泉を聴く

徹底的に、個性にこだわります。銘々の個が、普遍に至ることを信じて。

にら

2017-09-04 17:42:49 | 写真
 10月1日に開催される第1回東北・みやぎ復興マラソンに向けて30キロ走。
 結果34キロでしたが。
 夏場の走り込みが効いたのか、30キロ過ぎてもさほどがくんと落ちなかった。
 なぜか、卒業した保谷高校を一周して戻るコースを走った。
 高校は22年振り。中に入ったわけじゃないけど、さすがに校舎の前まで来ると懐かしい。
 文化祭に向けて、クラスごとの出し物がポスター提示してあった。
 ソフトボール部も相変わらず強いようで、祝東日本大会出場と横断幕。
 自主自立を尊重しているらしい。
 高校時代、私は欲求不満と自意識過剰の塊のようなもので、楽しかった思い出はない。
 したいこと、打ち込みたいことが何なのかさっぱりわからなかった。
 表面的には理由なき反抗。体育祭を一人でボイコットしたり、授業に出ず、自転車で川下りして海を見に行ったり。
 教卓の上でマージャンをしたこともあった。
 でも、本当に好きな人が一人いた。
 その人に、23年前の9月1日、下駄箱にメモを入れてプールの裏まで来てほしいと伝えた。
 夏休みの間、そこで告白しないといけないと思い詰めていた。
 蚊にたかられながら待ち、走ってきた彼女は、あっさりとつきあっている人がいるから、と断った。
 私は教室に入れず、そのまま帰った。
 でも家に帰るには早くて、駅のキヨスクで何か文庫本を買って、電車でひたすら読み、飯能まで行ってそのまま折り返した。
 その人は陸上部。長距離走をしていた。お母さんは司書だと聞いたことがあった。
 本と長距離走。好きなものは変わっていない。
 街はずいぶん変わり、たどり着くまで迷ったけれど。
コメント
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