サッカー狂映画監督 中村和彦のブログ

電動車椅子サッカーのドキュメンタリー映画「蹴る」が6年半の撮影期間を経て完成。現在、全国で公開中。

CPサッカー日本代表 2得点するも及ばず

2017年09月18日 | CPサッカー

アルゼンチンで開催中のCPサッカー世界選手権、日本代表の4戦目は一つでも上の順位を目指すためには重要な一戦。オーストラリアに勝てば9位~12位、負けると13位~16位が確定する。

日本の先発はGK加賀山ヘンリー。ディフェンスは不動の浦と戸田。浦が右、戸田が左。中盤は右から亀野、三浦、谷口。1トップに大沢。

3試合無得点の日本がどうやって点を取るか、取ってくれるか?
なかなか得点への道筋が見えない日本だが、浦のドリブルでの縦への推進力、戸田の縦パスやクロスはこれまでの試合で可能性を感じさせた。
その2人は自陣ゴールキックの時点から左右入れ替わり、右に戸田、左に浦と、大きくサイドに開く。両選手の攻撃の持ち味を出しやすい配置だろうか。
前半はそのままのポジションが多かった。実際、浦はドリブルでやや中央へと持ち上がり、戸田は右サイドで縦パスをトップの大沢へ、大沢が亀野に落としてサイドから崩していこうという意図なども感じられた。
時には二人が上がり、背後は三浦がカバーするという場面も見受けられた。
何とか2人の攻撃力を活かそうというころだろう。戸田は元々攻撃の選手だし、浦の攻撃力のアップはめざましい。
ただ守備の安定という点では戸田が左にいたほうが、中を締める時もサイドでの対応も安定しているように感じられる。だからこれまではその配置だったのだろう。

先制したのはオーストラリア。前半8分、CKからのこぼれ球を蹴り込まれ先制された。
19分にはオーストラリア左サイドからのシュート気味のクロスをいったんは加賀山ヘンリーが弾くものの、こぼれ球を拾ったオーストラリアの選手に押し込まれる。
20分にも危ない場面があったが浦がゴールライン上で止め、試合は2点のリードを許したまま後半へ。

後半頭から大沢に代え大野。
点を取るしかない日本だが逆に押し込まれ得点の気配は漂わない。

そろそろかなり攻撃的な手をうたないとどうにもならないのではないかと思いつつ戦況を見守る。
今回の代表で言えば戸田か浦を上げるということだろう。

そして時間は22分。右サイド戸田のアーリークロスからCKのチャンスを得る。その流れから浦がシュートを放つが谷口に当たってしまう。その後、逆にカウンターを受け三浦がペナルティエリアで反則、PKを与える。
24分、PKを決めたのは再三ロングスローで度肝を抜いていたオーストラリアのキャプテン。
オーストラリアが3点のリード。

そこから日本は浦が中盤に上り、三浦が下がる。
そして最後尾左サイドの三浦から亀野、大野、亀野とパスがつながり亀野が上手く反転、キレ味するどく中央に切れ込み、浦へ。浦がダイレクトでゴール右隅に蹴り込みゴ~~ル!!
日本の今大会初得点となった。
しかし時間は25分。残された時間は5分。

その後、大野から黒田、加賀山ヘンリーから柳への交代。
柳は直後のプレーでナイスセーブ!

そして27分には浦がドリブルで持ち上がりそのまま強烈なシュート!
ゴールネットを突き刺し、浦はこの試合2得点目。日本は1点差に追い上げる。

残りの時間は浦、戸田ともに中盤へ上がる超攻撃的布陣を敷く(ディフェンスは三浦と谷口)が、無念のタイムアップ。
2-3でオーストラリアに敗れ13位以下が決定した。

2得点は素晴らしかったが、もう少し早い時間帯に何とかならなかったのかという思いもある。
しかし確実に次につながる2ゴールだった。

次こそは初勝利を!

次戦は、日本時間9月19日火曜深夜24時30分、相手はカナダかポルトガルの敗者。

(追記)対戦相手はカナダになりました。


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