ポリティカルセオリスト 瀬戸健一郎の政治放談

政治生活30年の経験と学識を活かし、ポリティカルセオリストの視点から政治の今を語ります。気軽にコメントして下さいね!

たいせつなきみ

2008-04-28 02:54:57 | クリスチャンとして
今日は、イングリッシュスクエア草加校のクリスマス会で毎年、上映しているアニメ映画「たいせつなきみ」をご紹介します。アマゾンでは映画DVDの取り扱いがないので、この原作絵本をアフィリエイト・リンクしています。

たいせつなきみ
セルジオ・マルティネス,ホーバード・豊子,マックス・ルケード
いのちのことば社

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http://www.wlpm.or.jp/life_st/title/youarespecial.htm

また、DVD「たいせつなきみ」の紹介ビデオ映像は次のリンクです。
http://www.gospeltv.jp/wax/taisetu.wax


■絵本「たいせつなきみ」のストーリー

ウイミックスという ちっちゃな
木のこびとたちがいた。
みんな エリという ちょうこくかが ほったんだ。
エリのしごとばは こびとの村を見おろす
おかのてっぺんにあった。

ウイミックスはみんな いろんな
かっこうをしていた。
おっきな はなをしたのに おっきな 目をしたの。
のっぽくんに おちびさん。
ぼうしをかぶったのに うわぎを きたの。
でも みんな ひとりに ちょうこくかに
つくられて 同じ村にすんでいた。

そして毎日 朝から ばんまで 同じことをしていた。
シールを くっつけあうんだ。
ウイミックスは みんな きんぴかのお星さまシールと
みにくい はいいろの だめじるしシールを
べつべつの はこにいれて もっていた。
こびとたちは 町じゅうどこでも とおりのあちこちで
お星さまとだめじるしを くっつけあって くらしていたんだ。

つるりと なめらかな木でできて えのぐもきれいにぬられた
かわいいこびとたちは いつもお星さまを もらっていた。
でも 木がでこぼこだったり えのぐがはがれていたら
だめじるしをくっつけられるんだ。

さいのうのある こびとたちも お星さまがもらえた。
頭の上まで おおきなぼうを
ひょいっと もちあげたり
高くつんだ はこを とびこえたりできる
こびとが いたんだ。
むずかしいことばを 知っているのや
すてきな歌を 歌えるのもいた。
そんなこびとには みんな
お星さまをくっつけていった。

お星さまだらけの ウイミックスとうじょう!
お星さま もらうと 気分はさいこう!
また すごいことをして
お星さまがほしくなってくるんだ。
だけど なんにもできない
ぶきっちょな こびともいた。
そんな こびとたちは
みにくい だめじるしを くっつけられたんだ。

みんな よってきて だめじるしを くっつけていった。
ある時は しっぱいしたばかりか 木にかすりきず。
また だめじるしを くっつけられた。
いっしょうけんめい いいわけしようと したけど
つまらないことを 言ってしまって
また だめじるしを くっつけられた。

しばらくすると 体じゅう みにくい だめじるしだらけ。
おうちから出るのが いやになった。
「ぼうしを わすれやしないかな」
「みずたまりに おちたら たいへんだ」
「へまをしたら また だめじるしだ」
そんなことが しんぱいでたまらなくなった。
だってパンチネロは もうすでに たくさんの
はいいろの だめじるしを つけていたから
みんな めずらしそうに よってきて
また おまけを つけていったりするんだ。

「やつは だめじるしが おにあいだな」
木のこびとたちは みんなで そう言ってからかった。
「あいつは だめなこびとだからな」

パンチネロは みんなからそう言われても
しかたないと思うように なっていった。
「どうせぼくは だめなウイミックスだから」
そう つぶやいた。

外へ出ると 同じようにだめじるしを
いっぱいつけた ウイミックスたちと
いっしょにいたんだ。
そのほうがずっと 気がらくだったからね。

ある日 パンチネロは ウイミックスらしくない
ウイミックスに出会った。
お星さまも だめじるしも つけていないんだ。
木のまんまだった。
名前を ルシアといった。

みんな ルシアにもシールを くっつけようとしたけど
つかなかったんだ。
あるウイミックスは
「だめじるしが ひとつもないなんて すごいねえ」と
かけよって ルシアをほめた。
そして お星さまを くっつけようとしたけど おちてしまった。
こんどは べつのこびとが やってきて
「お星さまを ひとつも もらってないなんて」と
ばかにして だめじるしを くっつけようとした。
でも それもやっぱり くっつかない。

