保育を考える葛飾区民の会

「保育園児にとって最も安心できる環境」を行政と協働しつつ整備することを目標に活動をするものです。

民営化開始時期発表されました

2006-10-24 05:46:09 | 議会情報
 昨日10時から保健福祉委員会が開催され、区内5園の民営化の時期が
発表となりました。

平成21年4月までに本田・たつみ保育園
平成22年4月までに小合・住吉・中青戸保育園

本田・たつみが他より1年早い理由は、区の南部に早期に設置したい。病後児
保育が速やかに行える園として先発するとのことです。

つまり、先発の2園については、来年の6月から事業者の募集が始まるという
ことになるわけです。 まだまだと思っていても、もうまもなくです。

この日同時に民営化のスケジュールも発表されましたが、来年度6月から大体
2ヶ月程度の募集期間を経て、実際に業者選定を行います。その後1年かけて
各園の保護者との打ち合わせで引き継ぎについてなどの細かい取り決めを行っ
ていくということでした。

と、いうことは、保護者が関心を持って行政との話し合いに臨まないと、いい
かげんな民営化になってしまうという危険があります。

次回第4回の定例委員会までにはガイドラインも修正されたものが提出されて
くるようです。12月までに保護者ももう少し勉強をして臨まないとならない
と感じています。

住吉保育園勉強会について

2006-10-11 05:33:18 | 勉強会情報
 当該園である住吉保育園にて、保護者対象の勉強会を開催する運びとなりま
した。葛飾区内の当該園の方は「不安に思っていてもどう動いてよいかわから
ない」と思われている方が多く見受けられます。今回の勉強会については事務
局の井上から「他園の方にも是非勉強をしてもらいたい」というアプローチが
あり、見学可能となりました。実際に委託が始まっている練馬区の方にもお越
し頂き、現状その他率直に語っていただこうと思っております。直前で申し訳
ないのですが、是非足をお運び下さい。

***以下「住吉保育園を考える会」よりメッセージ***

住吉保育園の勉強会に、練馬区の保護者の方が来てくれることになりました!!
練馬区では既に区内3園が民営化されており、今回は保護者の視点からその具体
的な取り組みついてお話してもらおうと思っています。「民営化予定園になって
しまった!白紙撤回が難しいとしたら・・・保護者は具体的にどのように動けば
よいのだろう?」住吉保育園の保護者から出始めている疑問の声です。今回の勉
強会でその疑問に何らかの答えが得られればと期待しています。このコミュの参
加者にも、住吉保育園と同様の悩みを抱えている方も多いようです。そこで、今
回の会を園外にも開放することにしました。ただし、父母会主催の会ですのであ
くまでも園内父母の参加が優先となります。園外の方は「見学」と言う形となる
ことのみ御了承下さい。興味のある方はメッセージにてお気軽にお問い合わせ下
さい。子連れ参加ももちろんOK です。

 日時:10月15日(日)午前10時~12時 
 場所:柴又社会教育館第4会議室(北総線新柴又駅から徒歩5分)

***メッセージここまで***

区立保育園運営見直しの請願を提出

2006-09-12 10:01:45 | 議会情報
 しばらく間が空いてしまいました。実は来週から始まる第3回定例本会議に
私たちの会は以下のような請願を提出することになりました。昨日自民、公明
の両幹事長の署名を頂き、正式に議会事務局に提出してきましたので御報告さ
せて頂きます。

