■ 一人綴り

イロイロやってますが、停滞中。(モノが出来たらアップする感じですから...。)更新はしますが数が減るかも。

■ 【 オモイデノイロ 】(4)

2010年08月14日 | へたっぴな小説もどき


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 【 オモイデノイロ 】(4)
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 そうすると、円卓の騎士(生徒会長)に耳打ちで何か語っていた。

 生徒会長 : 【 な、なんでそんなの撮るの?? 】

 彼女 : 【 ダメですか?? 】

 生徒会長 : 【 いや、撮って欲しいって言うんだったら撮るけど...。 】

となんだか、解らない会話をしていると、

 生徒会長 : 【 ねぇ、アンタちょっと来なさい。 】

 ボク : 【 えっ、何?! 】

 生徒会長 : 【 一緒に写真撮るんだけど、大丈夫?? 】

 ボク : 【 えっ?!何で?!/// 】

 生徒会長 : 【 ワタシだって訳解んないんだから。でもコノ子の為だから。 】

 ボク : 【 べ、別にいいよ...。 】

 とりあえず、一人づつの写真を撮り終えて、二人が並んで撮る事に...。

 男子1 : 【 この2人の写真って何です?? 】

 彼女 : 【 きっと意味のある写真なんです。 】

 男子1 : 【 はぁ...。そうですか...。 】

 彼女 : 【 そんなに離れてちゃ入りませんよ。 】

 生徒会長 : 【 ちょっと、ヘンタイ!!そんなに寄らないでくれる? 】

 ボク : 【 いや、でも映らないらしいから。 】

 彼女 : 【 はい、もう少し寄って...。 】

 生徒会長 : 【 近すぎるよ...。/// 】

 ボク : 【 でも仕方ないし...。/// 】

 彼女 : 【 はい、撮りますよ。 】

 そう言うと、3枚程写真を撮っていた。

 そして、後日、写真をみんなで分けた。ただ、あの女子二人の写真を欲しがった事は知

れ渡ってしまったのだが、 【 生徒会長双子説 】 なる意味不明なモノも同時に広ま

ったもの事実だったりする。

三年生だから受験...。志望校の話になる。4人とも普通科を専攻することになったのだが

ドコを受けるかは未定だった。

 生徒会長 : 【 アンタ、どこ受けるの?? 】

 ボク : 【 とりあえず...。○○高校..。 】

 行こうと思っている学校はあった、ただ、ランクはまだこれからの学力次第なので、少

し低めに考えていた。

 生徒会長 : 【 嘘でしょ?もっと上の学校に来れるのに?? 】

 ボク : 【 とりあえず...。 】

 ボク : 【 ちなみに、会長はどこ受けるの?? 】

 生徒会長 : 【 えっ、○大付属○○高校...。 】

 と聞くとビックリするようなランクのトコロを言ってきた...。た、確かに受かるだけ

の学力持ってるから受かるだろうけど、物凄さに圧倒された...。

 生徒会長 : 【 アンタもここ来なさいよ!! 】

 ボク : 【 えっ、そんなリスキーな...。 】

 生徒会長 : 【 ワタシみたいにストレートで何番で受かるかの競争
          じゃなくて受かるかどうかって話になりそうだけど。 】

 ボク : 【 デタラメにリスキーだろ...。 】

 生徒会長 : 【 えっ、何、逃げるの?男のクセに...。そんなんでどうす
          るの? 】

 ボク : 【 いや、逃げはしないけど、今は...。 】

 男子1 : 【 どうした。出家信者..。 】

 ボク : 【 出家信者じゃない!!異世界の住人が!! 】

 男子1 : 【 誰が異世界だ!! 】

 ボク : 【 オマエだ!! 】

 生徒会長 : 【 ハイハイ、うっとうしいからやめなさい。 】

 二人 : (ついにはうっとうしいと言われたぞ...。)

 そこで入道に進路の話をする。


 男子1 : 【 ふ、負け犬め。残念ながらオレの進路もソコだ!! 】

 ボク : 【 何ぃぃぃ~~~!! 】

 男子1 : 【 同じ位の学力があると思っていたが、買いかぶりす
         ぎだったか?? 】

 男子1 : 【 そう、オマエは、アノ日、アノ人の前で金魚すくいで
         完膚なきまでに負けたように進路でもずっと負け続け
         るんだ..。そう、オマエにはムリだ!!】

