…なんて目論んでおります。


RAFAL BLECHACZ Waltz op.64 no.1

2010-03-18 00:54:45 | 音楽
 クラシカジャパンを付けっぱなしにしていたら流れて来たショパンにクギヅケになっちゃいました。`諌山隆美の「今週のピアニスト」`という番組で2005年第15回ショパン国際ピアノコンクール予選で演奏するラファウ・ブレハッチ氏の演奏…。凄い、凄すぎる…。この映像は2005年コンクール時のもので、1985年生まれと書いてあったので、この時20才!?


RAFAL BLECHACZ Waltz op.64 no.1


ピアノのことは何にも分かりませんが、この演奏が非常にレベルの高いものだと言うことだけは分かります。
指が別の生き物のようです。youtubeの解析度の低い映像だと何だか物足りない感じもしますが。。


シムキン君の「海賊」

2010-03-15 23:20:48 | ダンス
Ballet - Maria Kochetkova & Daniil Simkin - 'Le Corsaire' Pas de Deux


 バレエ・フェスからもう随分たつんですね~。youtubeのシムキン君のチャンネルに海賊パ・ド・ドゥがありました。8月にドンキを見るのが楽しみです…。

 Daniil Simkin - Ballet Don Quixote - Basil


こっちはドンキですが2007年の映像なので、今年の夏はもうちょっと変化というか進化しているでしょうか。。

アナニアシヴィリ&グルジア国立バレエ「ロミオとジュリエット」3/14

2010-03-14 23:50:31 | ダンス
 グルジアというと何となく`紛争の地`というイメージ。場所も何となくあの辺くらいで、今ひとつイメージの湧かない国だったのですが、今回の公演を扱った雑誌の記事などを読むうち、独自の文化を持った国なんだということなどいろいろ分かってきました。民族舞踊もさかんで、男性がつま先立ちで踊るちょっと独特の踊りがあるようです。ロシアと仲が悪いイメージですが、ニーナはどんな気持ちでボリショイにいたんだろうなんてことも思いました。バレエの世界や芸術の世界には国境はないのかも知れませんが、日々の生活はどうだったんでしょうね。

 ゆうぽうとに着くと、入り口はいるとそんなグルジアのバレエ学校の様子を写した写真や、公演リハの写真などパネルが飾ってありました。

  




≪ロミオとジュリエット≫
音楽 : セルゲイ・プロコフィエフ
振付 : レオニード・ラヴロフスキー
振付改訂 : ミハイル・ラヴロフスキー
装置 : ダヴィッド・モナヴァルディサシヴィリ
衣裳 : ヴャチェスラフ・オークネフ
指揮 : ダヴィド・ムケリア
管弦楽 : 東京ニューシティ管弦楽団

<出 演>
ジュリエット: ニーナ・アナニアシヴィリ
ロミオ:アンドレイ・ウヴァーロフ
ティボルト(キャピュレット卿夫人の甥):ワシル・アフメテリ
マキューシオ(ロミオの友人) :岩田守弘
ヴェローナの太守:パータ・チヒクヴィシヴィリ
キャピュレット卿(ジュリエットの父):ユーリー・ソローキン
キャピュレット卿夫人:ニーノ・オチアウーリ
ジュリエットの乳母:タチヤーナ・バフターゼ
パリス(ジュリエットの婚約者) :ダヴィド・アナネッリ
パリスの小姓:テオーナ・ベドシヴィリ
ローレンス神父:パータ・チヒクヴィシヴィリ
ジュリエットの友人:ラリ・カンデラキ
吟遊詩人/道化:ヤサウイ・メルガリーエフ
モンタギュー卿(ロミオの父):マヌシャール・シハルリーゼ
ベンヴォーリオ(ロミオの友人) :ゲオルギー・ムシヴェニエラーゼ
居酒屋の主人:ニカ・ジャイアニ


 今回のロミジュリで私が一番驚いたのは、アンドレイ・ウヴァーロフでした。何となくザハロワのお相手というイメージだったのです。ザハロワの隣にいるとそんなに大きく感じなかったのですが…いや~~、デカイ。。(そういえば、ジョゼ・マルティネスの時も同じ感想書いたな…笑)ニーナの愛くるしさの隣にいると彼もそのハッピーなオーラが乗り移るのか、アンドレイ・ウヴァーロフのあんな表情、初めて見たような気がします。少年のように恋をして、苦しんで死に向かって一直線に進んでいく…。なんていうのは、私の知っているウヴァーロフの辞書にはなさそうだったんですが、引出の奥底に眠っていた物を引っ張り出すだけの力がニーナにあったということなんでしょうかねぇ。。最後に祭壇に横たわって死んでいく姿が印象的でした。

 ニーナ、プロフィールをよくよく見てみたらほぼ同年代でした…って、おい、ちょっと待って!という感じです。彼女は何故衰えないんだろう~。老いを知らない感じがしましたが、これは日々の鍛錬で何とかナルモノなんでしょうか??ラブロフスキー版ロミジュリ、そんなに超絶技巧だの凝ったジャンプなどはありませんが、やはりアラベスクの美しさやリフトの技など凄いと思いました。私は20代の彼女は知らないんですよね~。でも、映像で見る限りは全然変わっていないように見えます。不思議です…。最初の場面なんか、やっぱりちゃんと14才に見えるんですよ。なんか凄すぎます。。
 彼女の演技、彼女のダンスは情感豊かで暖かい感じがします。それがウヴァーロフにも伝わるんだろうなぁ…きっと。

 岩田さん、アンドレイ・ウヴァーロフの隣に立ったら子供のように見えました(笑)マキューシオ、ちょっとやんちゃでいたずらで、愛すべき若者を好演してくれていたと思います。くるくるとよく回り、きびきびとした動きで軽やかに跳んでくれました。彼もきっと、このステージにいることを楽しんでいたんだろうな。。ソード・ファイトも楽しんでみられました。ラブロフスキー版はみんなああなのかな~、デス・シーンは随分引っ張ってましたね。刺された!からが結構長かった…。ちょっとはらはらしました(笑)

 他のダンサーの方々、私は初めて見た人ばかりだったのですが、きっちりまとまったステージだったと思います。それにしても、みんな大きい…ので、ステージが何だか狭い(笑)
吟遊詩人と道化を演じたヤサウイ・メルガリーエフ、決して小柄なわけではないのですがジャンプも軽くキリリとした踊りで良かったなぁ…。彼は一見、日本人に見えます。ジャパン・アーツのバレエ・舞踊ブログを読んでいなかったら、きっと私も「あの日本人は誰?」と思ったことでしょう。ちなみにカザフスタン出身とのこと。

 このタイミングでこの作品を見られて良かったなと思います。ニーナも次は全幕主役じゃなくなっちゃうかもしれないし。ニーナと組んだアンドレイ・ウヴァーロフを見られたのも良かったな~。もちろん岩田さんも。

 カーテン・コールは客席総立ちのスタンディング・オベーションでした。ニーナって本当にみんなに愛されているんだな。最後、エレーナちゃんがママ~とばかりに小さな花束を持って駆け寄っていきました。その時はジュリエットじゃなくてママの表情になっていました。。