札幌で菜食  別館

菜食食品をひっそり紹介する・・・予定だったけれど、雑記に変更。今のところ主に子育て

ホイホイと手伝ってはいけない

2008-08-14 | Weblog
数年前、子供の園の登山についていったときに、上着を脱ぐのに苦労していた子がいたので、無言で後ろから手を貸してあげた。
その時に保育士と目が合って、彼女は何か言いたげな目で見つめたまま顔を横に振った。ここは日本だから、首を横に振る動作はYesではなくNoの意思表示だ。
その保育士は僕よりも先にその子の側に移動し見守っていたのだった。
子供が自分で出来ないときには「テツダッテ」という言葉を子供自身が発するのを、我慢強く待っていたのだった。


また別のとき、園の玄関で、子が自分で靴を履くのを待っていると、園長が出てきて僕を誉めた。時間をかけてまどろっこしい履き方をしている子を待ちきれずに、手伝ってしまう親が多いのだという。子供は、なかなか履けない試行錯誤のなかで、着実に学び成長するのに。


子供の行動の露払いをしてはいけない、とその園では親に教えている。その通りだ、と納得した。子供が自分で育つ機会を、親が奪ってはいけない。

例えばぼこぼこ道で「転ぶから手をつなぎなさい」と言ってみたり、誰かに何かをもらってすぐに「お礼を言いなさい」と促したり、常にある「気づく」、「学ぶ」機会を親が子供から奪っているのはよく目にする。


口や手を出す前にまず見守る。見守る間に親も少し考える。そういう習慣を持つことの大切さを教えてもらった。


「コレデキナイカラヤッテ」と子供が持ってきても、すぐにやってあげないように気をつけている。
「見ててあげるから自分でやってごらん」と答えるようにしたい。親の前で落ち着いてやればできることもあるし、できなければコツを教える。そして自分でできたら誉める。
自分で出来たことと誉められたことで、子供は自信を持ち、自分を誇りに思う。目は輝き体から力がほとばしっているように見える。

子供の持つ力を伸ばす子育ては、本当に楽しい。




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