「ぼくも あんなふうになりたいなあ」と パンチネロは思った。
「もう だれからも いいとか わるいとか 言われたくないよ」
それで シールのつかないあの子に どうすればいいか聞いてみた。
「それなら かんたん」とルシアが答えた。
「毎日 エリに会いにいくのよ」
「エリ?」
「そう エリよ。ちょうこくかのね。
しごとばへ行って いっしょにお話しするのよ」
「どうして?」
「自分でたしかめてくれば?
おかのてっぺんへ 行くのよ。すぐにわかるから。」

そう言ってシールのついていない ウイミックスは
スキップしながら 行ってしまった。

「でも ぼくなんかに 会ってくれるかなあ?」
パンチネロはさけんだ。
ルシアにはもう 聞こえなかった。
それでパンチネロは おうちへ帰ったんだ。
まどのそばにすわって
木のこびとたちが ちょこちょこ いそぎ足で
お星さまや だめじるしを
くっつけあっているのを じっと見ていた。
「あんなの へんだよ」
そう ひとりごとを つぶやいた。
そして エリに会いにいこうと きめたんだ。

パンチネロは 細い道をてくてくのぼって
おかのてっぺんの おっきな しごとばの中へ 入っていった。
なにもかも おっきくて そりゃあ 木でできた目は
まんまるになった。
せの高さほそもある こしかけがあった。
しごとだいの上を見るのに せのびをした。
うでくらい長い かなづちが おいてある。
パンチネロはいっしょうけんめい おどろきをこらえた。
「やっぱり よそうっと!」くるっと
むきをかえて帰ろうとした その時。名前をよぶ声がした。

「パンチネロ?」

それはひくい おっきな声だった。パンチネロは立ち止まった。
「パンチネロじゃないか! 会いにきてくれたんだね。
こっちへ来て わたしに顔を見せておくれ」
パンチネロは おそるおそる ふりかえって
おっきな おひげのしょくにんを 見上げた。
「ぼくの名前を 知っているの?」
ちっちゃなウイミックスは そう聞いた。
「もちろん 知ってるさ。わたしがおまえを つくったんだからね」

つくりぬしは みにくい はいいろのだめじるしを見て
思いやりぶかげに言った。
「ずいぶん たくさん つけられたね」
「そんなつもりじゃ なかったんだよ エリ。
ぼく いっしょうけんめい やったんだ」
「ああ なにもかも わかっているよ。いとしい子。
ほかのウイミックスが おまえのことを
なんと思おうと かまいはしないさ」
「ほんと?」
「ほんとだとも。おまえだって気にすることなんか ありゃしない。
お星さまやだめじるしを つけていったのは いったい だれだい?
みんな おまえと同じような ウイミックスじゃないか。
みんなが どう思うかなんて たいしたことじゃないんだ パンチネロ。
もんだいはね このわたしが どう思っているかというのことだよ。
そして わたしは おまえのことを とてもたいせつだと 思ってる」

パンチネロは わらってしまった。
「ぼくが たいせつ? どうして?
だって ぼく 歩くのおそいし
とびはねたり できないよ。
えのぐだって はげちゃってる。
こんなぼくのことが どうして たいせつなの?」

エリはパンチネロを あたたかく 見つめた。
そして かれの ちっちゃな木でできたかたに
そっと手をおいて ゆっくりと こう 言ったんだ。
「それはね おまえが わたしのものだからさ。
だから たいせつなんだよ」

パンチネロは今まで だれからもこんなふうに
見られたことは なかった。
まして つくりぬしからこんなふうに
言われるなんてね。
うれしくて ことばも出なかった。

「毎日おまえが ここへ来てくれることをねがって まっていたんだよ」
とエリが言った。
「シールをひとつも つけていないこびとに会ってね それで 来たの」
パンチネロは言った。
「ああ 知ってるとも。おまえのことを 話してくれたよ」
「どうして あの子には シールがくっつかないんだろう?」
つくりぬしはやさしく こう話した。
「それはね みんなが どう思うかなんてことよりも
わたしの思うことのほうが もっとだいじだと
あの子がきめたからなんだよ。
シールがくっつくように してたのは おまえじしんなんだよ」
「どういうこと?」
「どんなシールがもらえるかってことを 気にしてると
シールのほうもおまえに くっついてくるんだ。
おまえがわたしの あいをしんじたなら
シールなんて どうでもよくなるんだよ」
「よく わかんないな」

