カズハル@インクコム

料理、書籍、映画、万年筆のインクのブログ。
デジタルでアナログなブログ。

スタンウェイに導かれて

2013-06-12 | Weblog
6月12日
今日は私の人生に多大な刺激と栄養を与えてくれた大先輩の三回忌。

先輩との出会いはほんの5年前。
シャンパーニュを通じて知り合い、お店に伺い、
偶然にもブログを初めた時期も近く、お互いのブログを通じ
コメントしたり、お店ではブログネタを酒の肴にしたり、
途中から同業の出身ということがわかり、
いろんなアドバイスをいただき、たまには怒られたりと
たった5年の歳月とは思えないほど、濃密で濃厚な日々でした。

昨日、息子さんがいるバーにお邪魔させていただき、
サロンを覘かせていただきました。
その濃密で濃厚な日々がつい、さっきまで、と、フラッシュバックしたような。

今はほとんど使用しなくなったサロン。
カウンター付近は改装の手が加わっていて、
奥のテーブル、スタンウエイのピアノはそのままの趣を残していますが、
どこか寂しげでした。


私がブログを続けていたのは、
ある時から、大先輩とのコミュニケーションのためだったのかもしれません。

大先輩がこの世を去ってから2年。
すっかりブログを更新する気力を失っていました。

昨日、ブックマークしている大先輩のブログを久々に拝見しました。
大先輩は文章巧みで、表現力が豊かで、様々な経験を綴っています。

ブログの最後は息子さんが父親である大先輩のことを語っています。
そこには、息子さんが父を尊敬していることがよく伝ってきました。

ふと振り返りました。
大先輩は私にとってもこの上なく尊敬する方でした。

子供から尊敬される親になっているでしょうか?
家族から、友人から、後輩から尊敬される人になっているでしょうか?
私は尊敬される大人になっているのでしょうか?

誰かに尊敬されるために日々行動しているという方はいないと思いますが、
自分の言動が、結果的に人から慕われ、尊敬され、心豊かな人として、
気が付けば、人が集まる場所、人となって、いろんな人に影響を与えていくということになるんだろうと思います。

「前を向いて、人として、自分の意志を持って、行動しなさい」と。

前を向いて歩いていますか?

2013-06-11 | Weblog
前を向いて歩いていますか?
携帯、スマフォを見つめながら歩いていませんか?自転車に乗っていませんか?
人とぶつかりませんか?
自分だけは大丈夫だと思っていませんか?
あなたが人とぶつからないのは、前から来る人が避けてくれているからではないですか?
ぶつかったら、「ごめんなさい」って謝っていますか?
ぶつかったことを人のせいにしていませんか?
自分には関係ないって、目を背けていませんか?
下ばかり見ていないで、そろそろ前を向いて歩きませんか?

気配を感じていますか?
イヤホンをしながら自転車に乗って、周囲の気配を感じますか?
イヤホンをしながら自転車に乗って、車が近づいてくる気配を感じますか?
自分だけは大丈夫だと思っていませんか?
あなたの自分勝手な運転が、自動車や歩行者に迷惑をかけていませんか?
ぶつかったら、「ごめんなさい」って謝っていますか?
ぶつかったことを人のせいにしていませんか?
都合の悪いことに耳を塞いでいませんか?
耳をふさいでないで、そろそろ街の音に耳を澄ませてみませんか?

電車の中は快適ですか?
携帯電話を人に向けていませんか?
子供の頭付近で電話やスマフォを操作していませんか?
携帯電話の電磁波は脳に影響しませんか?
携帯に夢中になるばかりに、周囲への気配り忘れていませんか?
ゲームを操作する動きが周囲の人に迷惑をかけていませんか?
奥は空いているのに、何故扉付近の混雑の中にいるのですか?
扉付近で、人の乗り降りを妨げていませんか?
譲り合い、気配りしていますか?

お父さん、お母さんへ
小さな子供と自転車に二人乗りしながら、携帯使っていませんか?
あなたが子供を守るということを忘れていませんか?
子供をあなたのいいなりにしていませんか?
子供に命令ばかりしていませんか?
自分の都合を優先していませんか?
子供の意見を聞いていますか?
子供はあなたを尊敬していますか?
尊敬される父親、母親になっていますか?
そして、尊敬される大人ですか?

日本のみなさん
自分の行動に責任を持っていますか?
人のせいにしていませんか?
正しくないことでも、みなそうだからと、正当化していませんか?

あなたの心は伝わっていますか?
「ありがとう」って相手の目を見ていっていますか?
「ごめんなさい」って相手の目を見ていっていますか?

あなたの心は健康ですか?
心にゆとりを持っていますか?
あなたのモラルは大丈夫ですか?

日本は、前を向いて歩いていますか?
日本は、正しい方向に向かっていますか?

日本のモラルは、大丈夫ですか?

この頃思うこと

2012-06-05 | Weblog
ルール、マナー、モラル
今の日本に足りないもの。

ルールやマナーの啓発は電車にのるとあちこちで見ることができます。

でも一番必要なのはモラル
時に、秩序、道徳ともいうのかもしれません。

日頃の外に出かけてみると、
気配りをしたり、されたり、
気配を感じたりしているでしょうか?


