ＯＯＯ 第42話印象

アンクが消えて刑事さんが復活、映司は比奈ちゃんたちを巻き込まないためにクスクシエを去り、アンク救出のために走る映司の前に立ちはだかるのは…ドクター真木！
というわけで、ついに映司がグリード化！？という後編です。
簡単に印象のみにて参ります。

映司から紫のメダルを奪おうとするドクター真木、その前で苦しむ映司。
どうやら映司よりも一足早く、ドクター真木はグリード化の道を歩んでいるようですが…。
そのドクター真木、映司に対してこう問いかけます。
「君は分かっていて目を背けているのですか、自分のグリード化に…」
やはり映司の体の異変は…！？

そのころ、ヤミーと戦闘中の後藤さん＝バースは、バースバスターのセルが尽き、ヤミーに足下を凍り付けにされて絶体絶命！？
勝ち誇るヤミーに、後藤さんは落ち着き払ってこう答えます。
「もうすぐ俺の上司の出勤時間だ」
その言葉とともに出勤した里中さん、戦闘スタイル（！？）でバースバスターを乱射して援護、ヤミーの隙を突いてバースにカートリッジを補給！
里中さん、かっこ良過ぎてしびれます！！
しかし、バースはあと一歩のところでヤミーを取り逃がしてしまいます。
悔しがる後藤さんの隣で、あくびする里中さんがステキすぎる…！

そのころ…なぜか苦しむ映司を隣に置いて、人形の食卓を準備中のドクター真木…。
花々の咲く森がやたらと美しい中でのこの映像がシュールすぎて…。
ドクター真木は映司に、グリードたちは満足することなく「貪る存在」であることを教えます。
満足する…美しいものを見、美しい音を聞き、良い匂いを嗅ぎ、美味しいものを味わい、手に触れる感触を楽しむ…これが満足するということ。
グリードの目には世界は色あせ…ここでカラーからモノクロ映像に変わる演出にはやられました！
そのために、これほどとりどりの花が咲く森の映像が…！！
音はにごり、匂いはなく、感触もなく、味も感じない…。
映司ははじめて、自分の身に起こっていることが「グリード化」の兆候であることを知らされます。

この話を物陰から聞いているのは後藤さんと里中さん！
映司の様子がおかしいことに不審を感じつつも、ドクター真木の話を盗み聞きしています。
そして、二人の目の前で、なんとドクター真木の両腕がグリード化！！
グリード化するドクター真木が映司からメダルを奪おうとしたとき、バースバスターを撃ち込んで牽制したのは里中さん！
その隙に後藤さんがターザンよろしく映司を救出！
ドクター真木はバース組に裏をかかれて望みは果たせずに終わります。
そして、久しぶりに見るコミカルなドクター真木…恐すぎる…。

鴻上ファウンデーションに戻った里中さんの報告を受ける鴻上会長。
衝撃の事態は、グリード化を望むドクター真木とグリード化を押さえようとした映司の違いではないかと予想する会長。
そして８００年前のオーズに思いをはせ、もしもオーズとなるものにオーズの器がなければ暴走しグリード化する…と不吉な予言を…！

後藤さんに間一髪救われた映司は、河原で魚を焼いています。
一口かじってみて、味の抜けたガムのようだ…と、自らのグリード化をかみしめます。
アンクがアイスが冷たくてうまいのは分かる…といっていたのは、刑事さんの体を借りたから味が分かったのだと気がつく映司。
そう言えば良かったのに…と、今はいないアンクに語りかけますが、まあ、言うわけないかという結論に。
それでも食べなければ…と、もう一口かじってみて「あちっ！」と魚の熱さに、まだ熱さは感じる…と人間であることを確かめる映司。

そのころ、後藤さんは比奈ちゃんと泉刑事に映司の身に起こっていることを話しています。
話を聞いた比奈ちゃんと刑事さん、食事中に映司がおかしかったのは、味覚を失いつつある兆候だったことを確信します。
すでに映司の体のグリード化ははじまっている…！
動揺する比奈ちゃん、そして、比奈ちゃんを支える泉刑事ですが…。

そのころ、真木邸ではガメルがお菓子をほおばりつつ「おいしいね」とメズールにプレゼント。
「ありがとう」といって受け取るメズールは食べもせずに脇に捨てるばかり。
そして…ガメルは食べ物とそうでないものの見分けが付かずにひたすら食べている…？？？
その様子をうかがうカザリ、味なんて分からないクセに…とガメルの「食事ごっこ」を嘲笑います。
隣の本体アンクは…まだ右手を気にしている様子。
カザリの揶揄を余裕でかわしつつ、ドクター真木がヤミーを使ってオーズをおびき出す作戦であることを告げます。
狙いはオーズ＝映司の持つ最後のタカメダル。
さらには…オーズのメダルも…と欲を出す本体アンク。

そのころ、ドクター真木はヤミーに指示を出し、人間たちの足を氷で固めてオーズに助けを求めさせます。
ヤミーに氷漬けにされ、オーズに助けを求めろといわれた人々は、訳も分からずにオーズに助けを求めます。
ヤミーの気配を感じた映司は、ヤミーを倒すべく駆けつけようとして、比奈ちゃんに行く手を阻まれます。
後藤さんがヤミーの動きを察知して、比奈ちゃんは泉刑事の来るまで駆けつけました。