エリは にっこり ほほえんだ。
「今にわかるよ。時間はかかるがね。
こんなにたくさん だめじるしをつけられてきたんだからね。
ともかく これからは毎日 わたしのところへおいで。
わたしが おまえのことを どれくらい だいすきか
わすれないようにね」

エリはパンチネロを しごとだいの上からおろして
ゆかの上にそっと おいてやった。
「わすれちゃ いけないよ」
外へ出ようとするパンチネロに エリはこう言った。
「この手でつくったから おまえは たいせつなんだってことを。
それから わたしは しっぱいしないってこともね」

パンチネロは立ちどまらず 心の中でこう思った。
ありゃ ほんとだぞ。

そして その時 ひとつの だめじるしが じめんにおちた。


■あなたはただひとりだけ!~"Just One You"

この絵本の原作者はマックス・ルケード牧師。ストーリーの原点になっている聖書のことばはイングリッシュスクエア草加校が入り口に掲げ、テーマ聖句にもしている旧約聖書イザヤ書に書かれている次のことばです。

「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」(イザヤ43:4)

"Since you were precious in My sight,You have been honored,And I have loved you;"(Isiah 43:4)


そうです。ウィミックたちは私たち人間。ウィミックたちを創った彫刻家エリは神様。こどものころから兄弟姉妹たちと比べられ、他の人々と比べられて私たちはたくさん傷ついてきました。

"No one else can be like you."
「だれもあなたのようにはなれない。」

"No one can take your place."
「だれもあなたのかわりにはなれない。」

"No one can fill your space."
「だれもあなたのあなをうめられない。」

この世でたったひとりに、神様はすべてのひとを特別な存在として創ってくれたのです。わたしたちはみんな、たいせつで、かけがえのない存在です。

「わたしの目には、あなたは高価(こうか)で尊い(たっとい)。わたしはあなたを愛している。」

神様が今日も、わたしたちに語りかけてくださっています。

ついついわたしも自分が教えているこどもたちをくらべてしまいます。時に傷つけてしまうようなこともあるかもしれません。でも、この聖書のことばと絵本&DVD「たいせつなきみ」を常に心にとめていけるように祈り備えていきます。

是非、みなさんもこのゴールデンウィーク、アニメDVD版「たいせつなきみ」をご家族で鑑賞してみませんか?銀座「教文館」や新宿「オアシス」、御茶ノ水「CLC」(クリスチャンセンター)なら、必ず在庫があるはずですから・・・

※「たいせつなきみ」のDVDには2種類がありますが、今回、わたしが特にお勧めするのは、このブログの画像の作品です。紹介ビデオ映像はこちらをクリックしてください。藤田朋子さんが歌うラスト・テーマ・ソングは本当にやさしくて涙がでてしまうほどイイです!

■今日のレッスン

わたし自身もふくめて、ひとはみな不完全です。ひとと比べることはよくないと分かっていても、つい、そのようにしてしまいます。もちろん、ひとと比べたり、ひとを裁いたり、しないように常に心にとめていくことはたいせつです。しかし、もっとたいせつなのは、どんなにひとと比べられようと、裁かれようと、自分のありのままを「高価で尊い」と評価してくれる神様を見上げ、無条件で「わたしはあなたを愛している。」と言って下さる神様の愛に立つことです。

ひとが自分をどう評価するかではなく、ひとの目を気にするのでもなく、神様に与えられた自分自身を自分らしく生ききることが大事なのではないでしょうか?

立場が大きくなればなるほど、人々の評価や裁きは厳しくなるものです。それでも自分自身を見失うことなく、しっかりと自分にしかできないことを、成すべきことを成す。ただ神様だけを見上げて、自分のデスティニーをまっとうする。しかし、居直るのではなく、ルシアのように生きる。

これが今日のレッスンです。

このブログ記事に触れたみなさんに、特別な神様の祝福がありますように、祈ります。

アーメン

瀬戸健一郎
Kenichiro Seto

キーワード: マックス・ルケード、セルジオ・マルティネス、Max Lucado、Sergio Martinez、たいせつなきみ、You Are Special、絵本、CGアニメ、DVD、いのちのことば社


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