カメラと言うのは、絵画のような感じでレンズの向こう側の世界を切り取る
機材で、その場所の真実も嘘も切り取れます。当然、文章などと同じで真実も
嘘も撮影者の意図で入ってしまうような代物だったりします。
写真の場合、そこにある現実を収める事が出来るので、絵画の印象派のよう
な感じになる事はない(それしか映らなかったら、印象派カメラではなく、単
なる故障ですから。)ですし、撮ったものが何から何まで
【 ピカソのゲルニカ 】
のようになってしまう
【 ゲルニカンカメラ 】
なんてあっても用途が不明すぎて使い道が解りませんから、そんなのはないに
しても、平面の中に、自分の側頭連合野にストックされた前頭連合野で引き出
す度に劣化する、可逆圧縮ファイルのような記憶を補完する外部媒体として利
用され続けています。
【 現実も視点と感性で見え方が変わる 】
のが写真なんですが、撮り方でも換わるのが写真で目で見えない世界も撮影で
きます。例えば、人間の目の速度と言うのはカメラよりも遅いですから、ミル
ククラウンの見え方と言うのは、少なくとも3コマ程度のアニメーションで感じ
ていたらいいほうだと思います。カメラの場合、数千分の1秒を刻むので人間で
は認知できない世界が刻まれます。当然、スローシャッターと多重露光で刻ん
だその世界は撮影者がいる場所の風景ですが見ている景色とは違います。
つまり、写真はその場所で撮った物が刻まれると言う事だけは間違いなので
すが 【 見えている風景が撮影される 】 と言うのは少し間違いがある訳
です。
カメラは、撮影者が見ている現実の風景と、撮影者がイメージし創作した、
その場所で刻まれる目で見えていない世界を刻むのですが、前者をもっと現実
に近い形で刻む方法があります。それが、
【 ステレオ撮影 】
です。この手法はかなり前からあるのですが、今の映像用の3Dカメラと同様に
二つの光学系を用いて撮影する方法です。
流石に昆虫のように
【 レンチキュラーレンズのような構造 】
だと話は変わってきますが、脊椎動物の仲間で目が3つ以上あるモノは存在し
ていないので基本的にフツーに遭遇する生物の多くは、二つの目を持ってい
て、その視差で世界を感じています。
つまり、その見え方が自然なモノだったりする訳です。これを実現したの
がステレオ撮影なんですが、今では、二つの光学系を持つ製品も登場し一つ
のカメラでそれを実現できるようにもなっています。
デジタル一眼レフでも実はペンタックスの製品がそれを可能にするオプシ
ョンの
【 ステレオアダプターDセット 】 ( AMAZON価格:9,354円 )
がステレオ撮影単一の光学系で行える製品となっています。真ん中がケラれ
るので焦点距離が50mmで一番立体に見える(つまり50mm前後の焦点距離のレ
ンズを選ぶ事になります。APS-CやAPS-Hの製品だと35mmがその辺りに来るレ
ンズで、フォーサーズだと25mm。35mmフルサイズは50mmのレンズをそのまま
使う感じですね。)のでそれにあわせて使うと一つのカメラで立体写真が撮
影されます。この製品は 【 サイド・バイ・サイド 】 のような感じで
横に二つの像が刻まれるので、垂直方向のラインが半分になると言えます。
ただ、デジタル一眼レフの場合、既に1,000万画素以上ありますから、映像の
ように 【 解像度が下がったので立ち直れないほど汚い 】 と思うような
事はありません。ちなみに、この製品にはビュワーが付くのでL版とかに出力
してそれを置いて眺めると、
■ 交差法
■ 平行法
などで立体視が出来ないヒトでもそれを楽しむ事ができます。そんなステレオ製
品ですが、海外に面白いモノがあります。
香港に拠点を構える 【 ロレオ社 】 が開発した3Dレンズ
【 3D Lens in a Cap 9005 】(価格:150ドル)
と言う製品なんですが、二つの視点を一つの素子に持っていく構造になって
いるのはステレオ製品の特徴なんですが、ペンタックスの製品との違いは、
【 サンプルを見る限りケラレがない 】
ことでしょうか。基本的にレンズなので、マウントにあった製品を導入し、
レンズと同様にカメラに装着すればすぐにフツーのカメラが立体カメラにな
ると言う製品だったりします。 【 サイド バイ サイド 】 のように
解像度が半分になるのと単焦点なんですが、同社では
【 撮影者が練習する必要はあるが動画も理屈的には大丈夫 】
としています。最近のデジタル一眼レフは 【 フルHDの動画 】 に対応
した製品も増えており、EOS 5Dのようにカムコーダだと望遠側で撮るか、最
短撮影距離近辺まで被写体に寄らないと出ないような被写界震度の浅さをレ
ンズ構成だけで出来てしまうと言う製品もありますし、α NEXのように
【 APS-Cサイズの撮像素子でAVCHDを記録する製品 】
なんてモノまであります(今の段階だとキャノンのEOS 5Dの動画が群を抜
いています。)から動画でも使えるとなるとかなり面白い製品かなと思い
ます。
メーカーサイトにある製品情報のトコロ
■ LOREO 3D Lens in a Cap 9005(LOREOサイト内)
(http://www.loreo.com/pages/products/loreo_3dlenscap9005.html)
にはサンプルがあるのですが、結構綺麗でボディー性能
に依存する部分はある(実はキャノン50mm F1.8 IIとかでもボディーが何
であるかで出てくる写真が違います。)のですが、面白い製品のように思
います。
3Dを見る環境と見る機材はどんどん増えているのですが、今後はこうし
た 【 個人が撮る 】 と言うクリエーティブな製品も増えてくるのか