これ以上戦ってはいけないと強く制止する比奈ちゃんですが、映司はただ笑って助けに行こうとするばかり。
オーズを求める人々の声に怒りを爆発させ、映司を止めようとした比奈ちゃんは映司が笑っていることにも怒ります。
自分のことなのに…という比奈ちゃんに、映司はただ「ありがとう」と言い置いて走り出してしまいます。

思わずくずおれる比奈ちゃんに、泉刑事が声をかけます。
手を離しちゃ行けない…と。
兄のこともアンクのことも助けたい…でも戦って欲しくない…これが比奈ちゃんの望み。
そして、助けて欲しい…これは人々の望み。
映司は回りの望みを察して、ただ助けようとする…神様のように。
でも、彼を都合の良い神様にしてはいけないという泉刑事。
比奈ちゃんがしっかりして、映司の手を…助けを求める手を掴まなければならない…と。

ラトラータコンボに変身し、バースト戦闘中のヤミーの隙を突いて一気に人々を開放したオーズ！
速く逃げるようにと指示を出し、ヤミーとの戦いに一気にケリをつけます。
しかし、ヤミーはあくまでもオーズをおびき出すための罠。
そこに現れたのは…本体アンク！
今まであったはずのアンクの気配がないことに気づく映司＝オーズ…！
勝ち誇ったように全てを手に入れたことをひけらかす本体アンクですが、映司＝オーズは落ち着いてこう答えます。
「あいつが簡単に消えるはずがない…！」

ラトラータからプトティラにフォームチェンジしたオーズは、本体アンクと空中戦に挑みます！
翼を持つ本体アンクと、同じく翼竜の力を持つプトティラ…こうなるんですね…！
ほぼ完全体の本体アンクと、がっつり互角に渡り合うプトティラコンボ！
駆けつけた比奈ちゃんは、映司＝オーズの戦いに目を見張り、その姿に、後藤さん＝バースはメダルの暴走を危惧します。
激しい戦闘の末に、プトティラはついに本体アンクの翼を斧でへし折り、地上にたたきつける！
さらに激しく斬りつけ、本体アンクのコアが消滅…！？？
本体アンクはついに体を保てず、メダルとなって四散してしまいます。

本体アンクに何とか勝利を収めたプトティラはといえば、グリード化の苦しみに襲われる…！
何かにすがりたいというよりは、ほとんど無意識に伸ばしたその手を掴んだのは…比奈ちゃん！！
比奈ちゃんがしっかりと掴んだその手は…かろうじてグリード化を免れ、ようやく映司の姿に…。
そして、四散した本体アンクのメダルは…コアを中心にして再び人の形を取り、現れたのは…右手アンク！！
駆けつけた泉刑事ですが、その前には比奈ちゃん、映司、そして…これまでは泉刑事に憑いていたが、今は単独で人型を取るグリード＝アンクとして復活した姿に愕然…！
「今回ばかりは礼を言っても良い…目障りなニセモノを完全に消し去ってくれたんだからな」とうそぶくアンク。
しかし…その視線の先には泉刑事が…！？
というわけで、待て次回！

やはり映司の味覚の異変はグリード化の兆候だったのですね！
今回初めて明かされたグリードの謎…視界はモノクロ、音も匂いも触感も味も感じないという事実にはいろんな意味で「そうだったんだ！」と思いました。
アンクがアイス好きだったのは、「人間の体を借りているから」味覚が感じられたということだったんですね。
比奈ちゃんが出した料理を面白くなさそうにでも一応食べていたのは、体が刑事さんだったことにも関係があったということですね。
本来グリードには味覚はないということですから。
ということは、アンクはグリードでありながら「味覚」を経験した…つまり「満足」を得るとっかかりなりを手にしているということなんですね。
これは今後の展開に影響するのでしょうか。

さて、映司のグリード化をかろうじて抑える「人間らしさ」がいわゆる五感を通して得られる「満足」であるというのは、示唆に富んでおりました。
以前「欲望と夢の違い」についてＯＯＯ的欲望考？その２でつらつらと考えましたが…けっこう良い線突いてましたよＳＢさん！（私信です）
「満ち足りる」ことが、欲望との決定的な違いだったんですね！！
ここは個人的にものすごくツボでした！
いやあ、いろんな意味で腑に落ちました。
今回はもうこれで私は満足です！

さて、シルエットのみで示されていたとはいえ…今回はついにドクター真木が「人間」を捨て、チリ１つ残らない「良き終末」に向けて完全グリード化を遂げた模様…。
しかし、グリードの姿は限りなくプトティラコンボと近いように見えましたが…やはりドクター真木と映司は光と影のように表裏一体の存在であるようです。
今のところ…グリード化したドクター真木の方がメダルの力を引き出すという意味ではアドバンテージがあるようです。
ここが今後どう変化するかは物語のキーポイントになりそうです。

さて、復活を遂げた右手アンク（今後は単にアンクと呼ぶことにしましょう）ですが…これはカザリたちと同様にグリードの力の基本として人間態を取っている…ということですね。
これまでは刑事さんの体を借りなければならなかったけれど、コアとセルが必要分そろっているので人間態を取るには十分ということでしょう。
右手がこれまで同様復活した姿になったりするのは…単なる趣味？？？
何にせよ…復活アンクは人間の体を借りていないので、今後はアイスを食べることはないでしょうねえ…。
これが個人的には一番の残念ポイントかも…。
えーと、刑事さんを前にしたアンクの不穏な発言については…まあ、次回を待ちたいと思います。
というわけで、来週も楽しみです！

風水