 ボク : 【 異世界のオマエにできて、オレに出来ないわけがない! 】

 男子1 : 【 来るのか??来ないのか??どっちだ!!】

 ボク : 【 行ってやるさ。オマエよりも一つでも上で受かってやる。 】

 売り言葉に買い言葉だったが、何だか背水の陣を引いてしまったような気が

した。

 男子1 : 【 ふっ、やめておけ。お前は逃げたんだ。受験だけではなく
         今の絶対権力から...。】

 ボク : 【 なんだと。貴様はその権力の配下で甘んじるのだろうが!!
        】

 男子1 : 【 何だと!! 】

 ボク : 【 事実だろうが 】

 生徒会長 : 【 あ、アンタらねぇ......。 】

 生徒会長 : 【 ヒトが黙って聞いてりゃァ~~~!! 】

 生徒会長 : 【 好き勝手な事言ってくれるじゃないの!! 】

 二人 : 【 ハァッ!!居たんだった!! 】

 生徒会長 : 【 高校行く前にその根性叩き直しておかないといけないわね。 】

 二人 : 【 はぁ~~っ!!お助けぉぉぉ~~~~~~!! 】

 彼女 : 【 どうなされたんですか?? 】

 物凄い目に合わされている二人の前に彼女がやってきた。

 ボク : 【 見ての通り制裁...。いや、進路の話を...。 】

 彼女 : 【 えっ、とてもそうは見えませんけど....。 】

 生徒会長 : 【 進路ってイロイロ大変なのよ。入った後の事とかね。 】

 生徒会長 : 【 で、ドコ受けるの?? 】

 彼女 : 【 はい、聖○○学園です...。 】


             :
             :
             :


 3人 : 【 アノ、ランクガタカスギテ、イミワカンナインデスケド...。 】


 生徒会長 : 【 そ、そうなんだ。だって頭いいモンね。 】

 生徒会長 : 【 でも高校だと遠くて中々会えなくなっちゃうね。 】

 彼女 : 【 そうですね。 】

 生徒会長 : 【 じゃぁ、卒業までここでの思い出を一杯作りましょ。 】

受験だから(特にボクは買い言葉でとんでもない事になってしまった...。)卒業旅行

が受験前の最後の思い出作りで、結果が出た後の春休みの数日しか残っていなかった。

 修学旅行は、男女一緒に行動するのは観光名所だけで、ソノ場所の思い出はあったが

個別で動けるような内容はなかった。自由行動では生徒会長が率先して彼女をアチラコ

チラと引っ張りまわし、かなりクタクタになっていたらしい...。

 その後、とにかく勉強漬け...。そう、ボクには目標があった...。


  【 アノ異世界の入道には負けられない 】


と言うモノだ。と言うか、入道はいいとして、なぜ生徒会長があそこで来いと言ったのか

は謎のままだった。

 そして、受験が終わり結果発表。順位はわからないが、番号だけ握り締めてそこに向か

う。ソコには生徒会長の姿が...。


 生徒会長 : 【 何よコレ!!順位解んないじゃない!! 】

 ボク : ( いや、そんな公開処刑みたいな合格発表はないし...。 )

 ボク : 【 どうだったの?? 】

 生徒会長 : 【 ワタシを誰だと思ってるの?あったに決まってるでしょ。 】

 ボク : 【 だよね。 】

 生徒会長 : 【 で、何番?? 】

 ボク : 【 1085番 】

 生徒会長 : 【 あっ、それだと、あの三つ目の上の辺りにあったわよ。 】

 ボク : (あんた、何モンなんだ....。)