件名

区立保育園の運営見直しに関する請願

趣旨

1.民営化にあたってのガイドラインを作成し、区民に示してください。

2.公設公営の保育園における運営見直しの検討にあたっては、保護者や地域、関係機関等との十分な協議・連携のもと進めてください。

理由

 区は、現在保育園の待機児ゼロの実現と保育サービスの拡充に向けて、区立保育園の運営見直しに取り組んでおり、その柱の一つとして、区立保育園の民営化を挙げております。
 少子化にもかかわらず、女性の社会進出、就労形態の多様化、核家族化等々により、保育需要は増大するとともに、多様化してきています。このような状況に適切に対応していくためには、効率的・効果的な保育サービスの提供をしていかなければならず、その一環として、区は公立保育園5園の民営化を掲げたものと理解しているところであります。
 民営化の必要性や趣旨、導入の効果等については、区が縷々様々な資料等で説明されておりますが、保護者をはじめ区民にとっては、運営団体の変更及び移行の際の子どもたちへの影響が大きな不安要素となっております。こうした不安を解消するためにも、今後取り組みを進めるにあたっては、スケジュールを含めて、より円滑な民営化を行うためのガイドラインを示していただき、そのうえで、当該園の保護者等と事前に十分な話し合いを重ね、理解を得ながら進めていただけますよう、お願い申し上げます。
 また、民営化と同時に見過ごされてはならないのは、民営化対象以外の区立保育園であります。公設公営の保育園につきましては、今後、官民の役割分担を図る中で、「行政が自らの責任で設置運営する保育園」としての役割を果たしていくとされております。
 しかし、具体的な取組み内容については、未だ明確になっておりません。
 現在の公立保育園は、経験豊富な保育士に恵まれており、また、例えば園児の成長に伴って一貫的に同じ先生が子どもの成長をフォローして戴けることが多いなど、保育実施の継続性についても申し分ないという声が多く聞かれるものの、一方で、運営面においては、私立保育園と比較すると、例えば延長保育が全体の半数しか未だ実施していないなど柔軟性に欠けるところがあったり、保育サービスの多様性や先進性が劣っていたりするなど、必ずしも、区の保育サービスをリードする存在とまでは言えず、「子育てするなら葛飾区で」とのスローガンのもと、その基幹と位置づけられるべき公設公営の区立保育園が「行政が自らの責任で設置運営する保育園」として積極的にその役割を果たしているか疑問な点もあります。
 今後、公設公営の保育園が、その役割を担っていくためには、従来にない保育園運営、地域の中での子育て支援サービスの提供、小学校、ファミリーサポートセンター、保健所、子ども家庭支援センターなど関係機関との連携・協力の「核」となることが必要です。そして、重要なことは、公設公営の保育園がこのような役割を検討される場合には、是非とも、保護者、地域の方々、関係機関等々と十分な意見交換を行っていくことであると考えます。
 今後の公設公営の保育園が、真に「行政が自らの責任で設置運営する保育園」としての役割を果たしていけるよう、区内部はもちろん、地域、保護者、他機関とも十分な連携を図りながら、検討を進めていただけますよう、お願い申し上げます。


平成18年9月11日
葛飾区議会議長   小 用   進 殿



 所管の保健福祉委員会は来週21日(木)13時から開催されます。請願提出にあたり、うちの会の会長の庄子が意見陳述をすることになっています。民営化の当該園の方はもちろんですが、それ以外の園の保護者の方もお時間が許せば是非傍聴なさってみて下さい。自分たちの住む町のことを知ることは大切です。保育園についても誰がどのような発言をするのか是非ご自身の目で確かめて下さい。

保育園のあり方って?

2006-08-31 15:18:21 | 公立保育園の今後
 民営化について話をすると必ず出てくるのが「公立と私立とどちらが
優れているか」ということ。私たちは私立認可園を否定している訳では
ないのですが、実際のところはどうなのか?とこの夏いくつか保育園の
見学に回っています。

 公立は比較的どこをみても「同じような」保育を謳っています。それ
が公立のよさでもあり、悪さでもあります。そして私立の多様化には目
を見張るものがありました。百聞は一見にしかず。いろいろと勉強にな
りました。

 公立でも私立でも構わないというのが私たちの実感です。但し子ども
のことを第一に考えた保育をしてくれるのであれば・・・一体どのよう
な保育が望ましいものなのか、保護者も保育士も、そして区民の皆さん
ともいろいろと考えていけたらと思っています。保育園は間違いなく区
の大きな財産です。その財産をどのように活用していったらいいのか。
民営化も含めて大きな課題です。

8/23 クローズアップ現代にて放映予定

2006-08-22 11:44:52 | 保育園民営化について
 直前で申し訳ないのですが、明日8/22にNHKの「クローズアップ現代」にて
保育園民営化についての特集を組むそうです。番組の放送予定からの引用では

 8月23日(水)放送予定
保育園民営化の波紋(仮題)

子供たちをめぐる環境が激変している。保育園の民営化が全国各地で進み、行政や園側と保護者が対立、裁判にまで発展するケースも相次いでいる。保育の質の低下を理由に保護者が「民営化取消し」を求めた横浜市の場合では、「早急な民営化は違法」との地裁判決が大きな議論を呼んだ。しかし、地方が財政難に陥り、国との関係が大きく変化する中で、民営化の流れは止まりそうにない。問題が発生した地域では住民が保育園の運営に参加するなど全く新しい方法論が模索されている。なぜここへ来て保育園の民営化が続いているのか。横浜や大阪などの大都市と少子化と財政難に悩む徳島県の事例をルポしながら、自治体サービスのあり方を考える。
(NO.2283)

スタジオゲスト : 汐見 稔幸さん
    (東京大学大学院教授)

 この番組内では「鳩の森愛の詩」保育園のことも取り上げるそうです。もともと私立認可園でこの春から公立保育園の運営を受託している園です。本を読んでこの園に非常に興味を持っておりましたが、明日、是非テレビで確認したいと思います。そして自分たちの住む葛飾区でもお手本にできることがあれば是非それらを取り入れていきたいと思っています。皆さんも是非ご覧頂ければと思います。