以前、ダイアローグ・イン・ザ・ダークという
闇の世界を体験したことがある。

ここはホントに【闇】の世界。
明かりというものは存在せず、
自分の手も見ることができない闇。

そこを探検に出かけるのである。
その時間およそ30分。

頼りは白杖と道先案内人の盲目の方。
とても頼りになります。

初めて会う者同士、
お互いに声をかけながら、
五感をフル活動させながら、
山道で木々に触れ、
牧場で寝そべり、
民家では靴を脱いで上がり、
喫茶店では、飲み物をグラスに写し、飲み味わい。

そこでは
気を感じ、気配りをし、お互いがお互いを思い、
秩序を持って探検を成功へと導くのである。

ルールなんてものはなく、
私たちの本来備わっている本能に従って、
モラル、秩序が発揮されるのである。


では
実際の社会はどうか?
電車のホームで人の目の前、すれすれを平然と通り過ぎる人、
歩いている人の前を平然と横切る人、自転車。危なくない?
何も感じないのか?、

携帯をいじりながら前をちらみしながら自転車にのり、
道路をあるき、危ないというか、起用というか。


電車に乗るために整列はしているものの、
乗るときには入口で滞留し、人が邪魔ですいている奥に行けず、
一声かけても通行の妨げを我に返さず。

優先席付近でもスマートフォンや携帯を操作し、
妊婦やお年寄り、杖をついた人に座席を譲らず、

携帯やゲームで夢中になるばかりに、突然電車を駆け下りる人たち。

満員電車で吊皮や手すりにつかまらず、携帯をいじり、
電車が揺れるたびに人にぶつかったり、もたれたり、で
何も言わず。

路上では
タバコの煙をまき散らしながら、歩く人たち
受動喫煙をなんと心得る?

分煙化が進んで、喫煙室から戻る君は
素敵なお洋服にタバコの異臭がしみつき、

というのは元喫煙者ほど敏感になる傾向にあり。

企業もそう。
会社の姿勢だから、これでお金稼いでるから
と、モラルを逸脱した企業も週刊誌をにぎわしている。
大企業でもあるようです。

法に触れないなら何をしてもいいのか?
そこにモラルは、秩序、道徳はあるのか?

ということが最近多いなぁと感じるのは結構いるんだろうと思いますが、
なんとなく、マイノリティな感が歪めない。

モラル、秩序が守られないから、
マナーの啓発が続々、マナーが守られないから
ルールというこまごまとした規則が続々と。

で、こまごまとルールを決めるから
自分で判断できなくなっている人が増加の一途。
大人も子供も。

そこに自分の主張、意志、判断、自己責任はあるのか?

自分が不幸せだと思うのは、社会のせいなのか?政治のせいなのか(それもある)?
人のせいなのか?

今週売りの週刊誌AERAでも載ってました。
社会のせいにしない。
大切なのは自分の意志。

日本全体的に、自らとか、率先してとか、
自分の意志を持ってとか、
という人が減っている気がする。

自分に正直に政治を主導し、
自分に正直に秩序を持って、社会活動をし、
自分に正直に生きること。

これって難しいのかもしれないが、
世の中全体が一斉に実践できれば

心豊かな社会が、素晴らしい未来が待っているのかもしれない。

映画_「別離」

2012-04-25 | Weblog
イランの映画です。

素晴らしい!!

エンディングが終わるや、思わずスタンディングオベーションを迎えるかと思うほど、素晴らしかった!

誰も拍手をしなかったので、私は拍手をひとつ。

イランという国、私たちはなかなか接することができません。
ニュースでいえば、先ごろは鳩山氏の外遊(外交)で話題に、核問題もあります。

監督はアスガー・ファルハディ氏、
「浜辺に消えた彼女」もとても素晴らしかった!

この監督は微妙な人間の心理、心模様を描写するの秀逸だと強く思います。

ストーリーは
離婚調停の夫婦が別居するところから始まり、

アルツハイマーの父を抱えるナデル


そこに妻シミン(タイトル左の女性)から派遣されて家政婦の母娘ラジエーとソマイエ



ラジエは亭主に黙って、妻不在の家での家政婦。しかも妊婦。

アルツハイマーのナデルの父を介護。

アルツハイマーのナデルの父の放浪が発端となって事件はつながっていきます。

ナデルの娘テルメー(写真左)

の演技も存在感がすごい!

ストーリーの鍵はコーランへの誓い

宗教心にうとい私には、とても強烈な刺激です。

人の心模様の描写も実にすばらしい!

絶賛です。


この映画には、
イランの社会、裁判制度、そしてコーランのとの関わり方
いろいろなのが詰まっています。

秀逸です!

ブラボーーーーーー!

傑作だぁ!













映画_「アーティスト」

2012-04-12 | Weblog
基本モノクロでサイレント映画ですが、
途中「音」がそれはそれは効果的に。

サイレント映画のスター、ジョージと、役者志望のペピーがあるとき


となります。
この写真が新聞にのるや、
ここからペピーはエキスラに応し


ジョージに近づくことができました。


ジャケットに腕を入れて、抱かれているように見える様は
なかなかリアル。

ペピーはトーキー(talking)映画のスターダムを登りますが、
ジョージはサイレント映画の衰退とともに、階段を転げ落ちるように。

奈落の底まで落ちぶれたジョージですが、
ペピーに救われ、そしてそして

名役者、アギーに助けられ、一命を取り留めます。

素晴らしい!思わず「ブラボー!」と叫びたくなる
名演技、まさにアーティストです。

アギー素敵!



色がついていなければ、想像すればいい。
音や声も聞こえなくても、イメージすればいい。

最後は二人のタップとタップの音がとっても印象に残ります。

映画の原点に出会えた感じ!