企業実習を終えて
(書籍製作会社デザイン部、2014年7月11日~24日)
服飾美術学科2年 小川
今回、私は書籍制作(デザイン・印刷・製本など)を主な業務としている印刷
会社(本社:香川県高松市)に実習に行きました。
私がさせて頂いた内容は、実際にクライアントから注文を受けたものを、原稿を
見ながら印刷された文字に間違いがないか、表示されている記号や文字のフォントは
原稿通りか、一文字一文字正確に速くチェックしていく作業です。
私がまず校正をしたのはタイヤのカタログの品番・型番チェックです。校正している
時はA4の紙の表裏に種類別にタイヤの品番が何十個も並んでおり、その中に打ち間違
いがないかをチェックします。一つでも文字が違っていると別の商品になってしまう
ので、慎重に速く作業するスキルが求められました。これを何十枚も繰り返して、最
終的には一冊の本となって実際のタイヤ専門店にカタログとなって届けられます。
長時間、文字とにらめっこの状態で作業する、大変な作業ですが、本になって多くの
人の目に触れると思うとうれしい気持ちになりました。
二日目はレイアウトソフトIn Designを使用し、本やパンフレットの文字や配置の
修正をしました。このソフトを実際に使用することができ、どのような目的で使うソ
フトなのかを知ることができたのと、普段は使うことのできないソフトなので良い経
験となりました。校正という作業は自分だけがして終わりではなく、何人もの人が何
回もチェックし、やっとそれが本の1ページとなります。デザインをするのには協力が
不可欠な要素なのだと実感しました。十日間の短い期間でしたが、デザインをしてい
る現場を実際に体験することができ、コミュニケーションやスキルが、いかに大切か
ということが分かりました。