自民党総裁選と子育て施策

2006-08-01 11:03:27 | 保育を考える葛飾区民の会

 「4つ葉プロジェクト」というものがあります。
 「社会全体で子どもの育ちを支え、子育て家庭を応援していこう、みんなで
子育てする社会をめざそう」を合言葉に、制度やしくみから今の世の中を考
えていこうという活動をされていらっしゃいます。

 個人的に興味があり、2ヶ月前のタウンミーティングにも子連れで参加を
してきました。その時に感じたことは「きちんとした財源が確保されていな
い現状では、専業主婦世帯と保育園利用者世帯との牌の奪い合いにな
ってしまう」というものでした。

 個人的なことですが、私は上の子が2歳になるまでは専業主婦。毎日本
当に孤独に子育てをしていて、自分自身が逃げ出したい!もっと社会で
認められたいと仕事を再開した経緯があります。そして通い出した保育
園で本当に親と同じように子どもの成長を見守ってくれる保育士、同じ思
いを抱えているほかの保護者との出会いがあって今の私があると思って
います。専業世帯も保育園利用世帯も同じように子育てがしやすい環境を
整えることが大切だと思っています。どちらか一方ではなく、同じ「子育て世
代」としてどちらも大切。

 何か動くためにはやはり「財源」は必要です。前述の記事にも書きました
が、キーポイントは総裁選でしょうね。非常にタイムリーな勉強会です。あぁ
それなのにまたしても平日夜間(涙)それも既に葛飾区は2学期が始まって
います(この夏休み縮減も個人的には納得できていないのですが、それは
まあおいておいて)子どもの生活リズムを乱すことは避けたいので参加は
難しいなぁ。我が家は頼れる親戚などが都内にはおりません。  ご都合の
つく方、是非参加なさってみて下さい。

4つ葉プロジェクト勉強会
「自民党総裁選とこれからの子育て支援施策」

今回は東北福祉大学特任教授の岩渕勝好さんに、9月の自民党総裁選と
その後の子育て支援施策の展望について話題提供をいただき、みんなで
議論します。ご興味のある方はぜひご参加ください。

○日 時  8月29日(火) 18時00分~20時20分
○会 場  日本アムウェイ株式会社 13階E4会議室
       東京都渋谷区宇田川町7-1
○定 員  30名(先着順)
○参加費  1500円(参加費は当日受付にてお支払いください)
○お申込み・お問い合せファックスの場合は申込書にて、メールの場合は
タイトルに【4つ葉勉強会申し込み】と書いて、1.お名前、2.ご所属、
3.ご連絡先電話番号、メールアドレス、4.参加者名簿への掲載の可否(お
名前と所属を掲載。ご連絡がない場合は原則掲載します。)をご記入の上、
下記までお送りください。お問い合わせについてもメールでお願いいたします。
MAIL hikotoyo101@yahoo.co.jp FAX 03-5680-4001
携帯 080-1170-7997(事務局:今井豊彦)
○締 切 平成18年8月25日(金) (保育は今回はつける予定がありません。
ただ、参加したいが、子どもの預け先が確保できない・・・という人がいらっしゃ
れば、ご相談ください。人数が多くなる場合は別途考えたいと思います)

http://plaza.rakuten.co.jp/yotubaproject/diary/20060730/


この国はどうなっていくのか?

2006-08-01 08:30:56 | 公立保育園の今後
 「なんで公立保育園を民営化しないとならないの?」と誰もが一度は思った
ことだと思います。しかしながら自治体が保育サービスを支えきれない状況
に追い込んでいるのは間違いなく国の政策です。公立保育園の一般財源化、
そしてこのような形で競争原理を保育にも導入していこうとしています。一方
での出生率の著しい低下。少子化対策といいながらやっていることとの矛盾
を感じませんか?こんなことでは産めない!こんな中で産みたくないと思うほ
うが自然です。  

 「なんだか難しそうでよくわからない」という方がほとんどだと思いますが、政
治と私たちの生活は本当に密接な関係になっていることに早く気がつくべきで
す。そして行動を起こしていかないとそれは手遅れになってしまいます。

  「子育て中は忙しい」「仕事だけで手一杯」それは非常によく解りますが、知
らぬ存ぜぬではどんどん自分たちの大切な子どもの環境を悪化させてしまいま
す。  総裁選も近づきつつあります。一体次世代のリーダーたる者、どのような
展望を抱いているのか私たちはきちんと見極めていかなくてはならないと強く感
じました。

 実は保育情勢が大きく転換したのは小泉さんが厚生省の大臣だった時です。
この事実は非常に大きいと思ってます。
http://tamy.way-nifty.com/tamy/2006/07/post_b2da.html