見に行ってみると、ホントにあった...。うれしいの前に、こんなヒトと3年間一緒にいる

のかと思うと怖くなってきた...。そして、入道がそこに居た....。

 ボク : 【 異世界の住人クン。結果はどうだった?? 】

 男子1 : 【 ヒトを負け犬呼ばわりして落ちるバカがどこに居る。楽勝だ。 】

 ボク : 【 楽勝と言う割りには目の下にクマが出来ていて泣いた跡まである
        じゃないか!!密かにギリギリだったんじゃないのか??】

 男子1 : 【 ギリだからランク下げようとした人間には言われたくないがな。 】

 ボク : 【 ここは順位が出ないが、テストじゃ出るから完膚なきまでに
        倒してやる 】

 男子1 : 【 ほえ面書くなよ!! 】

 生徒会長 : 【 ハイハイ、他のヒトに迷惑だからヤメなさい!! 】

 生徒会長 : 【 そうそう、あの子受かったのかしら?? 】

 受験のあと学校でそれぞれの結果を聞いて回るのが風習なのだが、早速聞いてみた。

 生徒会長 : 【 ねぇ、受験どうだった。 】

 彼女 : 【 あんまり実力が出せなかったんですが受かってました。 】


 3人 : ジツリョクデナクテ、アソコ、ウカッチャウンデスカ??ソウデスカ...。


 生徒会長 : 【 ハハハ、だよね、そうだよね...。 】

 二人 : (明らかに動揺してるな...。)

 彼女 : 【 で、皆さんは?? 】

 生徒会長 : 【 順位はわかんないけどとりあえずみんな合格よ。 】

 彼女 : 【 良かったですね。 】


 やっと肩の荷が下りた感じだった。ただ、学校が学校だけに、遊べる時間が短いという

状態は変わらず、春休みの少しの期間だけが自由にできる時間だった。

 流石にドコかに行くとなると保護者同伴になるので近郊で何か思い出が出来ないだろう

かとイロイロ模索していた。

 ただ、卒業式を迎える前に、彼女の家族の転勤が決まり、学校のある場所に卒業翌日に

引っ越すことになった事を伝えられた。

 彼女の母 : 【 みんなには仲良くして貰ったんだけど、急に引っ越すことになっ  
          ちゃったの。イロイロ考えてくれてたみたいなのにごめんなさいね。 】

 生徒会長 : 【 いえ、仕方ないですよ。 】

 彼女の母 : 【 ご近所だからイロイロ仲良くしてもらって本当にありがとうね。 】

 生徒会長 : 【 大切な友達ですから。 】

 彼女 : 【 こんな早く引っ越すことになるなんておもっていませんでした。
        ごめんなさい。 】

 生徒会長 : 【 仕方ないわよ。 】

 彼女の母 : 【 それじゃあ、元気でね 】

 生徒会長 : 【 お元気で。 】

 彼女 : 【 さよなら。お便り出しますから。 】

 生徒会長 : 【 何時でも待ってるから。 】

 ボク : 【 さよなら...。 】

 男子1 : 【 さよなら...。 】


 進路は決まって行くだけなんだが、重苦しい空気があった。


 生徒会長 : 【 ちょっと、何?完全に会えなくなった訳じゃないでしょ。 】

 ボク : 【 いや、失恋だから...。 】

 男子1 : 【 そう、失恋...。 】

 生徒会長 : 【 もう、行っちゃったから、話してもいいか...。 】

 二人 : 【 ??? 】

 生徒会長 : 【 多分、届かなかったと思うよ。 】

 彼女が夏、思い出の事を聞いた時言葉を詰まらせていたが、生徒会長はその事を修学旅

行の夜に訊いていたらしい。

 彼女は、大好きな先輩がいたらしく、その人は2年前に亡くなられてたらしい。

時間も経っていないし、転勤が多かったせいか気持ちの整理も出来ていなかったようだ。

そして、ボクに興味があるように見えたのは、その先輩に似ていたからだとか...。最初

は驚いたらしいのだが、彼女の中に、同じヒトをダブらせてすきになるのは失礼だからと

言う気持ちがあったので、その可能性は無かったとのこと。入道は...。いいお友達だっ

たらしい...。


 二人 : ( 訊くんじゃなかった....。もっと凹むじゃないか...。 )

 生徒会長 : 【 残念だったわね。どうも脈なかったみたいよ。 】

 二人 : ( お、追い討ちかよ....。このヒト鬼だ...。 )


 ここまでは話してくれたんだけど、釈然としない内容があった。彼女はなぜ、アノ写真

を撮ったのか??それは教えてくれなかった。



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