も知れませんね。
機材で、その場所の真実も嘘も切り取れます。当然、文章などと同じで真実も
嘘も撮影者の意図で入ってしまうような代物だったりします。
写真の場合、そこにある現実を収める事が出来るので、絵画の印象派のよう
な感じになる事はない(それしか映らなかったら、印象派カメラではなく、単
なる故障ですから。)ですし、撮ったものが何から何まで
【 ピカソのゲルニカ 】
のようになってしまう
【 ゲルニカンカメラ 】
なんてあっても用途が不明すぎて使い道が解りませんから、そんなのはないに
しても、平面の中に、自分の側頭連合野にストックされた前頭連合野で引き出
す度に劣化する、可逆圧縮ファイルのような記憶を補完する外部媒体として利
用され続けています。
【 現実も視点と感性で見え方が変わる 】
のが写真なんですが、撮り方でも換わるのが写真で目で見えない世界も撮影で
きます。例えば、人間の目の速度と言うのはカメラよりも遅いですから、ミル
ククラウンの見え方と言うのは、少なくとも3コマ程度のアニメーションで感じ
ていたらいいほうだと思います。カメラの場合、数千分の1秒を刻むので人間で
は認知できない世界が刻まれます。当然、スローシャッターと多重露光で刻ん
だその世界は撮影者がいる場所の風景ですが見ている景色とは違います。
つまり、写真はその場所で撮った物が刻まれると言う事だけは間違いなので
すが 【 見えている風景が撮影される 】 と言うのは少し間違いがある訳
です。
カメラは、撮影者が見ている現実の風景と、撮影者がイメージし創作した、
その場所で刻まれる目で見えていない世界を刻むのですが、前者をもっと現実
に近い形で刻む方法があります。それが、
【 ステレオ撮影 】
です。この手法はかなり前からあるのですが、今の映像用の3Dカメラと同様に
二つの光学系を用いて撮影する方法です。
流石に昆虫のように
【 レンチキュラーレンズのような構造 】
だと話は変わってきますが、脊椎動物の仲間で目が3つ以上あるモノは存在し
ていないので基本的にフツーに遭遇する生物の多くは、二つの目を持ってい
て、その視差で世界を感じています。
つまり、その見え方が自然なモノだったりする訳です。これを実現したの
がステレオ撮影なんですが、今では、二つの光学系を持つ製品も登場し一つ
のカメラでそれを実現できるようにもなっています。
デジタル一眼レフでも実はペンタックスの製品がそれを可能にするオプシ
ョンの
【 ステレオアダプターDセット 】 ( AMAZON価格:9,354円 )
がステレオ撮影単一の光学系で行える製品となっています。真ん中がケラれ
るので焦点距離が50mmで一番立体に見える(つまり50mm前後の焦点距離のレ
ンズを選ぶ事になります。APS-CやAPS-Hの製品だと35mmがその辺りに来るレ
ンズで、フォーサーズだと25mm。35mmフルサイズは50mmのレンズをそのまま
使う感じですね。)のでそれにあわせて使うと一つのカメラで立体写真が撮
影されます。この製品は 【 サイド・バイ・サイド 】 のような感じで
横に二つの像が刻まれるので、垂直方向のラインが半分になると言えます。
ただ、デジタル一眼レフの場合、既に1,000万画素以上ありますから、映像の
ように 【 解像度が下がったので立ち直れないほど汚い 】 と思うような
事はありません。ちなみに、この製品にはビュワーが付くのでL版とかに出力
してそれを置いて眺めると、
■ 交差法
■ 平行法
などで立体視が出来ないヒトでもそれを楽しむ事ができます。そんなステレオ製
品ですが、海外に面白いモノがあります。
香港に拠点を構える 【 ロレオ社 】 が開発した3Dレンズ
【 3D Lens in a Cap 9005 】(価格:150ドル)
と言う製品なんですが、二つの視点を一つの素子に持っていく構造になって
いるのはステレオ製品の特徴なんですが、ペンタックスの製品との違いは、
【 サンプルを見る限りケラレがない 】
ことでしょうか。基本的にレンズなので、マウントにあった製品を導入し、
レンズと同様にカメラに装着すればすぐにフツーのカメラが立体カメラにな
ると言う製品だったりします。 【 サイド バイ サイド 】 のように
解像度が半分になるのと単焦点なんですが、同社では
【 撮影者が練習する必要はあるが動画も理屈的には大丈夫 】
としています。最近のデジタル一眼レフは 【 フルHDの動画 】 に対応
した製品も増えており、EOS 5Dのようにカムコーダだと望遠側で撮るか、最
短撮影距離近辺まで被写体に寄らないと出ないような被写界震度の浅さをレ
ンズ構成だけで出来てしまうと言う製品もありますし、α NEXのように
【 APS-Cサイズの撮像素子でAVCHDを記録する製品 】
なんてモノまであります(今の段階だとキャノンのEOS 5Dの動画が群を抜
いています。)から動画でも使えるとなるとかなり面白い製品かなと思い
ます。
メーカーサイトにある製品情報のトコロ
■ LOREO 3D Lens in a Cap 9005(LOREOサイト内)
(http://www.loreo.com/pages/products/loreo_3dlenscap9005.html)
にはサンプルがあるのですが、結構綺麗でボディー性能
に依存する部分はある(実はキャノン50mm F1.8 IIとかでもボディーが何
であるかで出てくる写真が違います。)のですが、面白い製品のように思
います。
3Dを見る環境と見る機材はどんどん増えているのですが、今後はこうし
た 【 個人が撮る 】 と言うクリエーティブな製品も増えてくるのか
も知れませんね。