練馬区の住民訴訟について

2006-07-30 11:47:08 | 保育園民営化について
 練馬区の当該園以外の保護者の方が、住民監査請求での判決に納得がいかず
今度は住民請求という形で公立保育園民営化の是非を司法の場に訴えました。
横浜や大東市については「拙速な民営化は違法」と出ました。しかし葛飾区の
場合は4年間という数字があります。この数字のトリックにごまかされてしま
う保護者が多いと私たちはみています。

 「4年経過すればうちはもう卒園だから関係ない」
 「そのうち転園すればいいわ」
 「大きくなっているからそんなに大した事にはならないはず」

 今回の住民訴訟をおこされた方は、6月の私たちの会での学習会の席上でも
お話をしてくださった方です。遠く離れた練馬区から葛飾区の保育を心配され
てわざわざお越し下さいました。もう少し私たちは想像力を働かせて子どもた
ちの育つ環境について考えていく必要があるのではないかと思います。

 9月13日はこの住民訴訟の傍聴ができるようです。都合がつけられたら是
非行ってみようと思っています。

7/24 保健福祉委員会にて

2006-07-25 08:19:38 | 議会情報
 昨日13時より17時すぎまで委員会が開催されました。議会傍聴により
得た情報をこちらで報告させて頂きます。

 民営化発表から約4ヶ月が経過。当該園5園ではだいたい2回の説明
会が開催された状態です。以下その説明会への出席者数。

  保育園名     第1回説明会   第2回説明会
   本田        65名       21名
   小合        45名       48名
   住吉        65名       41名
  中青戸        53名       27名
  たつみ        51名       34名

 個人的に感じたことはやはり関心の低さでしょうか?当該園ですら
この状況。当該園以外に保育園民営化に関心をお持ちの方は本当に少
数なのだろうと考えます。

 民営化に際しいろいろな園の方とお話させて頂きますと、皆さんけ
して公立保育園に満足しているわけではないのですね。もっとこうし
て欲しい、こうあってもらいたいというお話をされる方は少なくあり
ません。この声こそ民営化という大きな出来事の中で活用していかな
くてはならないことだと思っています。

 民営化で終わりではないのです。あくまでもこれは改革の始まりだ
と思っています。

 現在公立保育園の保育士たちによって、様々なテーマを決めてこれ
からのあり方を検討しています。今後の議会の中でもこれらについて
報告がされていくかと思っていますが、私たち保護者も公立保育園の
あり方については見直すいい機会です。是非考えていき、保育士と共
に再構築をしていきたいと思ってます。

 今年の初めに私たちの会は議会に請願を出しております。9月の第
3回定例会までにこの請願を出しなおすことを検討中です(現在請願
は継続審議中です)会でまとまり次第この件についても報告させて頂
きたいと思っています。 

文京区・子育てシンポジウム開催

2006-07-12 03:14:45 | 勉強会情報
 文京区の保護者の方より以下のようなシンポジウムの案内を頂きました。
なんとも豪華な講演者にパネリストの面々ですが、公立保育園の在り方に
ついてはいち早く検討をしている文京区ならではの内容になるものと思わ
れます。平日夜間というのが厳しいですが、ご都合のつく方は是非参加な
さってみて下さい。

     ********************
          子育てシンポジウム
       地域における子どもの育ちを考える
       -保育の質、行政と住民の役割とは-
     ********************

少子化が進む中、安心して子どもを生み育てられる環境の整備が課題となっています。これまで、日本では子どもの健全な育ちの場としての幼稚園、保育園、学童保育が重要な役割を担ってきました。しかし近年、公立保育園、学童保育の民営化が相次ぐ一方で、今秋には認定こども園が制度としてできるなど、幼保一元化の動きが進展しています。文京区においても、公立保育園、育成室の民営化が計画、あるいは実施され、幼保一元化施設もこの春始まりました。
こうした中、いかに子どもの育ちに良い環境をつくり、保育の質を保つのか。このシンポジウムでは、財源配分という問題を念頭に置きつつ、自治体と住民の役割について考えていきます。

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日程:7月26日(水) 18時30分開場 19時開演 
会場:貞静学園中学高等学校 第一体育館(講堂) 文京区大塚1-2-10
参加費:資料代500円
保育有り(必ず事前にお申し込みください)
申し込みフォームはこちら

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第一部 基調講演・・・猪口邦子・少子化担当大臣
第二部 パネルディスカッション
    ―増田まゆみ氏(白大学人間社会学部教授))
    ―土居丈朗氏(慶応大学経済学部助教授)
    ―杉山千佳(子育て環境研究所代表)
    ―(行政代表)
    ―(区民代表)父母連または区連協より保護者

主催:文京区認可保育園父母の会連絡会(父母連)を主体とする実行委員会
協賛:文京区学童保育連絡協議会(区連協)

 ブログはこちら:http://blog.livedoor.jp/bh_sympo/