ケイトウ(ヒユ科)花言葉は、おしゃれ、永遠の愛。学名Celogia cristatta。漢名を鶏冠花。属名のセロシアはギリシャ語“燃える”。アジア、アメリカ、アフリカなどの熱帯、亜熱帯に数多く自生している。日本にも、ノゲイトウが自生して、中部地方以西の暖地に古くから野生しており、奈良時代に中国から渡来したもので、万葉集に詠われている韓藍の花がそれであると考えられる。野生種から改良された園芸種には、トサカケイトウ、タマヤリケイトウ、ヤリケイトウ、クルメケイトウなどがある。ケイトウの近縁のハデイトウは、美しい葉を観賞するもので、花は美しくない。ハゲイトウは一名雁来紅と呼ばれ、”雁が北の国から渡って来るころ、その葉が色ずく事に由来する。葉が黄色に色ずく物は雁来黄という。『かまかつの花らうたげなり名もうたてある。雁の来る花とぞ文字に書きたる:枕草子』と書かれ、カマツカの花は雁来紅と考えられる。葉鶏頭の学名は、アマラントス.トリコロールと言い”しおれない”という意であり、種名のトリコロールは“三色の”という意。メランコリクは”もの悲しい”という意。英語ではヨセス.コートともいい、聖者の上着ともとれるが、18世紀に用いられた婦人乗馬用の上衣のことだと思われる。「その種も染めてこぼすか葉鶏頭 俳諧新選の句」葉鶏頭は古典的な感情植物であるが、イギリスで品種改良され、葉の色は赤色、暗赤色、褐赤色、緑黄色、黄色などがあり、またこれれの色が入り混った虹色のものもある。非常に多彩な種類のある花で集めるのも大変な花だ。(鶏頭は 他種多産なり 愛し花 ケイスケ)