3月27日、「プロジェクト未来遺産2015」の登録伝達式が無事執り行われました。
ご参加いただいた皆様ならびに、関係者の皆様に、心からお礼申し上げます。
桂川のカヤ原見学会には、遠くは広島や石川、福井からの参加もあり、大変にぎやかでした。
見学会開始直後に、カヤネット会員のUさんがカヤ・センサーを発動させて、オギの中に古巣を見つけたのはさすです(笑)(古巣の写真はUさん提供)。
再生されたオギ原の様子を、みなさん熱心に見学されていました。
伝達式の会場となった大下津町自治会館には、カヤネズミのパネルや、カヤネットの活動報告、桂川で一緒に活動している乙訓の自然を守る会の資料などを展示しました。
伝達式では、まず日本ユネスコ協会連盟事務局の尼子様から、プロジェクト未来遺産の概要と今回の選考理由について、お話をいただきました。
選考理由は事前に書面で届いていましたので、以下引用します。
「本プロジェクトは基礎科学研究をベースに、地元市民保護活動団体や河川管理者との協働によって遂行され、これまでに既存生息地の面積の倍増と個体群の拡大に成功している。また環境教育への活用等を通じてさらなる展開と持続性を測るとの構想は説得力がある。生態系保全か水害コントロールかといった保護と開発の二項対立を超え、それらが両立する河川管理の方策について、協働のやり方を含めてメッセージ性が高いプロジェクトといえる。」
登録証授与。ずっしりとした登録証の重さに、活動の取り組みへの思いをあらたにしました。
ご来賓の京都市環境管理課の辻様ならびに大阪自然環境保全協会副会長の金谷様には、たいへん心のこもったご祝辞をいただきました。
ついで、私から、カヤネズミの生態と、桂川のオギ原再生の経緯について紹介しました。
また、乙訓の自然を守る会の八木様から、桂川のカヤネズミの生息状況について、モニタリングサイト1000のカヤネズミ調査をもとにご報告をいただきました。
伝達式のあと、何人もの参加者のみなさんから、「とてもよかったよ」と、声をかけていただきました。
何より、地元の大下津町の方々から「末永くよろしくお願いします」と言われたことがうれしかったです。
「プロジェクト未来遺産2015」のプレート。
プロジェクト未来遺産は、100年後の未来を見据えた活動ですが、まずは、次の世代にバトンをわたす橋渡しをしていきたいと思っています。
みなさんどうぞ、これからもカヤネットのご支援をよろしくお願いします!
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